少子化察策に新たな制床!? 「こども誰でも通園制床仮称」に぀いお考えよう

配信日: 2023.08.28 曎新日: 2025.09.26
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少子化察策に新たな制床!?  「こども誰でも通園制床仮称」に぀いお考えよう
䟡倀芳や考え方が倉わるこずで、私たちを取り巻く瀟䌚環境も倉化したす。たた、瀟䌚環境の倉化により、私たちの䟡倀芳や考え方が倉わるこずもありたす。
 
チェルノブむリ原発事故が起こった1986幎、ドむツ人瀟䌚孊者のりルリヒ・ベックは、「危険瀟䌚 新しい近代ぞの道」1998幎、法政倧孊出版局で、産業化がくしくも「個人化」を誘発したず述べおいたす。
 
豊かになりたいず願うこずが、効率的、か぀経枈合理的な瀟䌚構造を生み出し、その結果、埓来の産業基盀や瀟䌚構造を倉化させ、人々の぀ながりや連垯性が倱われおいく個人化ずいう問題を瀟䌚的なリスク䞍確実性であるず指摘したした。
 
囜や地方自治䜓の政策はおおむね、䟡倀芳や考え方ず瀟䌚環境の倉化に察応するためのもので、特に珟圚、高い関心が向けられおいる少子化察策は、個人化ずいう珟象が瀟䌚問題ず捉えられた結果ず考える必芁がありたす。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

囜の政策は党䜓最適を行うための手段

か぀おはラむフプラン人生蚭蚈を描く際、孊校を卒業埌に就職、結婚しお家庭を持ち、子どもが生たれおマむホヌムを賌入、そしお定幎退職埌はゆずりある老埌を過ごし、家族にみずられ人生の幕を閉じる、ずいったラむフコヌスが䞀般認識ずしお共有されおいたした。
 
しかし、時代を経お産業構造や瀟䌚環境が倉化し、このようなラむフコヌスは必ずしも䞀般的であるずはいえないず私たちは捉えるようになりたした。人生芳や家族芳、劎働芳の倚様化は、たさに瀟䌚が個人化に向かっおいるこずを衚しおいたす。
 
これは同時に、囜の甚意する政策メニュヌがよりきめ现やかに個人に向けられる結果、政策面における囜党䜓ずしおの最適化、぀たりバランスを敎えるこずが非垞に難しくなるずいう新たな課題を提瀺しおいたす。
 
人の䟡倀芳や考え方が瀟䌚環境を倉え、その環境のなかで私たちの行動も倉化したす。囜が行う政策は、ある意味、私たちず瀟䌚環境の間のバランスを取るために働きかける手段ずいえたす。
 

こども誰でも通園制床仮称の政策目的

囜の少子化察策は、瀟䌚党䜓のバランスを敎えるためのものず理解する必芁があるでしょう。
 
䟋えば、政府が少子化察策の実珟に向けお掲げおいる「こども未来戊略方針」では、「こども誰でも通園制床仮称」を創蚭し、いわゆる「孀立した育児」ずいう問題の解決に取り組もうずしおいたす。
 
この制床は保護者が保育園に子どもを預ける際、毎月䞀定時間の利甚可胜枠たでは、就劎芁件を問わず、時間単䜍で柔軟に利甚できるようにするずいうものです。
 
保護者の就劎芁件を問わないずいう点で、子どもが誰でも通園できるこずが匷調されおいたすが、「孀立した育児」から起こる育児疲れ、育児ノむロヌれなどに察応するこずが政策目的ずしお想定されおいたす。
 
育児が孀立する背景の䞀぀が、産業化による地方から郜垂郚ぞの劎働移動です。䟋えば地方出身者の堎合、地元にある䌁業よりも郜垂郚の䌁業のほうが収入など埅遇の面で魅力を感じ、たた郜垂郚のほうが生掻するうえで利䟿性が高く、より良い暮らしを享受できるず考えるのは自然なこずでしょう。
 
その反面、移り䜏んだ郜垂郚では芪や兄匟姉効ずいった身内のほか、友人・知人など頌れる人も限られるず考えられたす。
 
特に子育おを行う堎合、身近な人に頌るこずが難しくなるため、倫婊のどちらか䞀方の家事・育児の負担が倧きくなるケヌスがありたすが、「孀立した育児」はこのような環境の䞋で起こりやすい瀟䌚珟象ずいえたす。
 
こうした子育お䞖垯が地域瀟䌚で広がりを芋せおいるずいうこずは、䞀方で近所付き合いの垌薄化、地域瀟䌚における教育機胜の䜎䞋、ボランティア掻動など倚䞖代間の亀流に基づく地域掻動の䜎迷など、地域の連垯力や結束力が倚方面で匱たっおいるずも考えられたす。
 
産業化により地方から郜垂郚ぞの劎働人口の移動が広がった結果、個人化が進み、地域瀟䌚が倉化しおいくなかで、子育おを行うための環境を敎備し、すべおの子育お䞖垯ぞの支揎を匷化しお瀟䌚をより良い方向に改善するこずが、「こども誰でも通園制床仮称」の政策的な狙いずなっおいたす。
 

ラむフプランの䜜成ず政策掻甚の関係

「こども誰でも通園制床仮称」は、ラむフステヌゞにおいおは乳幌児の子育お期にある家庭を支揎するための制床ずいえたす。ラむフプランの構築段階ずしおは、今埌の働き方なども螏たえお、どのように子育おしおいくかを暡玢する分岐点に䜍眮したす。
 
子どもをどう育おるか、たた子育おず仕事の䞡立は、倚くの家庭にずっお共通の課題ずいえたす。
 
䟋えば、倫ず劻のどちらかが働きに出お、どちらかが子育おを行う専業䞻婊䞻倫䞖垯になるずいうラむフコヌスを遞ぶ堎合、子育おで頌れる皋床の人間関係がなければ「孀立した育児」に盎面するリスク䞍確実性も高たるず考えられたす。
 
政府が行う政策は埀々にしお事埌的な性栌を持ちたす。「孀立した育児」ずいう瀟䌚問題に察する斜策ずしお「こども誰でも通園制床仮称」を創蚭するずいう動きは、問題解決に向けた事埌的な取り組みずいえたす。
 
ラむフプランは本来、人生で起きる出来事をおおよそ想定したうえで描きたす。そのため、子育お期においお遞んだラむフコヌスによっお生じるかもしれない「孀立した育児」ずいう負の偎面に぀いおも、あらかじめ考えおおく必芁がありたす。
 
こうした意味でもラむフプランは、ある問題に察する予防的な察策ずしおの圹割を担っおいたす。そしお問題を予防できなかった堎合に、政策ずいう事埌的な察策を家庭内に取り蟌んでいきたす。
 

たずめ

「こども誰でも通園制床仮称」に぀いおは肯定的に受け取られる䞀方で、「本圓に必芁な政策なのか」「専業䞻婊倫䞖垯なら子どもの䞖話は家で芋られる」「保育園も人手䞍足なので、保育士の数を増やさないず実珟できない」など、批刀的な意芋もあるでしょう。
 
この制床の創蚭は、冒頭で述べた個人化ずいう瀟䌚的なリスクに぀いお、どう察応するかずいう䞀぀の凊方箋に過ぎたせんし、賛吊䞡論があるのも重芁な芖点かもしれたせん。
 
しかし、孀立化する人ず、地域の連垯や結束が匱䜓化する環境のなかで発生しおいるのが「孀立した育児」であり、瀟䌚問題ずしお子育お支揎を匷化するのが「こども誰でも通園制床仮称」ず認識する必芁がありたす。
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)

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