更新日: 2023.10.03 その他暮らし

虫よけに「蚊取り線香」を使っています。「電撃殺虫器」の方がコスパいいですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

虫よけに「蚊取り線香」を使っています。「電撃殺虫器」の方がコスパいいですか?
家の中で飛び回る蚊を発見しても、なかなか仕留められないことってありませんか? そんなときは、電撃殺虫器がおすすめです。素早く逃げる蚊を、電気の力で捕獲できます。しかし、電撃殺虫器は電気を使うため、蚊取り線香と比べたときに、コスパはよいのでしょうか? 本記事では、蚊取り線香と電撃殺虫器のコスパについて、比較してみました。
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【蚊取り線香VS電気殺虫器】コスパ比較

蚊の活動が活発になる7月から9月の3ヶ月間(92日)で、蚊取り線香と電撃殺虫器を使った場合に、かかる費用を比較してみましょう。
 

蚊取り線香

蚊取り線香の30巻缶の価格は、約500~900円です。燃焼時間は、一般的なレギュラーサイズで約7時間のため、1日に2~3本は消費するでしょう。
 
500円の30巻缶を1日3巻、3ヶ月間使ったとすれば、4600円かかります。1日2巻であれば、3ヶ月で約3067円です。
 
ただし、複数の場所に設置すると、その分の費用がかかります。2カ所に設置すると、ひと夏に1万円近くかかることになるかもしれません。
 

電撃殺虫器

電撃殺虫器とは、電気を使っておびき寄せ、高電圧で捕獲するというアイテムです。つり下げ型や置き型、ラケット型、電灯型、蛍光灯型など、さまざまなタイプがあります。
 
ラケット型では電池式のものが多いようですが、それ以外のタイプでは、USB充電式のものが多いようです。
 
値段はタイプによって異なりますが、つり下げ型のコンパクトな商品であれば、1500~3000円程度で購入できます。
 
ラケット型はつり下げ型よりも安価で、電池式であれば約600円の商品もあります。
 
ただし、充電式の場合は価格が高い傾向にあり、約1600円で購入できるものもあれば、約3500円するものもあります。
 
コード式の電撃殺虫器にかかる電気代は、商品によって異なります。例えば、省エネタイプの商品であれば、消費電力が3ワットほどです。
 
少し強力なタイプでは20ワット、パワフルなタイプであれば30ワットの商品もあります。そのため、電撃殺虫器にかかる電気代は、使用する商品により異なってくるでしょう。
 
それほど強力な効果を求めていない場合や、室内のみで使用する場合ならば、コンパクトな省エネタイプを選ぶと、電気代があまりかかりません。
 

3ヶ月使用した場合どちらがコスパがよい?

蚊取り線香とコード式の電撃殺虫器(つり下げ型・置き型)を、1日21時間で3ヶ月(92日)間使用した場合、発生する費用は以下の通りです。
※電気料金単価を30円/キロワットアワーとして計算
 
表1
 

種類 費用
蚊取り線香 4600円
(500円の30巻缶を1日3巻ずつ使用)
電撃殺虫器
(電気代のみ)
3ワット:約174円
20ワット:約1159円
30ワット:約1739円

 
※筆者作成
   
電撃殺虫器は、消費電力が高ければ高いほど、電気代も上がります。
 
また電気代だけではなく、本体にかかる費用も考慮すると、商品によっては、最終的な費用が高額になることもあるでしょう。そのため、初期費用を含めた場合は、蚊取り線香のほうがコスパがよいように思えます。
 
しかし電撃殺虫器は、電気代があまりかからないため、長期間使用することで、最終的なコスパはよいといえるでしょう。
 

蚊取り線香と電撃殺虫器はシーンに合わせた使用がおすすめ

初期費用を含めて考えた場合は、蚊取り線香のほうが、コスパのよいことが分かりました。
 
しかし、蚊取り線香は火を使うため、扱いを間違えると火事につながる可能性があるほか、独特の香りがあるため、苦手な方には不向きです。また電撃殺虫器は、電気代がそれほど高くないため、長く使用し続ければ、コスパのよいことが分かります。
 
香りを楽しみたいときは蚊取り線香を、火を使わずに安全に使いたいときは電撃殺虫器などと、シーンに合わせて利用するとよいでしょう。
 
また、効果を出したい場所や範囲によって、使い分けることをおすすめします。風向きを気にせずに使いたい場合は、電撃殺虫器を、風を利用して広範囲で効果を得たいときは、蚊取り線香を使うとよいでしょう。
 

出典

東京電力ホールディングス株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯B 第1段階料金

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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