更新日: 2023.08.29 子育て

子どもがアプリに高額課金! 未成年のスマホトラブルを防ぐためには?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子どもがアプリに高額課金! 未成年のスマホトラブルを防ぐためには?
1人1台が当たり前となっているスマホは、昨今、小学生や未就学児でも利用している事例も多いようです。そのため、親の承諾なしに高額課金してしまうなど、スマホに関連したトラブルが増えており、保護者は注意が必要です。そこで本記事では、未成年のスマホトラブルを防ぐためのポイントや、課金トラブルが発生したときの対処法を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

おうち時間の増加により課金トラブルも急増

新型コロナウイルス感染症の拡大以降、今ではおうち時間がすっかり定着しました。不要不急の外出を控えるライフスタイルのなかで、子どもたちがスマホに触れる時間も増えました。
 
独立行政法人国民生活センターのまとめによると、子どものオンラインゲームについての相談件数は、2020年度に3723件となりました。2019年の2557件と比較すると約45%の増加です。そのうち、小学生が当事者となるトラブルは1858件で、スマホトラブルの低年齢化も懸念されています。
 

アプリ課金のトラブル事例

では、どのようなスマホトラブルが起こったのでしょうか。国民生活センターの事例をいくつか確認していきましょう。
 

●小学生の子どもが友だちから「キャリア決済(課金などの代金を携帯利用料金と合算して支払う仕組み)ならお金がかからない」と間違った情報を教わり高額課金した
●子どもが「決済完了メール」の通知を削除していたため、オンラインゲームの150万円という高額課金に親が気付かなかった
●家庭用ゲーム機で、親のアカウントが紐づいたクレジットカードに課金していた
●1度だけ課金するためにクレジットカードを登録したが、その際に子どもが一気に高額課金してしまった

 
いずれも、子ども自身が、お金を使っているという認識が薄かったり、保護者のパスワードやクレジットカードの管理が適切でなかったりしたことが原因となっています。
 

スマホの課金トラブルを発生したときの対処法

スマホの課金トラブルが発生したときには、どのような対処法があるのでしょうか。
 
まず、未成年者が何らかの契約をするためには法定代理人(保護者など)の同意が必要だということを知っておきましょう。
 
保護者の同意がなければ、民法で定められている「未成年者取消権」によって契約を取り消せる場合があります。そこで、課金したアカウントから課金先のプラットフォーム事業者に未成年者による課金である旨を申し出ることが可能です。
 
ただし、子どもが成人であると偽っていた場合には、必ずしも契約取り消しや返金が認められるとは限りません。事業者への問い合わせだけでは解決しない場合など、お困りの際には最寄りの消費者センターや国民生活センターにご相談ください。
 

未然に防ぐことが大切

課金をめぐるトラブルの中には、家庭内でルールを設けることで未然に防げるものもあります。スマホの利用や課金のルールを子どもと一緒に決め、無断で課金しない環境作りは欠かせません。
 
例えば、残高以上は課金できないプリペイド式カードを利用するのも効果的です。
 
さらに、クレジットカードの仕組みについても教えるとよいでしょう。クレジットカードは後払いするためのカードであり、他人名義のカードは使用してはならないことも理解させる必要があります。合わせて、子どもが無断で持ち出せないようクレジットカードの管理や、ナンバーレスカードの番号情報の管理方法も工夫してみてください。
 

まとめ

スマホをめぐるトラブルはアプリ課金に限りません。そのため、スマホを触らせない、といった一時的な対応では、トラブルのすべてを防ぐことは困難です。そこで、課金だけではなく、SNSやメッセージアプリの使い方など、スマホ全般についての家庭のルールを定め、子どもがうまくスマホと付き合っていけるよう、親子でいま一度見直すとよいでしょう。
 

出典

国民生活センター 「スマホを渡しただけなのに…」「家庭用ゲーム機でいつの間に…」子どものオンラインゲーム課金のトラブルを防ぐには?

法務省 民法(成年年齢関係)改正 Q&A

政府広報オンライン 消費者ホットライン188番

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】日用品10点セットプレゼント

【PR】保険クリニック

おすすめポイント

初めてご相談いただいた方へ日用品10点セットをプレゼント!
保険相談であなたにぴったりな保険がみつかる
業界トップクラス!取り扱い保険会社約50社
※詳細はキャンペーンページをご確認ください

ライターさん募集