更新日: 2024.07.29 その他暮らし
祖母のためにガスコンロを「IH」にしようと思います。やはり消し忘れリスクがなくて安心ですか? 電気代はどのくらいかかるでしょうか?
そこで、今回はIHコンロの光熱費の目安やメリット・デメリットなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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IHコンロの電気代はいくら?
IHコンロの「IH」は、「Induction Heating」(電磁誘導加熱)の略称です。コンロの内部側にコイルが配置されており、そこへ電気が流れることで、コンロの上にある調理器具が発熱する仕組みとなっています。IHコンロは、ガスコンロとは違いガスを使用しないため、ガス代は一切かからず、使用時にかかるのは電気代のみです。
では、IHコンロを使用したらどれくらいの電気代がかかるのでしょうか。結論からいえば、IHコンロの電気代は製品によって異なります。また、IHコンロの使用時間や使用回数、利用している電気プランなどによっても電気代が変わるため、一概にいくらとはいえません。
どれくらいの電気代がかかるのか気になる場合は、まずIHコンロの消費電力をチェックしてみるとよいでしょう。電気代は、以下の計算式から求められます。
・IHコンロの電気代の計算式
電気代=消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
例えば、IHコンロの消費電力が5.8kW、1日の使用時間が1時間、電気料金単価が31円/kWhだったとします。この場合の1日の電気代は179.8円(5.8kW×1時間×31円)、月額では5394円(179.8円×30日)です。
ただし、IHコンロの消費電力は、火力によって変わることも忘れてはいけません。例えば、弱火の消費電力は200~500W、中火の消費電力は700~1400W程度です。1時間あたりの電気代の目安は、弱火で調理した場合が6.2~15.5円、中火で調理した場合が21.7~43.4円となります。
IHコンロのメリット
火を使わずに加熱できるのが、IHコンロのメリットです。ガスコンロのように火が出ないため、やけどや火災のリスクを下げられます。また、IHコンロは過熱を防ぐ自動停止機能が搭載されているため、消し忘れが心配な高齢者でも安心して取り扱えるでしょう。
さらに、キッチン内の温度が上がりにくいこともIHコンロのメリットの一つです。蒸し暑い時期でも、快適に調理ができます。ガスや火を一切使わないため、一酸化炭素中毒の心配もありません。
熱効率の良さも、IHコンロのメリットです。磁力線の働きで鍋自体が発熱する仕組みとなっているだけでなく熱を効率よく伝えます。さらに、IHコンロは表面が平らになっているため、お手入れも簡単です。そのほかにも、「火力の調整がしやすい」「高火力で調理できる」といったメリットもあります。
IHコンロのデメリット
デメリットは、初期費用がかかることです。IHコンロ本体を購入する際には、1万~20万円くらいの費用がかかるだけでなく、IHコンロ専用の鍋やフライパンも買いそろえなければなりません。IHコンロは、コンロと鍋を密着させないと熱が伝わらない仕組みです。そのため、チャーハンのように鍋を大きく振るような調理には適していません。
また、電気代が高くなる可能性があることもIHコンロのデメリットです。電気代は、天然ガスや原油の価格変動、世界情勢の影響を受けやすい面があります。将来的に電気代が高騰した場合、光熱費の負担が大きくなる可能性がある点は大きなリスクです。さらに、IHコンロは電気を使用するため、停電時に使用できない点もデメリットとなります。
弱火で調理すればIHコンロの電気代を抑えられる!
IHコンロの電気代は、消費電力や使用時間、電力プランなどによって異なります。IHコンロのメリットは、火力の調整がしやすい点です。弱火で使用すれば、電気代が安くなります。
また、火やガスを使用しないため、火災や一酸化炭素中毒などの事故も起きにくい点もIHコンロのメリットです。キッチンが暑くなりにくいため、調理中の熱中症も予防できるでしょう。高齢者の安全性を最優先とする場合は、IHコンロへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー