更新日: 2023.10.02 その他暮らし
4人家族で電気代「2万円」は高すぎ?一般的な4人家族だと「ガス併用」「オール電化」それぞれ電気代はどのくらい?
近年「オール電化住宅」の普及率が増加傾向にあり、今後も需要が高まると見込まれている反面、高額な電気代を心配する声が上がっていることも事実です。
そこで今回は、世帯人数によって、電気代にはどれほどの差がでるのかについて解説します。さらに、オール電化と、ガスを併用した場合の電気代も比較しました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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【世帯人員別】1ヶ月当たりの平均電気代
総務省統計局の「家計調査(2022年)」によると、世帯人員別による電気代は、表1のとおりです。
表1 二人以上の世帯の平均電気代
平均 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | |
---|---|---|---|---|---|
電気代 | 1万2678円 | 1万1307円 | 1万3157円 | 1万3948円 | 1万5474円 |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年」をもとに筆者作成
世帯人数が増えるほど、電気代も高くなることが分かります。4人世帯での1ヶ月当たりの平均電気代は1万3948円ですので、月に2万円かかるというのは、平均値よりも高いといえるでしょう。
オール電化住宅では電気代にどれほどの差がでるのか
前述のデータをもとに、オール電化住宅にかかる、1ヶ月当たりの電気代を比較してみましょう。電気代の違いは、表2のとおりです。
表2 ガス併用とオール電化住宅の平均電気代
1人 | 2人 | 3人 | 4人 | |
---|---|---|---|---|
ガスと併用している場合の 電気代(ガス代を除く) |
6808円 | 1万1307円 | 1万3157円 | 1万3948円 |
オール電化住宅 | 1万777円 | 1万3406円 | 1万4835円 | 1万6533円 (4人以上) |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 2022年」「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年」、関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」をもとに筆者作成
ガスを併用した場合と、オール電化住宅を比較すると、オール電化住宅のほうが高くはなりますが、単身世帯を除けば、数千円程度の差となりました。
ガスと併用した場合は、表2の電気代にプラスして、ガス代がかかることを考えると、オール電化住宅のほうが、月々の光熱費は安く抑えられるケースもあるかもしれません。ただし、オール電化住宅には初期費用がかかるため、長い目で見たときに、どちらがお得になるのかを検討する必要があります。
電気代は使い方によって大きく差がでる
電気代は、電気機器の使い方や、電気を使用する時間帯によっても大きく異なります。なかには、夜に電気を使用すると、電気代がお得になるプランを提供している電力会社もあります。ライフスタイルに合ったプランを選択することで、電気代を安く抑えられるかもしれません。
また、使用する電気機器によっても、消費電力量に違いが見られます。省エネ機能を搭載した製品であれば、消費電力量が少ないため、電気代を安く抑えられます。今回、オール電化住宅の電気代との間には、それほど大きな差は見られませんでしたが、使用する機器によっては、月に10万円もの電気代が請求された事例もあるようです。
家族で協力して節電に取り組み電気代を安く抑えよう
電気代は、世帯人数が増えるほど、高くなることが分かりました。今回ご紹介した平均値よりも、毎月の電気代が高いというご家庭は、電気の使い方や料金プランを見直してみましょう。
また、10年以上使っている旧型の電気機器は、消費電力量が多く、電気代が高くなる原因になりかねません。省エネ機能を搭載した製品に買い替えることも、選択肢の一つです。
出典
総務省 統計局
家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯
総務省 統計局
家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2022年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 1 (実数,構成比,増減率,寄与度) 単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯
関西電力株式会社 オール電化世帯人数別の電気代平均額
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー