
この記事では、インフレ・デフレが発生する原因と、そのメカニズムについて、為替相場との関係も併せて説明します。

執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
早稲田大学卒業後、大手メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超える。その後、保険代理店に勤め、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表、駒沢女子大学特別招聘講師。CFP資格認定者。証券外務員第一種。FPとして種々の相談業務を行うとともに、いくつかのセミナー、講演を行う。
趣味は、映画鑑賞、サッカー、旅行。映画鑑賞のジャンルは何でもありで、最近はアクションもの、推理ものに熱中している。
インフレ・デフレが発生する原因
インフレの原因
●需要の増加
消費者の需要や企業の投資が急速に増加すると、商品やサービスへの需要が増えます。需要が供給を上回ると価格が上昇し、インフレが引き起こされます。
●供給の減少
製品や原材料の供給が減少すると、需要が供給を上回り、価格が上昇します。供給が制限される要因としては、異常気象や自然災害の発生、資源の不足、生産力の低下などが挙げられます。
●労働コストの上昇
労働者の賃金が上昇すると、企業は製品やサービスの価格を引き上げる傾向があります。この影響で物価が上昇し、インフレが生じます。
デフレの原因
●需要の低下
消費者や企業の支出が減少し、需要が落ち込むと、企業は価格を下げることがあります。需要不足によって価格が下落し、デフレが引き起こされます。
●供給の増加
生産能力の拡大や競争の激化によって、商品やサービスの供給量が増えると、価格競争が起きることがあります。供給が需要を上回り、価格が下落することでデフレが発生します。
●債務の負担増加
債務者が増えている場合、デフレでは物価が下落し、お金の実質的な価値が上がります。これによって借金の返済の負担が増え、支出や投資が抑制されることがあります。
インフレとデフレは相互に関連しており、経済のさまざまな要因が組み合わさって発生するほか、金融政策や財政政策、国際的な要素なども影響を及ぼすことがあります。そのため、インフレ・デフレの対策として金融政策や財政政策が有効となるのです。
為替相場とインフレ・デフレの関係
為替とインフレ・デフレについて一概には言えませんが、為替相場とインフレ・デフレは相互に影響し合う複雑な関係があります。以下、それぞれのケースについて説明します。
為替相場がインフレ・デフレを引き起こすケース
為替相場が大幅に変動し、通貨の価値が急激に上昇または下落する場合、それがデフレやインフレを引き起こすことがあります。
例えば、通貨の価値が急激に上昇すると輸入品が安くなり、物価が下がる可能性があります(デフレの要因)。逆に、通貨の価値が急激に下落した場合、輸入品が高くなり、物価が上昇する可能性があります(インフレの要因)。
インフレ・デフレが為替相場の変動を引き起こすケース
インフレやデフレが為替相場に影響を与えることがあります。
例えば、インフレが進行すると通貨の価値が下がり、為替相場での相対的な価値も下落する可能性があります。逆に、デフレの進行によって通貨の価値が上昇し、為替相場での相対的な価値も上がる可能性があります。
どちらが原因で、どちらが結果となるかは、具体的な経済状況や要因によって異なります。また、経済の複雑さと多様性を考慮すると、一方が単純にもう一方を引き起こすとは限らないことを覚えておきましょう。
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
公式サイトで申し込み
【PR】アイフル
おすすめポイント
・WEB完結(郵送物一切なし)
・アイフルならご融資可能か、1秒で診断!
・最短1時間でご融資も可能!(審査時間込)
融資上限額 | 金利 | 審査時間 |
---|---|---|
最大800万円 | 3.0%~18.0% | 1秒診断(※) |
WEB完結 | 無利息期間 | 融資スピード |
※融資まで | 30日間 | 最短20分 |
※診断結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。
実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もあります。