香典に「新札」や「偶数の金額」はマナー違反? いくら包めばいいの? 相場についても解説

配信日: 2023.09.21

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香典に「新札」や「偶数の金額」はマナー違反? いくら包めばいいの? 相場についても解説
社会で生活を送っていると、誰かの通夜や葬儀に参列する機会が訪れることもあるでしょう。その際には香典を包むのが一般的です。しかし、通夜や葬儀への参列機会があまり多くはない人は、香典のマナーや包む額などを知らなかったり忘れてしまったりする場合があります。
 
今回は、香典に関するマナーを、包む額の相場とともに解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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関係性により異なる香典の相場

香典の相場は、自分と故人との関係性により異なります。例えば、親族の場合、故人が自分の親であれば5~10万円程度が相場と言われています。親の葬儀に、子である自分が香典を包むケースはあまり多くはありませんが、渡さなければならない状況が訪れた際には、この金額を参考にするとよいでしょう。また、祖父母の場合には、1~5万円程度が相場です。
 
自分の年齢が上がるにつれて香典の相場も上がっていきます。20~30代であれば1~2万円、40代であれば3万円程度、50代以上は5万円程度を相場として押さえておきましょう。兄弟や姉妹の場合に関しても、同程度が香典の相場となります。そのほかの親戚に関しては、関係性にもよりますが、5000~2万円程度を包むのが一般的です。
 
友人や近隣に住んでいた人、職場の人や仕事関係の人が故人となる場合には、5000~1万円ほどが香典の相場と言われています。直接的な関係のない人、例えば、同僚の親や知人の親戚などが故人となる場合は、3000~1万円ほどが相場となるでしょう。やはり、自分の年齢が上がるにつれて香典の相場も上がるのが一般的です。
 

香典に関するマナー

香典は、包む金額以外にもいくつかの注意点があります。ここでは、香典に関する代表的なマナーを紹介しましょう。
 

・お札は肖像画を裏に向けて入れる

香典に包むお札は、肖像画の描かれている表面を香典袋の裏へ向けて入れます。受け取った側が香典袋から取り出す際にお札に描かれた顔が伏せてあることで、故人への哀悼の意を伝えるためと言われています。お札を数枚入れる際には、すべてのお札の向きを揃えましょう。
 

・香典に新札は包まない

香典には、新札や新券(ピン札)は包まないのがマナーです。新券は、通常、銀行などで未使用のお札を受け取り手に入れる必要があります。新券を香典として包むと、事前に用意していたような印象を与えかねません。
 
最近では気にする人も減ってきているようですが、マナーの一つとして覚えておきましょう。もし、手持ちに新券しかない場合は、折り目をつけてから香典として包むようにします。
 

・忌み数などに注意する

日本では、4は「死」を、9は「苦」を連想させることから忌み数とされています。相場の範囲であったとしても、香典では4万円や9000円といった金額は包まないようにしましょう。また、割り切れる偶数は、「縁が切れる」などといった連想がされることから、やはり香典には適切ではないとする考え方があります。
 
偶数の金額に関しては、少しずつ気にしない人が増えているようです。とは言え、特段の理由がない限りは、避けておいた方が無難でしょう。
 

関係性を保つため香典のマナーには十分に注意しよう

通夜や葬儀に参列する機会が少ない人にとって、香典の相場やマナーはなじみがないものです。香典として包む金額は、故人との関係性や自分の年齢によっても変わります。適切な金額を包むようにしましょう。
 
また、香典のマナーにもさまざまなものがあり、間違えると相手方との関係性に弊害が生じかねません。新券や忌み数を避けるなど、香典に関する最低限のマナーを押さえたうえで通夜や葬儀へと参列しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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