更新日: 2023.08.24 子育て
大学入学後、思うようにアルバイトで稼げず困っています。「100万円」ほど奨学金を借りたいのですが大丈夫でしょうか?
学生の本業は勉学であるため、安定した生活を送るために奨学金を借りることは有効な方法です。大学進学後でも日本学生支援機構の奨学金の申請は可能なので、具体的な内容について把握しておきましょう。
本記事では、大学進学後の奨学金申請方法などについて解説するので、気になる人は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
大学進学後の奨学金申し込みはどうすればいい?
大学進学後の奨学金申し込みに関しては、原則春と秋に大学を通じて奨学生の募集をしているタイミングでおこないます。無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金がありますが、それぞれの条件を満たしていなければいけません。条件としては学力基準・家計基準が挙げられ、第一種奨学金の方が条件は厳しくなっています。
大学進学後の奨学金申し込みの流れは以下のようになっており、不明点や疑問点があるなら大学の担当部署などに相談や問い合わせをするようにしましょう。
(1)学校に必要書類を提出する
(2)インターネットで申込情報をJASSO(日本学生支援機構)に送信する
(3)JASSOへマイナンバーを提出する
申込が完了した後に、学校が申込者の学業成績・学業意欲を確認してJASSOに推薦して、JASSOで選考された結果次第で採用となるか不採用となるかが判断されます。申込をしてから実際に奨学金が振り込まれるまでは一定期間が必要になるため、できるだけ余裕があるタイミングで申し込むようにしましょう。
「第一種奨学金」と「第二種奨学金」の貸与金額について
第一種奨学金と第二種奨学金はそれぞれ最高月額が違っていますが、自宅から通っているか自宅外か、通っている大学が国公立か私立かなどの条件で決められています。また、最高月額以外の金額でも貸与を受けられるため、自身の家計状況などを考えて金額を判断しましょう。
具体的に貸与される金額については、第一種奨学金は図表1の通りです。
図表1
第一種奨学金 | 国公立大学 | 私立大学 | ||
---|---|---|---|---|
自宅 | 自宅外 | 自宅 | 自宅外 | |
最高月額 | 4万5000円 | 5万1000円 | 5万4000円 | 6万4000円 |
最高年額 | 54万円 | 61万2000円 | 64万8000円 | 76万8000円 |
最高月額以外の月額 | 3万円 2万円 |
4万円 3万円 2万円 |
4万円 3万円 2万円 |
5万円 4万円 3万円 2万円 |
独立行政法人日本学生支援機構 第一種奨学金貸与月額の選択肢の追加についてを基に作成
一方で、第二種奨学金は細かい区分はされておらず、基本的には月額2万円から12万円の間で1万円刻みの選択ができます。年額で考えると12万円×12ヶ月=144万円借りられるため、100万円を借りて授業料や生活費の支払いにも役立てられるでしょう。
取りあえず奨学金を利用するのもあり
取りあえず奨学金を利用するのも方法として良いでしょう。実際に貸与を受けて余った分のお金は繰上返還で返済もできます。大学進学後には予期しないタイミングでお金が必要になる可能性も考えられるため、授業料や生活費に余裕を持たせて学業に集中できる環境を整えておくことは大切です。
ただし、手元にまとまったお金があるからといって無駄遣いはせずに、あくまでも貸与されているお金との認識は持たなければいけません。
まとめ
大学進学時には奨学金を借りて進学する学生は多いですが、一方、入学時には奨学金を借りなくても問題ないと考えている学生も一定数います。
しかし、進学後に授業料や生活費が足りなくて改めて貸与希望を出すケースもあります。その際は、自身の状況などを考えてどれくらいの金額を希望するかについて判断することが大切です。
出典
独立行政法人日本学生支援機構 奨学金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー