更新日: 2023.08.23 その他暮らし

花火大会の開催には「3000万」かかっていた!? 費用の内訳や花火玉の値段とは?

花火大会の開催には「3000万」かかっていた!? 費用の内訳や花火玉の値段とは?
コロナ禍の制限が緩和された初めての夏を迎え、全国各地で、花火大会が開催されています。しかし、花火大会を開催するために、どの程度の費用がかかっているのかを、ご存じでしょうか。
 
本記事では、花火大会を開催する際にかかる費用や、その費用を誰が負担しているのかなど、詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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花火1玉の値段はいくら?

花火大会で使用される打ち上げ花火と一言でいっても、大玉から小さめの花火を連続で上げられるものまで、さまざまなタイプが存在します。花火の大きさは「号」で表現しますが、号の大きさによって、打ち上げる際の直径が異なります。

▽花火の「号」別の打ち上げ時の直径

●3号(9センチメートル)|約60メートル
●5号(15センチメートル)|約170メートル
●7号(21センチメートル)|約240メートル
●10号(30センチメートル)|約320メートル
●40号(120センチメートル)|約800メートル

また、花火1玉の大きさによって、価格も大きく異なります。

▽花火の「号」別の1玉あたりの費用

●3号(9センチメートル)|約3000~4000円
●5号(15センチメートル)|約9000~1万1000円
●7号(21センチメートル)|約2万4000~2万7000円
●10号(30センチメートル)|約5万~7万円
●40号(120センチメートル)|約250万~280万円

隅田川花火大会などの都心で開催される花火大会では、5号玉サイズの花火が多く打ち上げられます。地方の花火大会として有名な「長岡花火大会」は、大規模な花火大会として知られていますが、そこでは30号の花火が数多く打ち上げられます。30号玉花火を打ち上げたときの直径は、約600メートルにもなるようで、かなりの迫力を味わえるでしょう。
 

花火大会を1回開催するのにかかる費用は?

花火大会を開催するのに必要な費用は、打ち上げる花火の回数や大きさによって変動します。
 
例えば、3号玉の打ち上げ花火を1万発打ち上げた場合、花火の原価だけで3000万~4000万円の費用がかかります。花火の原価に加えて、人件費や場所代、宣伝費用など、花火大会を運営するための費用も上乗せされます。このことから、国内を代表するような大規模な花火大会では、1回の開催につき、億単位の予算が必要なことが読み取れるでしょう。
 

花火大会の費用は誰が負担する?

花火大会を開催するために必要な費用は、かなり高額であることが分かりました。これらの費用は誰が捻出しているのでしょうか。
 
それぞれの花火大会の運営費となっているのが、地方自治体の支出です。花火大会を開催する市区町村をはじめ、都道府県などからの税金も投入されるケースも少なくありません。そのほかにも、民間のスポンサー企業が協賛している場合は、それらの企業が負担することもあります。花火大会をテレビ中継する際は、テレビ局からも協賛金が支払われます。
 
さらに、有料の観覧席を設けている花火大会の場合は、それも貴重な収入源となります。花火大会は、もちろん無料でも楽しめますが、たまには少しぜいたくをして、有料席で楽しんでみてはいかがでしょうか。花火大会への支援にもなりますし、席を確保する必要もないため、おすすめです。
 

個人でプライベート花火を打ち上げるには?

誕生日やプロポーズのサプライズなどで、個人で打ち上げ花火を楽しみたい方もいるかもしれません。しかし、花火を打ち上げるためには、「煙火消費保安手帳」と「火薬類取扱保安責任者」という資格が必要です。無資格の方が、個人で花火を購入して打ち上げることは違法行為になりますので、絶対に避けましょう。
 
個人で花火を打ち上げるための選択肢は、次の2種類です。それぞれ解説します。

●専門業者に依頼して、イベントを企画する
●協賛金を支払い、花火大会で打ち上げてもらう

 

専門業者に依頼して、イベントを企画する

個人で花火を打ち上げる場合、融通が利くのは、専門業者に依頼する方法です。打ち上げる場所や規模によっても費用は異なりますが、大体50発で30万円程度が相場です。数発のみ依頼する場合は、10万円前後で依頼できるケースもありますので、予算や目的に合わせて、規模を決められます。
 

協賛金を支払い、花火大会で打ち上げてもらう

専門業者に依頼はせずに、花火大会の協賛金を支払って、打ち上げてもらうこともできます。打ち上げる際に、依頼者の名前とメッセージをつけてくれるケースもあるため、サプライズにもぴったりでしょう。
 
2023年の長岡花火大会では、7号1発で2万4000円、5号早打5発で5万7500円でした。花火大会によって、協賛金の額は異なりますので、事前に確認してみましょう。
 

打ち上げ花火を見て日本の夏を感じよう

数年ぶりに開催される花火大会ですので、ぜひ機会を見つけて、打ち上げ花火を堪能してみてはいかがでしょうか。ご家族や友人と一緒に、日本の夏の風情を感じてみましょう。
 

出典

斉藤商店 茨城県結城市 打ち上げ花火1発の値段と相場は?個人で打ち上げた場合の値段は?
一般財団法人 長岡花火財団 ご協賛について
 
※2023/8/23 記事を一部修正いたしました。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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