花火大会の開催には「3000万」かかっていた!? 費用の内訳や花火玉の値段とは?

配信日: 2023.08.22 更新日: 2023.08.23

この記事は約 4 分で読めます。
花火大会の開催には「3000万」かかっていた!? 費用の内訳や花火玉の値段とは?
コロナ禍の制限が緩和された初めての夏を迎え、全国各地で、花火大会が開催されています。しかし、花火大会を開催するために、どの程度の費用がかかっているのかを、ご存じでしょうか。
 
本記事では、花火大会を開催する際にかかる費用や、その費用を誰が負担しているのかなど、詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

花火1玉の値段はいくら?

花火大会で使用される打ち上げ花火と一言でいっても、大玉から小さめの花火を連続で上げられるものまで、さまざまなタイプが存在します。花火の大きさは「号」で表現しますが、号の大きさによって、打ち上げる際の直径が異なります。

▽花火の「号」別の打ち上げ時の直径

●3号(9センチメートル)|約60メートル
●5号(15センチメートル)|約170メートル
●7号(21センチメートル)|約240メートル
●10号(30センチメートル)|約320メートル
●40号(120センチメートル)|約800メートル

また、花火1玉の大きさによって、価格も大きく異なります。

▽花火の「号」別の1玉あたりの費用

●3号(9センチメートル)|約3000~4000円
●5号(15センチメートル)|約9000~1万1000円
●7号(21センチメートル)|約2万4000~2万7000円
●10号(30センチメートル)|約5万~7万円
●40号(120センチメートル)|約250万~280万円

隅田川花火大会などの都心で開催される花火大会では、5号玉サイズの花火が多く打ち上げられます。地方の花火大会として有名な「長岡花火大会」は、大規模な花火大会として知られていますが、そこでは30号の花火が数多く打ち上げられます。30号玉花火を打ち上げたときの直径は、約600メートルにもなるようで、かなりの迫力を味わえるでしょう。
 

花火大会を1回開催するのにかかる費用は?

花火大会を開催するのに必要な費用は、打ち上げる花火の回数や大きさによって変動します。
 
例えば、3号玉の打ち上げ花火を1万発打ち上げた場合、花火の原価だけで3000万~4000万円の費用がかかります。花火の原価に加えて、人件費や場所代、宣伝費用など、花火大会を運営するための費用も上乗せされます。このことから、国内を代表するような大規模な花火大会では、1回の開催につき、億単位の予算が必要なことが読み取れるでしょう。
 

花火大会の費用は誰が負担する?

花火大会を開催するために必要な費用は、かなり高額であることが分かりました。これらの費用は誰が捻出しているのでしょうか。
 
それぞれの花火大会の運営費となっているのが、地方自治体の支出です。花火大会を開催する市区町村をはじめ、都道府県などからの税金も投入されるケースも少なくありません。そのほかにも、民間のスポンサー企業が協賛している場合は、それらの企業が負担することもあります。花火大会をテレビ中継する際は、テレビ局からも協賛金が支払われます。
 
さらに、有料の観覧席を設けている花火大会の場合は、それも貴重な収入源となります。花火大会は、もちろん無料でも楽しめますが、たまには少しぜいたくをして、有料席で楽しんでみてはいかがでしょうか。花火大会への支援にもなりますし、席を確保する必要もないため、おすすめです。
 

個人でプライベート花火を打ち上げるには?

誕生日やプロポーズのサプライズなどで、個人で打ち上げ花火を楽しみたい方もいるかもしれません。しかし、花火を打ち上げるためには、「煙火消費保安手帳」と「火薬類取扱保安責任者」という資格が必要です。無資格の方が、個人で花火を購入して打ち上げることは違法行為になりますので、絶対に避けましょう。
 
個人で花火を打ち上げるための選択肢は、次の2種類です。それぞれ解説します。

●専門業者に依頼して、イベントを企画する
●協賛金を支払い、花火大会で打ち上げてもらう

 

専門業者に依頼して、イベントを企画する

個人で花火を打ち上げる場合、融通が利くのは、専門業者に依頼する方法です。打ち上げる場所や規模によっても費用は異なりますが、大体50発で30万円程度が相場です。数発のみ依頼する場合は、10万円前後で依頼できるケースもありますので、予算や目的に合わせて、規模を決められます。
 

協賛金を支払い、花火大会で打ち上げてもらう

専門業者に依頼はせずに、花火大会の協賛金を支払って、打ち上げてもらうこともできます。打ち上げる際に、依頼者の名前とメッセージをつけてくれるケースもあるため、サプライズにもぴったりでしょう。
 
2023年の長岡花火大会では、7号1発で2万4000円、5号早打5発で5万7500円でした。花火大会によって、協賛金の額は異なりますので、事前に確認してみましょう。
 

打ち上げ花火を見て日本の夏を感じよう

数年ぶりに開催される花火大会ですので、ぜひ機会を見つけて、打ち上げ花火を堪能してみてはいかがでしょうか。ご家族や友人と一緒に、日本の夏の風情を感じてみましょう。
 

出典

斉藤商店 茨城県結城市 打ち上げ花火1発の値段と相場は?個人で打ち上げた場合の値段は?
一般財団法人 長岡花火財団 ご協賛について
 
※2023/8/23 記事を一部修正いたしました。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集