更新日: 2023.08.29 その他暮らし
都内の駐車場は「月3万円」って本当ですか? 地元ではほぼ無料なのですが、さすがに高すぎではないでしょうか?
本記事では、東京とそれ以外の地方の駐車場料金の違いや、都内の駐車場料金が高くなる理由を解説します。また、都内で駐車場を探す際の注意点と借りられない場合の対策も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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東京と地方との駐車場料金の違い
都内といっても、東京都は23区、26市、5町、8村で構成されているため、区内と市町村では駐車場料金の相場が異なります。また、東京以外の地方といっても46道府県もあるため、駐車場料金の相場も道府県によって大きく異なるでしょう。
・都内の相場
2022年の都内の駐車場料金(月額)の平均は3万1077円、23区の平均は3万1404円です。23区の中で最も高いのは港区の4万7479円で、中央区4万7038円、千代田区の4万6534円が続いています。最も低い足立区は1万8223円で、23区平均とは1万3000円程度、港区とは2万9000円程度の開きがあります。
市町村では、区部に隣接する三鷹市は1万7735円ですが、区部から離れた八王子市は1万439円と、23区平均とは2万1000円程度、港区とは3万7000円程度の開きがあります。さらに離れた檜原村や奥多摩町では、それ以上の開きがあると考えていいでしょう。
・地方の相場
東京都以外の46道府県で最も駐車場料金(月額)が高いのは大阪府で、平均2万6475円です。次が京都府の1万8216円で、神奈川県の1万6716円、兵庫県の1万6669円が続いています。最も低いのは長野県の4144円で、東京23区とは2万7000円程度、港区とは4万3000円程度の開きがあります。もちろん、地方の市町村の中には、長野県の平均を下回る駐車場もあると考えていいでしょう。
都内の駐車場料金が高い理由
駐車場料金は、地価と同様に高くなる傾向にあります。都内の駐車場料金が高い港区、中央区、千代田区は国内でも有数の地価が高いエリアです。そのため、都内の駐車場料金の平均は、どうしても高くなってしまいます。また、都心やその近辺では駐車場の数が少ないことも料金が高い理由の1つです。
都内で駐車場を探す際の注意点と対策
都内で駐車場を借りる場合、地方と同じ感覚で探すのは危険です。特に、都心で借りようとすると多額の出費を強いられます。都心を離れた区域であっても、東京以外の地方で最も平均価格が低い長野県よりも高い可能性があります。また、東京では駐車場がない賃貸住宅も少なくありません。
もし、借りたい地域や賃貸住宅に駐車場が見つからない場合は、車の所有を諦めるのも1つの方策です。東京は地方(大都市除く)よりも公共交通機関が発達しているため、移動手段としてマイカーが必須なわけではありません。普段は公共交通機関を利用して、車が必要なときはカーシェアリングを利用するという方法もあります。
駐車場が借りられない場合は柔軟に対応しよう
駐車場料金の全国平均は8288円ですが、23区の平均は3万1404円です。23区内で最も平均価格が高い港区では4万7479円で、23区の平均とは1万6000円程度も開きがあります。地方で最も平均価格が低い長野県とは、23区との比較で2万7000円程度、港区との比較では4万3000円程度の開きがあります。
都内の料金が高いのは、東京の地価が高く利用可能な土地も少ないため仕方のないことです。もし、駐車場を借りられない場合は、本記事で紹介した対策に切り替えることも検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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