更新日: 2023.09.19 その他暮らし
格安SIMと大手キャリアでは、実際の「月額料金」にどれくらい差があるの?
今回は、格安SIMと大手キャリアでは、月額料金にどれほどの差があるのか、また、格安SIMのメリットとデメリットについても、ご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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格安SIMと大手キャリアの利用料金を比較
NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの大手キャリア利用者と、ワイモバイル、UQモバイルのサブブランド利用者、そのほか、MVNO(仮想移動体通信事業者)各社の格安SIM利用者に対して、MM総研が実施したアンケート調査によると、大手キャリアと格安SIMでは、月額利用料金に差があることが分かりました。
ここでの利用料金とは、データ通信料と通話料を足した金額を指し、分割払いの端末代は含めません。
アンケートによると、大手キャリア利用者の月額利用料金は5073円、サブブランド利用者の月額利用料金は3183円、MVNO各社利用者の月額利用料金は1961円という結果が出ました。大手キャリアと格安SIMでは、月額でおよそ3000円の差があるため、単純計算で、年間3万6000円の節約になる可能性があります。
ただし、すべての人が乗り換えでお得になるわけではないため、本当にキャリアを乗り換えるメリットがあるのかを確認して、乗り換える際も、自分に合うプランを選択する必要があります。
乗り換える際に気をつけるポイントとは
今現在お使いのスマートフォンは、どのような割り引きがされているでしょうか。消費者庁の広報によると、家族割引を受けている方は全体の48.3%、長期利用割引を受けている方は全体の33.7%という結果が出ています。
また、家のインターネット回線や電気料金などとセットでの割り引きもあるため、スマートフォンを現在の契約のまま使ったほうがいいのか、または、乗り換えたほうがいいのかを、考えなければなりません。
違約金についても頭に入れておく必要はありますが、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、違約金制度を撤廃しました。これは、携帯会社の囲い込みをなくすために、2019年10月にルールが見直されたことに由来します。
格安SIMは、通信量が少ない方に向いている、低容量プランが充実しています。1~3GB程度の利用に抑えられる場合には、月額1000円以下でサービスを提供している携帯会社もあるため、Wi-Fiのある環境でスマートフォンを使う方や、メールの使用が中心の方にとっては、おすすめです。
格安SIMのデメリットはあるの?
低価格のため、なにがしかのデメリットがあるのではないかと、心配になる方もいるかもしれません。格安SIMのデメリットは、まず、実店舗が少ない点があげられます。オンライン対応や電話対応が主となるため、問い合わせ窓口になかなかつながらないという不満も、しばしば耳にします。
通信速度の面では、基本的なつながりやすさは、大手キャリアと同じように期待できます。ただし、大手キャリアの通信の一部を借りた回線であることから、通勤時や昼休みの時間帯、夜間・休日など、通信が混み合う時間帯には、通信速度が低下するおそれがあります。
通話品質は大手キャリアと大差はなく、むしろ通話料金が安い場合もありますので、複数の格安SIMを比べてみてください。
格安SIMと大手キャリアの比較は利用状況も考えて
単純に月額利用料金のみを比べた場合は、格安SIMに軍配があがります。しかし、実際に乗り換えを考える場合は、現在加入中の割引プランやセット料金も併せて、比較しましょう。家族割を含む場合は、家族とも忘れずに相談してください。
出典
株式会社MM総研 スマートフォン利用者の月額利用料金は4,458円「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」
消費者庁 ご存知ですか?携帯のこと
総務省 携帯電話ポータルサイト
消費者庁 携帯電話の利用状況に関する意識調査結果(令和3年6月調査)〔令和3年6月物価モニター調査結果(速報)〕(13ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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