4人家族で電気代「2万円」は高すぎ?一般的な4人家族だと「ガス併用」「オール電化」それぞれ電気代はどのくらい?
配信日: 2023.09.30 更新日: 2023.10.02
近年「オール電化住宅」の普及率が増加傾向にあり、今後も需要が高まると見込まれている反面、高額な電気代を心配する声が上がっていることも事実です。
そこで今回は、世帯人数によって、電気代にはどれほどの差がでるのかについて解説します。さらに、オール電化と、ガスを併用した場合の電気代も比較しました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
【世帯人員別】1ヶ月当たりの平均電気代
総務省統計局の「家計調査(2022年)」によると、世帯人員別による電気代は、表1のとおりです。
表1 二人以上の世帯の平均電気代
平均 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | |
---|---|---|---|---|---|
電気代 | 1万2678円 | 1万1307円 | 1万3157円 | 1万3948円 | 1万5474円 |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年」をもとに筆者作成
世帯人数が増えるほど、電気代も高くなることが分かります。4人世帯での1ヶ月当たりの平均電気代は1万3948円ですので、月に2万円かかるというのは、平均値よりも高いといえるでしょう。
オール電化住宅では電気代にどれほどの差がでるのか
前述のデータをもとに、オール電化住宅にかかる、1ヶ月当たりの電気代を比較してみましょう。電気代の違いは、表2のとおりです。
表2 ガス併用とオール電化住宅の平均電気代
1人 | 2人 | 3人 | 4人 | |
---|---|---|---|---|
ガスと併用している場合の 電気代(ガス代を除く) |
6808円 | 1万1307円 | 1万3157円 | 1万3948円 |
オール電化住宅 | 1万777円 | 1万3406円 | 1万4835円 | 1万6533円 (4人以上) |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 2022年」「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年」、関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」をもとに筆者作成
ガスを併用した場合と、オール電化住宅を比較すると、オール電化住宅のほうが高くはなりますが、単身世帯を除けば、数千円程度の差となりました。
ガスと併用した場合は、表2の電気代にプラスして、ガス代がかかることを考えると、オール電化住宅のほうが、月々の光熱費は安く抑えられるケースもあるかもしれません。ただし、オール電化住宅には初期費用がかかるため、長い目で見たときに、どちらがお得になるのかを検討する必要があります。
電気代は使い方によって大きく差がでる
電気代は、電気機器の使い方や、電気を使用する時間帯によっても大きく異なります。なかには、夜に電気を使用すると、電気代がお得になるプランを提供している電力会社もあります。ライフスタイルに合ったプランを選択することで、電気代を安く抑えられるかもしれません。
また、使用する電気機器によっても、消費電力量に違いが見られます。省エネ機能を搭載した製品であれば、消費電力量が少ないため、電気代を安く抑えられます。今回、オール電化住宅の電気代との間には、それほど大きな差は見られませんでしたが、使用する機器によっては、月に10万円もの電気代が請求された事例もあるようです。
家族で協力して節電に取り組み電気代を安く抑えよう
電気代は、世帯人数が増えるほど、高くなることが分かりました。今回ご紹介した平均値よりも、毎月の電気代が高いというご家庭は、電気の使い方や料金プランを見直してみましょう。
また、10年以上使っている旧型の電気機器は、消費電力量が多く、電気代が高くなる原因になりかねません。省エネ機能を搭載した製品に買い替えることも、選択肢の一つです。
出典
総務省 統計局
家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯
総務省 統計局
家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2022年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 1 (実数,構成比,増減率,寄与度) 単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯
関西電力株式会社 オール電化世帯人数別の電気代平均額
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー