更新日: 2023.08.17 その他暮らし

涼しい日は扇風機で節約したい!でも「エアコン」と「扇風機」の電気代ってどれくらい違うの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

涼しい日は扇風機で節約したい!でも「エアコン」と「扇風機」の電気代ってどれくらい違うの?
日本の暑い夏に必須なものは、エアコンや扇風機といった冷房機器です。エアコンを、一日中、つけっぱなしで過ごしている人も少なくありません。
 
しかし、節電意識から、エアコンを使わずに、扇風機で一日を過ごしたほうがお得なのではと、考える人もいるのではないでしょうか。
 
今回は、エアコンと扇風機の1ヶ月の電気代について、解説していきます。お得な使い方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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エアコンと扇風機の電気代を比較

まずは、エアコンと扇風機の電気代を比較していきます。なお、今回比較するのは、基本料金は考えずに、使用電気代のみです。1時間の電気代は、消費電力(キロワット)×1時間に1キロワット使用した場合の電力量料金単価(キロワットアワー)で求められます。
 
ここでの電力量料金単価は、2023年6月1日に改定された、東京電力エナジーパートナーの従量電灯B:30円/キロワットアワーとしています。
 

エアコンを1ヶ月使った場合

エアコンは、パナソニックのエオリア「CS-223DEXBG-W」(6畳用)とします。冷房時の電力量は520ワットです。キロワットに変更する必要がありますので、1000で割ります。520÷1000=0.52ですので、0.52キロワットになります。
 
電気代を求める式に当てはめると、1時間あたり0.52×30=15.6円となります。1日では15.6×24=374.4円、1ヶ月を30日とすると、374.4×30=1万1232円になります。つまり、1ヶ月で、1万1232円の電気代がかかります。
 
ただし、エアコンの場合は、外気温や室内の状況で使用電力量が変化するため、同じ機種で同じ条件だったとしても、料金が変わることも少なくありません。
 

扇風機を1ヶ月使った場合

エアコンと同じメーカーの扇風機、パナソニック「F-CW338-C」を例にします。なお、電力量は、7段階の強さのうち、一番強い7のときの、19ワットで計算します。
 
19ワットをキロワットにすると、19÷1000=0.019となります。1時間あたりの電気代は、0.019×30=0.57円です。1日では0.57×24=13.68円になります。1ヶ月を30日とすると、電気代は13.68×30=410.4円になります。つまり、1ヶ月で、約410円です。
 
エアコンを1ヶ月使用した場合と比べると、1万円以上の差があります。
 

節電になるエアコンと扇風機の使い方

扇風機のほうが安くすむため、扇風機だけで、夏の暑さを乗り切ろうとする人もいますが、それは危険です。エアコンが部屋にある場合は、なるべくエアコンを使いましょう。
 
猛暑の暑さに対して、扇風機だけでは、部屋にたまった熱が風でかき回されるだけで、部屋の温度を下げてくれるわけではないからです。実際、扇風機だけで過ごしていた人が、熱中症によって死亡した事例もあります。
 
なるべく節電をしたいのであれば、扇風機とエアコンを組み合わせて使うことをおすすめします。扇風機が、エアコンの風を部屋に循環させてくれるため、効率よく部屋を冷やせます。扇風機の風を上向きにして、エアコンの風を水平かスイングモードにすると、より効果が望めますので、ぜひ試してみてください。
 

エアコンと扇風機を効率よく使って夏を乗り切ろう

扇風機のほうが、電気代は抑えられますが、暑さを扇風機だけで乗り切ろうとするのは、熱中症の恐れがありますので、危険です。暑さを我慢して節電しても、体調を崩してしまえば、元も子もありません。
 
扇風機とエアコンを併せて使えば、節電しながら、部屋を涼しくできます。エアコンと扇風機をうまく活用して、暑い夏を乗り切りましょう。
 

出典

東京電力エナジーパートナー 料金単価表‐電力(従来からの料金プラン)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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