更新日: 2023.08.25 その他暮らし
今の若者は将来結婚したい? 子どもは欲しい? 理想のライフプラン実現の方法
本記事では、日本財団が行った調査をもとに、現在の若者が考えている将来や、ライフプランの立て方について紹介します。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
若者の結婚観と子ども
一昔前は、大学などの学校を卒業して就職した男女は、やがて結婚し、子どもが生まれて育てるというのが理想的な家族像とされていました。しかし、日本の景気や、子育てにかかる費用、女性の社会進出などにより、現在の若者の結婚観は変化しているようです。
日本財団が2022年12月に17~19歳の若者1000人を対象として行った、「18歳意識調査」によると、将来結婚を「したい」と回答した人は、男女とも4割を超えています。しかし、実際に将来結婚を「必ずすると思う」と回答した人は男性で2割弱、女性では1割強という結果になりました。
特に女性が「結婚しない」と考える理由としては、「1人でいる方が、精神的な負担が少ないから」が最も多いほか、「自由を失いたくない」、「子どもを育てたいと思っていない」などの理由が挙げられています。
さらに、将来子どもを持つうえでの障壁としては、男女とも「金銭的な負担」と「仕事との両立」がトップとなっており、子育て費用の負担増や女性の社会進出などの影響を大きく受けていると考えられます。
理想のライフプランを実現するために
若者が理想のライフプランを実現するためには、将来の目標を立てると同時に、それに必要なお金の計画を立てることが大切です。例えば、結婚をしたり子どもを産み育てたりするには、お金がかかります。結婚したり子どもを育てたりするうえで、どのくらいお金が必要となるのか事前に把握し、計画的に準備をすることが大切です。
特に、お金に関わる計画のことを「マネープラン」とよびます。マネープランは、エクセルなどの表を使って作ると分かりやすいでしょう。自分の年齢を軸に、何歳で就職するのか、結婚するのか、子どもを持つのか、マイホームを買いたいのかなど、理想をイメージしながら計画を立てます。それぞれのライフイベントに必要なお金を調べて、書き込んでいきましょう。
将来のことなので、分からない部分も多いと思いますが、あまり気にしなくても大丈夫です。ライフプランに変更が生じたときに修正していけばよいので、まずは、大体どのくらいお金がかかるのかを把握することが大切です。
マネープランの立て方は、ファイナンシャルプランナーなどお金のプロに相談することもできます。保険会社や金融機関が相談窓口を設けていることもあります。ただし、場合によっては、保険商品や金融商品の強い勧誘を受けることもあるので、まずは簡単に、自分でエクセルなどを使ってプランを立ててみるのがおすすめです。
まとめ
日本は、少子高齢化や女性の社会進出などで、刻一刻と状況が変化しています。これからを担う日本の若者たちには、自分たちの将来に不安を抱えている方も多いでしょう。漠然とした不安を取り除くためには、具体的な目標やマネープランを立ててみるのがおすすめです。
そして、もちろん若者に限らず、今後の生活について計画を立てるのは、どの世代の方にとっても大切なことです。本記事で紹介した内容を参考にしながら、将来の理想のライフプランを考えてみてはいかがでしょうか。
出典
日本財団 18歳意識調査「第52回 -価値観・ライフデザイン-」報告書 2023年1月6日
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者