新聞は「紙面」と「デジタル」どっちが良い?大手5社の値段を徹底比較

配信日: 2023.09.29

この記事は約 5 分で読めます。
新聞は「紙面」と「デジタル」どっちが良い?大手5社の値段を徹底比較
昭和から平成、令和へと時代が移り変わるなかで、通勤電車で新聞紙を広げる会社員の数が減ってきているようです。新聞紙から電子版へと、人々が利用するメディア媒体は変化しています。今回は、新聞の紙面とデジタル版について、それぞれの値段やメリットを比較して、紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

新聞大手5社の紙面を新聞紙で購読する場合は?

一般社団法人日本新聞協会の調査によると、2022年の新聞発行部数は3677万5000部ですが、2021年の3951万2000部と比べると7%ほど少なく、年々減少傾向にあります。新聞各社は生き残りのために、さまざまなサービス展開を図っています。
 
一方で、まだまだ新聞は紙で読みたいという強いニーズもあります。そこで、大手5社の紙面購読に必要な料金や、サービスを比較してみましょう。
 

購読するために必要な金額を比較

新聞大手5社として、日本経済新聞(日経新聞)、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、産経新聞の購読料を比較しました。各社の購読料(税込み、以下同様)は次のとおりです。
 

朝刊・夕刊とも購読する場合 朝刊のみ購読する場合
日経新聞 5500円/月 4800円/月
読売新聞 4400円/月 *統合版3400円/月
毎日新聞 4900円/月 *統合版4000円/月
朝日新聞 4900円/月 *統合版4000円/月
産経新聞 4900円/月 *統合版3900円/月

 
*朝刊のみの購読はなく、夕刊が発行されない地域において、朝刊と夕刊の統合版を発行
※各新聞社のウェブサイトを基に筆者作成
 
朝刊・夕刊ともに購読する場合、5社のなかで最も値段が高いのは日経新聞、最も低いのは読売新聞です。また、各社ともに朝刊のみのプランであれば、朝刊・夕刊のセット購読よりも、700~1000円ほど値段が下がります。
 

サービス内容の比較

紙面での購読を希望する方へ、各社は、どのようなサービスを提供しているのでしょうか。各社のサービス内容について、以下の表にまとめました。
 

サービス内容
日経新聞 とくになし
読売新聞 離れて暮らす方へ新聞購読をプレゼントする「よみうり購読サポート」を展開
毎日新聞 毎日小学生新聞とのファミリーセットを展開
朝日新聞 新規購読申し込みで、継続期間ごとにプレゼントあり
産経新聞 ウェブサイトでの購読申し込みで、継続期間ごとにプレゼントあり

 
※各新聞社のウェブサイトを基に筆者作成
 

大手5社の紙面をデジタル版で購読する場合は?

大手5社ともに、紙面と併せて、デジタル版での情報提供サービスを展開しています。
 
2019年に公表された、公益財団法人新聞通信調査会の「第12回メディアに関する全国世論調査(2019年)」によると、新聞紙面での購読をしない理由として、調査対象者の約7割が「テレビやインターネットなど他の情報で十分だから」と回答していました。各社は逆境のなかで、どのような施策を展開しているのでしょうか。
 

購読するために必要な金額を比較

各社のデジタル版を購読する際に必要な金額をまとめると、以下の表のとおりです。
 

利用料金(税込み)
日経新聞 4277円/月
読売新聞 紙面の購読者のみウェブサービスを展開
毎日新聞 3520円/月(1ヶ月目は99円)
朝日新聞 3800円/月
産経新聞 1980円/月

 
※各新聞社のウェブサイトを基に筆者作成
 
このことから、各社それぞれの料金展開をしていることが分かります。読売新聞は、紙面の購読と併せないと、デジタル版の利用ができないという点が特徴です。
 

サービス内容の比較

各社のデジタル版におけるサービス内容は、次のとおりです。
 

デジタル版のサービス内容
日経新聞 朝刊・夕刊の内容に加えて、有料版の情報を見放題
読売新聞 購読者と家族3人までは登録無料
毎日新聞 紙面以外に、ウォール・ストリート・ジャーナル、サンデー毎日、週刊エコノミストも読める
朝日新聞 データベースや電子書籍端末向けの派生サービスを展開
産経新聞 初回のみ初月無料。サンケイスポーツ、夕刊フジのとのセット割あり

 
※各新聞社のウェブサイトを基に筆者作成
 
デジタル版は、紙面で見られる情報以外にも、有料版として新たな情報の提供や新たなサービスを活用できる点が特徴です。
 

新聞紙面とデジタル版、それぞれのメリット・デメリットとは?

新聞紙面とデジタル版、それぞれ、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。媒体ごとに表にまとめてみました。これから新聞の購読を考えている方は、どちらの媒体がご自身のライフスタイルに合っているのかを考える参考資料として、選ぶ際に活用してみてください。
 

新聞紙面のメリット・デメリット

新聞紙面に対するメリット・デメリットを3点紹介します。
 

メリット デメリット
いつでも読み返せる 満員電車でも読む人がいる
情報量が多い 情報の鮮度が古い
新規や継続の契約によって、プレゼントをもらえる 折り込みチラシの枚数が多い

 
※参考リンクや新聞の現状を基に筆者作成
 
メリットとデメリットもともに、多くは紙媒体であるがゆえの理由です。情報の鮮度が古い点は、紙を印刷して配送するまでのタイムラグが必ず発生する以上、致し方ありませんが、手元において、あとからじっくり読み直せる点は魅力です。また地方紙の場合は、知人が掲載された際などに切り抜いて保管することも、楽しみのひとつでしょう。
 

デジタル版のメリット・デメリット

デジタル版に対するメリット・デメリットを3点紹介します。
 

メリット デメリット
場所を選ばず読める 情報の一覧表示ができないため、読むのに時間を要する
最新の情報にアクセスできる 新聞の折り込みチラシが手に入らない
片付けがラク 高齢者であれば、見ることが難しい

 
※参考リンクや新聞の現状を基に筆者作成
 
電子版であるからこそ、最新の情報が得られる点は大きなメリットではないでしょうか。一方で、電子機器に疎い高齢者層にとっては、とっつきにくい点がデメリットといえます。
 

まとめ

新聞大手5社ともに、新聞紙面の購読数が減っているなかで、デジタル版でのサービス展開に生き残りをかけています。とはいえ、紙媒体のよさやメリットも、まだまだ根強く残っています。ご自身のライフスタイルにあった媒体を、選択することをおすすめします。
 

出典

一般社団法人 日本新聞協会 新聞の発行部数と普及度

公益財団法人 新聞通信調査会 第12回メディアに関する全国世論調査(2019年)(34ページ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集