更新日: 2023.09.06 家具・片付け

片づけの美学152 暑い時期の片づけは要注意|メリットとデメリット

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学152 暑い時期の片づけは要注意|メリットとデメリット
まだまだ暑い日が続いています。一般的に暑い時期の家の整理収納は、「汗だく、疲れる」というイメージがあり避けられがちだと思います。ただ、見て見ぬふりして、快適ではない部屋で過ごすのももったいないですよね。
 
今回は、暑い時期に片づけを行うことのメリットとデメリットについてご紹介します。メリットを知って、「暑いからやりたくない」という気持ちを乗り越えましょう。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

暑い時期の片づけの5つのメリット

1. 実は快適温度で作業ができる

熱中症の危険が高まる昨今では、在宅時はエアコンが常に動いていることが多いのではないでしょうか。エアコンが効いている部屋の中では、快適に過ごすことができます。
 
つまり、エアコンさえあれば、夏は一定の室温で快適に片づけ作業ができるのです。暑すぎず、寒くない。もっともやる気がみなぎる環境です。「外が暑い」はいったん忘れて、お片づけをしてみましょう。
 
ゴミ出しやモノの移動で高温の空間に移動する際は注意が必要です。
 

2. 運動になる

暑い時期は外での活動は控えがちでしょう。人によっては運動不足になることもあります。
 
片づけ作業はモノを持ち上げたり、降ろしたり体の動作が多くなります。自然とたくさん動くので、運動が苦手・面倒だと感じる方も手軽に室内で体を動かすことができます。涼しい室内で過ごすことが多い中、運動不足だと感じている方にとってはよい機会になるのではないでしょうか。
 
意識的に体を動かせば、体のあちこちを伸ばすこともできます。エクササイズの代わりに整理収納をしてみましょう。
 

3. 不用品が見つけやすい

夏は季節アイテムがたくさんあります。例えば、夏物衣類、プールなどレジャー用品、BBQなどアウトドア用品、日陰をつくるアイテム、かき氷機・流しそうめんなどのお食事用品……多種多様のアイテムがあるでしょう。
 
「これまでは使っていたけれど、今後は使わない」という道具が見つけやすい時期になります。昨今は手軽に不用品を売るシステムがあるので、フリマアプリやリサイクルショップを活用して処分してみてはいかがでしょう。
 
季節モノは必要な人が多いモノであれば、高値で売れる可能性があります。高値で売るコツはシーズンのど真ん中で出品することです。探している人が多いので、適切な価格であれば早く不用品を処分することができるかもしれません。
 

4. 冷房効果が高まる

整理収納をして、モノが減ると風の流れがスムーズになります。空気が適切に循環すると、冷房効率が高まります。冷房が効きやすくなるので、光熱費の節約にもなるかもしれません。
 

5. 時間が作りやすい

夏は夏季休暇を取得できる方もいるでしょう。夏休み中の子どもにはいつもより時間の余裕もあるでしょうから、部屋の片づけや持ち物の整理を促すこともできます。「いつも忙しい」と思っている人にも片づけるチャンスを見つけやすい時期です。
 

暑い時期の片づけデメリット【要注意】

暑い時期の片づけデメリットは、やはり「熱中症」です。どんなに室内が涼しくても、体調が悪かったり、水分不足、エアコンが効かないほどの熱波だったりするなど、事前には気づかないイレギュラーも起こりえます。
 
気分が悪いなと思ったら、すぐに作業を中断する心づもりはしておきたいですね。エアコンをつけない、屋外で作業するのは本当に危険なのでやめていただきたいと思います。
 

暑い時期でも片づけはできる

暑い時期の片づけにはメリットとデメリットがありますが、適切な対策を講じることで効果的に片づけを進めることができます。
 
心地よい室内空間を手に入れるために、無理をせず、涼しい室内で片づけに取り組んでみてくださいね。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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