「学校の給食」は1食あたり250円!? 自分で作るといくらかかる? 費用を検証

配信日: 2023.10.03

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「学校の給食」は1食あたり250円!? 自分で作るといくらかかる? 費用を検証
子どもが小学校に上がるときに、給食費はいったいいくらなのか、気になる人は多いのではないでしょうか。仕事や家事、育児などで、朝忙しい時間を送っている人にとって、子どもの学校給食はありがたいことです。
 
しかし、教育費のことなど金銭的なことを考えると、自分で作った方が安いのではと考える人もいるでしょう。本記事では、学校の給食は1食あたり何円なのか、自分で作るとしたらいくらかかるのかについて説明します。
FINANCIAL FIELD編集部

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学校の給食は1食あたり何円?

令和3年5月1日に実施した文部科学省の学校給食費調査によりますと、平均月額が小学校で4477円、中学校で5121円となっています。1ヶ月に20日給食があると仮定すると、1食あたりの給食費は小学校で約224円、中学校で256円ということが分かります。
 
平成30年では小学校4343円、中学校4941円となっており、保護者が負担する給食費の平均月額は微増しています。給食費が上昇しているのは、物価高騰が反映されていることが理由といえるでしょう。
 

給食の栄養バランスの決まり

給食の献立は、学校給食接種基準に基づき、管理栄養士や栄養教諭などによって考えられています。小学生の摂取基準としてあげられる栄養は、以下の通りです。
 

●エネルギー
●カルシウム
●マグネシウム
●鉄
●ビタミンA
●ビタミンB1
●ビタミンB2
●ビタミンC

1日の推奨量の3分の1が給食での接種基準とされていますが、カルシウムなどの不足しがちな栄養は、給食で多めに採れるように配慮されています。
 
また、1日あたりの食塩相当量は、平成30年度からは小学校で2グラム未満、中学校で2.5グラム未満ですが、平成7年度では4グラム以下が基準でした。現在の給食では、ナトリウムを抑えるため、だしをとって食材のうまみを引き出すなどの工夫がされています。
 

自分で作るとしたらいくらかかる?

自分で作る場合の費用については、公益財団法人よこはま学校財団の学校給食のメニューを例に紹介します。ある日の横浜市立岡村小学校のメニューは、ごはん・牛乳・ハンバーグ和風ソース・きんぴら・かきたま汁でした。このメニューを家で作る場合、いくらになるのでしょうか。料理動画サービスのクラシルの価格を参考に算出してみました。
 

●ごはんとハンバーグ和風ソース 300円
●きんぴら 100円
●かきたま汁 100円
●牛乳(横浜市の物価調査) 135円
合計635円

 
例にあげた横浜市の岡村小学校の給食メニューを自分で作るとしたら、1人635円かかることが分かりました。小学校の1日当たりの平均給食費は約224円なので、411円も安く提供されています。
 
学校の給食を安く作れることができる理由として、まずは国や自治体から補助金が出ているということがあります。また、食材を大量に購入することや、地場産物や国産食材を活用していることなどもあげられるでしょう。郷土食や地場産物、国産食材を使用することは、国においても、食育基準法や食育推進基準計画に基づいて推進しています。
 

学校給食は自分で作るより安く作られている

学校給食は1食あたりの平均が、小学校で約224円、中学校で256円です。同じメニューを自分で作る場合、学校給食よりも高くなることが分かりました。
 
給食には、栄養だけでなく、朝食を食べていないなど、栄養に過不足のある子どもの食生活を改善するという役割があります。食への正しい知識と、望ましい食習慣を子どもが身につけられるように工夫されていることを踏まえると、とても安く提供されているといえるでしょう。
 

出典

文部科学省 令和3年度学校給食実施状況等調査の結果をお知らせします

 
※2023/10/3 記事を一部修正いたしました。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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