更新日: 2023.09.19 その他暮らし

格安SIMと大手キャリアでは、実際の「月額料金」にどれくらい差があるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

格安SIMと大手キャリアでは、実際の「月額料金」にどれくらい差があるの?
月々の支出を抑えたいときに、なんとかスマートフォン代を削減できないかというのは、皆さんが思うところでしょう。消費者庁の「令和3年6月物価モニター調査結果(速報)」によると、今後減らしたいと感じる支出は、水道光熱費に次いで、通信関連費が第2位となっています。
 
今回は、格安SIMと大手キャリアでは、月額料金にどれほどの差があるのか、また、格安SIMのメリットとデメリットについても、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

格安SIMと大手キャリアの利用料金を比較

NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの大手キャリア利用者と、ワイモバイル、UQモバイルのサブブランド利用者、そのほか、MVNO(仮想移動体通信事業者)各社の格安SIM利用者に対して、MM総研が実施したアンケート調査によると、大手キャリアと格安SIMでは、月額利用料金に差があることが分かりました。
 
ここでの利用料金とは、データ通信料と通話料を足した金額を指し、分割払いの端末代は含めません。
 
アンケートによると、大手キャリア利用者の月額利用料金は5073円、サブブランド利用者の月額利用料金は3183円、MVNO各社利用者の月額利用料金は1961円という結果が出ました。大手キャリアと格安SIMでは、月額でおよそ3000円の差があるため、単純計算で、年間3万6000円の節約になる可能性があります。
 
ただし、すべての人が乗り換えでお得になるわけではないため、本当にキャリアを乗り換えるメリットがあるのかを確認して、乗り換える際も、自分に合うプランを選択する必要があります。
 

乗り換える際に気をつけるポイントとは

今現在お使いのスマートフォンは、どのような割り引きがされているでしょうか。消費者庁の広報によると、家族割引を受けている方は全体の48.3%、長期利用割引を受けている方は全体の33.7%という結果が出ています。
 
また、家のインターネット回線や電気料金などとセットでの割り引きもあるため、スマートフォンを現在の契約のまま使ったほうがいいのか、または、乗り換えたほうがいいのかを、考えなければなりません。
 
違約金についても頭に入れておく必要はありますが、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、違約金制度を撤廃しました。これは、携帯会社の囲い込みをなくすために、2019年10月にルールが見直されたことに由来します。
 
格安SIMは、通信量が少ない方に向いている、低容量プランが充実しています。1~3GB程度の利用に抑えられる場合には、月額1000円以下でサービスを提供している携帯会社もあるため、Wi-Fiのある環境でスマートフォンを使う方や、メールの使用が中心の方にとっては、おすすめです。
 

格安SIMのデメリットはあるの?

低価格のため、なにがしかのデメリットがあるのではないかと、心配になる方もいるかもしれません。格安SIMのデメリットは、まず、実店舗が少ない点があげられます。オンライン対応や電話対応が主となるため、問い合わせ窓口になかなかつながらないという不満も、しばしば耳にします。
 
通信速度の面では、基本的なつながりやすさは、大手キャリアと同じように期待できます。ただし、大手キャリアの通信の一部を借りた回線であることから、通勤時や昼休みの時間帯、夜間・休日など、通信が混み合う時間帯には、通信速度が低下するおそれがあります。
 
通話品質は大手キャリアと大差はなく、むしろ通話料金が安い場合もありますので、複数の格安SIMを比べてみてください。
 

格安SIMと大手キャリアの比較は利用状況も考えて

単純に月額利用料金のみを比べた場合は、格安SIMに軍配があがります。しかし、実際に乗り換えを考える場合は、現在加入中の割引プランやセット料金も併せて、比較しましょう。家族割を含む場合は、家族とも忘れずに相談してください。
 

出典

株式会社MM総研 スマートフォン利用者の月額利用料金は4,458円「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」
消費者庁 ご存知ですか?携帯のこと
総務省 携帯電話ポータルサイト
消費者庁 携帯電話の利用状況に関する意識調査結果(令和3年6月調査)〔令和3年6月物価モニター調査結果(速報)〕(13ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集