更新日: 2023.09.21 その他暮らし
大量に家に眠っていた「旧紙幣」「旧硬貨」もしかして高く売れる……?
今回は、自宅に眠っている旧紙幣や旧硬貨を、どうすればよいかを調べてみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「旧紙幣」「旧硬貨」は今でも使える!? 現在も有効なお金一覧
「掃除をしていたら、タンスの奥から大黒1円札(日本銀行兌換[だかん]銀券 旧壱円券)が出てきた!」
このように、自宅に、昔のお金が眠っているケースは珍しくありません。現在発行されていないお金でも、現在利用できるものがあります。
日本銀行の公式サイトによると、「一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限り、通用力を失うことはありません」とのこと。
また財務省によると、現在も使用できるお金は、以下のとおりです。
旧壱円券(大黒天:明治18年発行)
改造壱円券(武内宿禰:明治22年発行)
い壱円券(武内宿禰:昭和18年発行)
A壱円券(二宮尊徳:昭和21年発行)
A五円券(彩文模様:昭和21年発行)
A拾円券(国会議事堂:昭和21年発行)
A百円券(聖徳太子:昭和21年発行)
B五拾円券(高橋是清:昭和26年発行)
B百円券(板垣退助:昭和28年発行)
B五百円券(岩倉具視:昭和26年発行)
B千円券(聖徳太子:昭和25年発行)
C五百円券(岩倉具視:昭和44年発行)
C千円券(伊藤博文:昭和38年発行)
C五千円券(聖徳太子:昭和32年発行)
C一万円券(聖徳太子:昭和33年発行)
D千円券(夏目漱石:昭和59年発行)
D五千円券(新渡戸稲造:昭和59年発行)
D一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行)
5円黄銅貨(国会議事堂・穴無:昭和23年発行)
5円黄銅貨(稲穂等・楷書体:昭和24年発行)
10円青銅貨(平等院鳳凰堂・ギザあり:昭和26年発行)
50円ニッケル貨(菊・穴無:昭和30年発行)
50円ニッケル貨(菊:昭和34年発行)
100円銀貨(鳳凰:昭和32年発行)
100円銀貨(稲穂:昭和34年発行)
500円白銅貨(桐:昭和57年発行)
500円ニッケル黄銅貨(桐:平成12年発行)
※財務省「昔のお金は使えますか」より引用
近所のスーパーなどで、旧紙幣や旧硬貨の使用を試みた場合に、お店によっては、受け取ってもらえない可能性があります。そのような場合は、銀行で、現行のお金と交換できます。ただし、1円札は1円玉、10円札は10円玉のように、同じ金額の交換になります。
「旧紙幣」「旧硬貨」よりも前に発行されたお金は、「古紙幣」「古硬貨」と呼ばれ、お金として使用したり、銀行で交換したりはできません。しかし、希少価値のあるものが多く、数十万~数千万円で取り引きされる場合もあります。
希少価値があれば高く売れるかも?
「旧紙幣」「旧硬貨」や「古紙幣」「古硬貨」は、コレクターがいますので、希少価値が高ければ、額面以上の金額で売れる可能性があります。現在も流通していて、発行枚数の多いものは、額面通りか、それ以下になることもあり、高額で買い取ってもらうことは期待できないでしょう。
しかし同じ額面でも、条件によっては、高額買取になる場合もあります。例えば、「000001」のような1桁の若番、「111111」のようなゾロ目、「100000」のようなキリ番、「123456」のような階段番号は、希少価値が高い紙幣です。
「A213454A」のような若い番号のAA券や、「Z354324Z」のような最後の番号であるZZ券も、額面以上で取り引きされます。印刷ミス・耳付き・記番号違いのような、エラー印刷された紙幣は、プレミア価値が付いて、高額取引されるようです。
とあるインターネットオークションサービスでは、過去180日に落札された大黒1円札は20件以上ありました。落札価格の平均は2万円超で、最安4000円台、最高15万円以上で取り引きされたようです。
古いお金は高額で売れるかも! 査定依頼をして価値を確かめよう
自宅に眠っている古いお金は、現在でも有効なものであれば、額面通りの価値で使えたり、銀行で今のお金に交換してもらえたりします。しかし、条件によっては、プレミアが付いて高額で売れる可能性があります。現在お金として使えない「古紙幣」「古硬貨」も同様です。
古いお金が出てきた場合は、交換したり処分したりする前に、一度査定依頼をして、価値を確かめてみることをおすすめします。
出典
日本銀行 これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか?
財務省 昔のお金は使えますか
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー