更新日: 2023.08.29 子育て
子どもがアプリに高額課金! 未成年のスマホトラブルを防ぐためには?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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おうち時間の増加により課金トラブルも急増
新型コロナウイルス感染症の拡大以降、今ではおうち時間がすっかり定着しました。不要不急の外出を控えるライフスタイルのなかで、子どもたちがスマホに触れる時間も増えました。
独立行政法人国民生活センターのまとめによると、子どものオンラインゲームについての相談件数は、2020年度に3723件となりました。2019年の2557件と比較すると約45%の増加です。そのうち、小学生が当事者となるトラブルは1858件で、スマホトラブルの低年齢化も懸念されています。
アプリ課金のトラブル事例
では、どのようなスマホトラブルが起こったのでしょうか。国民生活センターの事例をいくつか確認していきましょう。
●小学生の子どもが友だちから「キャリア決済(課金などの代金を携帯利用料金と合算して支払う仕組み)ならお金がかからない」と間違った情報を教わり高額課金した
●子どもが「決済完了メール」の通知を削除していたため、オンラインゲームの150万円という高額課金に親が気付かなかった
●家庭用ゲーム機で、親のアカウントが紐づいたクレジットカードに課金していた
●1度だけ課金するためにクレジットカードを登録したが、その際に子どもが一気に高額課金してしまった
いずれも、子ども自身が、お金を使っているという認識が薄かったり、保護者のパスワードやクレジットカードの管理が適切でなかったりしたことが原因となっています。
スマホの課金トラブルを発生したときの対処法
スマホの課金トラブルが発生したときには、どのような対処法があるのでしょうか。
まず、未成年者が何らかの契約をするためには法定代理人(保護者など)の同意が必要だということを知っておきましょう。
保護者の同意がなければ、民法で定められている「未成年者取消権」によって契約を取り消せる場合があります。そこで、課金したアカウントから課金先のプラットフォーム事業者に未成年者による課金である旨を申し出ることが可能です。
ただし、子どもが成人であると偽っていた場合には、必ずしも契約取り消しや返金が認められるとは限りません。事業者への問い合わせだけでは解決しない場合など、お困りの際には最寄りの消費者センターや国民生活センターにご相談ください。
未然に防ぐことが大切
課金をめぐるトラブルの中には、家庭内でルールを設けることで未然に防げるものもあります。スマホの利用や課金のルールを子どもと一緒に決め、無断で課金しない環境作りは欠かせません。
例えば、残高以上は課金できないプリペイド式カードを利用するのも効果的です。
さらに、クレジットカードの仕組みについても教えるとよいでしょう。クレジットカードは後払いするためのカードであり、他人名義のカードは使用してはならないことも理解させる必要があります。合わせて、子どもが無断で持ち出せないようクレジットカードの管理や、ナンバーレスカードの番号情報の管理方法も工夫してみてください。
まとめ
スマホをめぐるトラブルはアプリ課金に限りません。そのため、スマホを触らせない、といった一時的な対応では、トラブルのすべてを防ぐことは困難です。そこで、課金だけではなく、SNSやメッセージアプリの使い方など、スマホ全般についての家庭のルールを定め、子どもがうまくスマホと付き合っていけるよう、親子でいま一度見直すとよいでしょう。
出典
国民生活センター 「スマホを渡しただけなのに…」「家庭用ゲーム機でいつの間に…」子どものオンラインゲーム課金のトラブルを防ぐには?
法務省 民法(成年年齢関係)改正 Q&A
政府広報オンライン 消費者ホットライン188番
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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