更新日: 2023.09.15 その他暮らし

「マイナンバーカード」は、結局作らなくて正解? 今からでも作るべき?

執筆者 : 柘植輝

「マイナンバーカード」は、結局作らなくて正解? 今からでも作るべき?
多くの方が作成し、所有しているといわれているマイナンバーカードですが、まだ作っていない方も一定数いらっしゃるようです。その中には、これからでも作るべきかどうか悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。そこで今回は、「マイナンバーカードは今からでも作るべきなのか?」を考えていきます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

マイナンバーカードを作成するメリット

まず、マイナンバーカードのメリットを確認しておきましょう。マイナンバーカードのメリットには、主に次のようなものがあります。
 

●1枚でマイナンバーの証明書類および身分証明書として利用できる
●コンビニなどで住民票や印鑑証明書などの公的証明書を取得できる
●健康保険証として利用できる
●e-Taxを利用して自宅から簡単に確定申告ができる
●マイナポータルから公金受取口座を登録することで、給付金や還付金を手間なく迅速に受け取ることができる

 
このようにマイナンバーカードは、現状では必須とまではいかずとも、「あると便利だな」と思えるものになっています。
 

マイナンバーカードを今からでも作成すべきか

マイナンバーカードをまだ作成していない場合、今すぐ無理に作る必要はないでしょう。マイナンバーカードには住所氏名のほか、個人番号(マイナンバー)も記載されています。万が一カードを紛失してしまうと、それら個人情報の不正利用など大きな危険が生じることもあり得ます。
 
また、マイナンバーカードは発行手続きを取ったら即日発行されるというものでもありません。申請から1ヶ月程度はかかり、市区町村の交付窓口まで取りに行く必要もあります。
 
なお、政府は2026年中を目標に、既存のマイナンバーカードとは別に新規のマイナンバーカードの導入を目指しています。今手間をかけて作成しても、数年後には新しいものが出てくる可能性もあります。
 
公的証明書の発行など、確かに便利な機能は多々ありますが、人によっては活用する機会が少ないこともあるでしょう。現在不便に感じていないというのであればなおさら、今すぐ急いで作る必要はないかと思われます。
 

マイナンバーカードを作った方がいい人は?

一方、印鑑証明書や戸籍証明書、住民票といった公的証明書をよく取るという方は、マイナンバーカードを作った方が便利でしょう。24時間365日、いつでもコンビニでこれらの公的書類が取得できるメリットは大きく、市区町村役場に赴く手間や交通費を削減することにもつながります。
 
他にも、自営業者や副業をされている方など、確定申告を毎年行う方にもマイナンバーカードはおすすめです。e-Taxを利用することで確定申告の手間を減らすことができます。
 
また、医療機関の初診料を安くしたいという方にもおすすめできます。従来の保険証を利用すると初診料は18円となりますが、マイナンバーカードを保険証として利用すると初診料は6円と、従来より12円安くなります。
 

マイナンバーカードは無理に作る必要はない

マイナンバーカードを作成することで生活が便利になります。公的証明書発行にかかる手間や交通費を削減できたり、医療費が安くなったりするなど、家計にも良い影響があるでしょう。
 
しかし、マイナンバーカードを利用する機会が少ないなど、無理に発行する必要はない方もいらっしゃいます。
 
マイナンバーカードは無理に作る必要はありません。とはいえ、人によっては十分なメリットを受けられることもあります。もし、あったら便利でいいなと思ったら、作成を検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

マイナンバーカード総合サイト マイナンバーカードについて

デジタル庁 マイナポータル

 
執筆者:柘植輝
行政書士

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