更新日: 2023.10.05 家具・片付け

片づけの美学154 見た目OK! 誰が使ってもキープできる収納をつくるコツ

片づけの美学154 見た目OK! 誰が使ってもキープできる収納をつくるコツ
筆者がご相談にのっている整理収納サービスの際、見た目もこだわりたいという希望を多くいただきます。
 
見た目の良い収納を作るにはいくつか気をつけるポイントがあります。少しの気づかいで、使いやすいうえに見た目も良い収納が手に入ります。気軽に取り入れられるポイントをご紹介します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

収納の見た目と使いやすさを両立

見た目を気にしつつ、使いやすさも兼ね備えた収納を目指すためにもっとも大事なのは、「片づけやすい」ことです。
 
片づけやすいと、お部屋をキレイに保つことができる可能性が高まります。散らかってしまっても、リセットが簡単にできます。
 
家族と暮らしている場合、どこに何があるのか共有できなければ、散らかりの原因になります。場所を共有しつつ、出しやすい・戻しやすい収納を目指していきましょう。
 

収納グッズはそろえる

モノを収める収納用品は片づけの必需品です。
 
見た目をよくするためには、「形」・「色」は必ずそろえたいポイント。購入する時は、まず、置きたい場所の縦・横・高さを測ります。サイズをメモして、メジャーを持って買い物に行けば、ムダな出費を減らすことができます。
 
収納用品がそろっていると、

・部屋の雰囲気を統一できる
・スッキリ見える

というメリットがあります。
 
同じ収納が3つ、4つ並んでいると、まとまった印象が強くなり、スッキリ見えてきます。色や質感にもこだわると、雰囲気がグッと変わるので、購入する時にテイストを決めておくとよいですね
 

<ラベルは小さめ・位置も重要>

家族でモノを共有するために欠かせないのが、ラベルです。ただ、ラベルを太い黒マーカーで大きく書くのは、見た目を考えるとおすすめできません。

・小さめのラベルシールに細字で書く
・ラベルライターで字体を合わせて作成する

などを行うと、スッキリ見えます。モノを取り出す時は、近づいて探すことが多いので、文字が小さくても問題ないはずです。
 
ラベルを貼る位置も工夫してみましょう。
 
真ん中が1番目立つように感じませんか? 目立たせたいなら、中央がよいでしょう。控えめなら、端の方など位置をずらすのもよいと思います。
 

<収納に余白を残す>

収納をスッキリ見せるためのテクニックとして、空きを作ることをおすすめします。
 
収納場所の8割ほど入っている状態がよいと思います。収納にぎっしりモノが入っていると、スッキリは見えません。取り出しづらいというデメリットもあるので、量を減らしてみましょう。
 
余白はスッキリ見せるという効果だけでなく、モノが増えてきた時に収納場所として使えます。まずは2割の余白を目指してモノを整理していきましょう。
 

<目線より上はモノを少なく>

スッキリ見せるために、目線より上はモノを少なめに収納しましょう。
  
棚の上など、モノを置きやすい場所は、

・一時置きとして、常に空けておく
・カゴ収納を置いて、ポンと置けない工夫

をすると、ごちゃごちゃとしてくるのを防ぐことができます。
 
一時置きにする場合は、タイミングを見て、モノを片づけるよう習慣づけましょう。
 

床にモノを置かない

床にモノを置かないだけで、お部屋がスッキリ見えます。ついつい床にモノを置いてしまう方は、意識的に片づけるようにしましょう。「移動させる・定位置に帰す」を繰り返すようになると、いつもスッキリとした見た目になります。
 
床が散らかりやすいご家庭は、各自のバッグ置き場があいまいなことが多いです。帰宅後に放置しがちな、「バッグの置き場」を家族それぞれに作ってみましょう。
 

誰が使ってもキープできる収納

誰でもモノを見つけやすい収納と見た目も良い収納を兼ね備えるための工夫をいくつかご紹介しました。
 
同じ形の収納にモノを分類し、ラベルをつけることで、探さずにモノを取り出すことができます。見た目を重視しても、使いやすい収納を作ることはできます。出しっぱなし、置きっぱなしを防いで、みんなで使いやすく収納したいですね。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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