現在「オレオレ詐欺」は一般によく知られるようになったので、「オレオレ」でだまされる人は以前より少なくなってきました。しかし最近はさらに巧妙な手口が増えているのも事実です。本記事では、警察庁の発表する最新詐欺について解説します。
金融商品詐欺
金融商品詐欺とは、「もうかること間違いなし」などのうたい文句で「上場間近の未公開株」や架空の「金融商品」を購入しないかと持ち掛け、その購入代金をだまし取る詐欺です。株や金融商品を購入させた後、業者と連絡がとれなくなったことで詐欺だと気付くことが多いようです。
このような投資話を受けた場合は、実在する証券会社、金融商品取引業者であるかを確認することが重要となります。また「必ずもうかる」といったうまい話を簡単に信じないようにしましょう。
融資保証金詐欺
融資保証金詐欺とは、実際には融資をしないのに、融資希望者に「融資が受けられる」とうそをつき、融資の保証金をだまし取る詐欺です。保証金を名目として現金を預金口座に振り込ませるという手口がとられます。
金融機関では融資を前提に「保証金」として現金の振り込みを要求することはありません。まずは信用できる金融機関を選んで融資を依頼し、審査に通った場合は書面をしっかりと確認するようにしましょう。
ギャンブル詐欺
ギャンブル詐欺とは、「パチンコ打ち子募集」などと雑誌に掲載したり、「宝くじの抽選番号を教える」と言ったりして、打ち子の登録料や宝くじの情報料をだまし取る詐欺です。打ち子には「絶対当たる台」「パチンコ必勝法」と称してさらに情報料を請求することもあります。また競馬や競輪などの必勝法の情報量名目でお金をだまし取る手口も存在します。
ギャンブルに「必ず勝つ」方法はありませんし、「宝くじの番号が事前に公開される」こともありません。実際にはあり得ませんが、万が一自分がそのような情報を知っていたとしたら、他人には教えず自分でパチンコを打ったり宝くじを買ったりするほうが確実にお金が手に入ると思いませんか？ わざわざ「もうかる話」をしてくる人には注意しましょう。
交際あっせん詐欺
交際あっせん詐欺とは、「異性紹介」などと雑誌に記載し、出会いを求める人に対し、会員登録料金や保証金を請求する詐欺です。この詐欺は実際に異性に会えるケースもあり、詐欺だと気付かない人もいます。
しかし一度登録料を払うと追加料金を請求されて、結果として莫大（ばくだい）な金額の詐欺に遭うということにもなるのです。安易に知らない人に連絡を取ることはリスクを伴いますので気を付けましょう。
大切な資産を守るため、詐欺には注意しよう！
詐欺師は綿密な計画を立て、巧妙な話術で善良な市民をだまそうとしてきます。詐欺師に金銭をだまし取られた場合、大切な資産を失うばかりか、心にも大きな傷を負うことでしょう。少しでも怪しいなと思ったらいったんやり取りを中断し、信頼のおける第三者に相談することが大切です。
また「これは詐欺だ」と気付いたら、警察へ通報するようにしてください。「詐欺にだまされない正しい知識」が、あなたとあなたの大切な人を守ってくれるでしょう。
出典
警察庁 特殊詐欺とは
執筆者：渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
