更新日: 2023.08.28 子育て

高校と大学が「私立」だといくらかかる? 公立との費用差はどのくらい?「無償化制度」は利用できるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

高校と大学が「私立」だといくらかかる? 公立との費用差はどのくらい?「無償化制度」は利用できるの?
子どもの養育にはお金がかかりますが、親心としては子どもの希望通りに進学させたいところです。しかし、気になるのはいくら教育費がかかるのかという点ではないでしょうか? また幼稚園から大学まですべて公立の場合と、高校と大学のみ私立の場合ではどれくらい教育費が違うのかも気になります。
 
そこで本記事では、高校から私立とすべて公立ではどれくらい教育費が違うのかについて解説していきます。
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公立の幼稚園から中学校で必要な費用

文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、学習費総額は図表1のようになります。
 
図表1

校種 学習費の総額
公立幼稚園 47万2746円
公立小学校 211万2022円
公立中学校 161万6317円

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査を基に作成
 
幼稚園は3歳児クラスから5歳児クラスまでの総額です。3年間の総額は47万2746円になります。次に、小学校1年生から卒業までの総額は211万2022円です。平均すると1年間で約35万円ずつ学習費がかかります。
最後に、中学校1年生から卒業までの学習費の総額は161万6317円です。最も費用がかかるのが中学3年生時で64万925円となっています。
公立の幼稚園から中学校を卒業するまでに必要な費用は「420万1085円」です。
 

公立高校、公立大学で必要な費用

公立高校の3年間で必要な費用の総額は154万3116円です。その内訳は、1年生時が62万9459円、2年生時が45万7895円、3年生時が45万5762円となっています。そして、日本政策金融公庫の調査によると、国公立大学の4年間で必要な費用の総額は414万円です。
 
公立高校と公立大学の学習費の合計額は「568万3116円」、公立幼稚園から中学校卒業までの420万1085円と合わせると「988万4201円」です。
 

私立高校、私立大学で必要な費用

高校から私立に進学すると必要な費用は増加します。私立高校の3年間で必要な費用の総額は、1年生時が127万6978円、2年生時は94万1873円、3年生時は93万7550円で合計315万6401円です。公立高校のおよそ2倍の費用がかかることがわかります。
 
私立大学に進学した場合に必要な費用は4年間で、文系が608万円、理系が732万8000円になります。
 
私立高校と私立大学に進学した場合の教育費は、文系が923万6401円、理系が1048万4401円となっており、公立幼稚園から中学校卒業までの学習費を合わせると、文系が「1343万7486円」、理系が「1468万5486円」になります。
 
公立の高校・大学に進学した際の学習費総額と比較すると、私立文系で約355万円、私立文系で約480万円も差があることがわかりました。
 

利用できる主な修学支援制度

私立高校や大学に進学するには多くの費用がかかることがわかりましたが、修学支援制度が対象となる世帯なら学習費の負担を抑えることが可能です。
 
主な修学支援制度には、それぞれ住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯が対象の授業料等減免制度と給付型奨学金制度があります。授業料等減免制度は世帯年収や家族構成によりますが、住民税非課税世帯であれば実質的に授業料が無償になります。また、給付型奨学金制度は返済が不要の奨学金制度です。
 
令和6年度からは世帯年収600万円程度まで支援対象を拡大するので、現行制度よりも多くの世帯で利用できるようになるようです。
 

教育費を備えると同時に制度をうまく活用しましょう

高校・大学と私立に進学すると、すべて公立に進んだ場合に比べて多くの費用がかかることがわかりました。しかし、親の年収が低い場合でも修学支援制度をうまく活用することで費用負担を抑えることが可能です。教育費を備えることも大事ですが、同時に制度を利用できる世帯かどうか、文科省のウェブサイトなどで確認しておきましょう。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査
日本政策金融公庫 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」
文部科学省 奨学金事業の充実
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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