「ウォーターサーバー」と「2Lペットボトル」なら、コスパが良いのはどっち? それぞれのメリット・デメリットも解説!

配信日: 2023.10.05

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「ウォーターサーバー」と「2Lペットボトル」なら、コスパが良いのはどっち? それぞれのメリット・デメリットも解説!
良質な水をいつでも飲むことができ、かつコストパフォーマンスも良いという理由から、子育て世代を中心に、ウォーターサーバーが人気です。最近では、大型スーパーの展示スペースなどでも、ウォーターサーバーを大々的に紹介しているコーナーを目にします。
 
しかし、コストパフォーマンスで考えた際には「ウォーターサーバーよりも、ペットボトルの水を安い時に買うほうがそもそもお得なのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、ウォーターサーバーを導入する場合と、2リットルの飲料水を購入する場合で、コストパフォーマンスはどちらが良いのか、それぞれのメリット・デメリットも含めて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ウォーターサーバーが人気を集める背景

一般社団法人日本宅配水&サーバー協会の統計によると、2020年には443万台であった顧客数が、2022年には482万台と2年間で約40万台もの広がりを見せています。増加の背景として、コロナ禍での宅配水需要の増加などが挙げられています。
 
ある調査によると世帯で見た場合の利用率は2023年7月時点でまだ約5.2%であること、気温上昇による家庭用飲料水の需要増加や、災害時の備えとしての需要増加が見込まれることなどから、今後さらに市場が拡大すると予想されます。
 

前提

比較するにあたり、1人暮らしの人が、1ヶ月60リットル分(1日2リットル分)の飲料水を飲むという条件で算出します。
 

ウォーターサーバーのタイプ別の平均費用

まずは、ウォーターサーバーを使用する際にかかってくる平均的な費用について確認します。ウォーターサーバーには大きく分けて3種類あり、「宅配型」「水道直結型」「浄水型」があります。
 
「宅配型」は決まった分量の水が定期的に宅配され、それをウォーターサーバーに設置して利用するタイプです。
 
「水道直結型」はキッチンなどの水道栓に分岐水栓を設ける工事を行うことで、自動給水できるタイプです。
 
「浄水型」はサーバー上部に水道水を入れるとサーバー内のフィルターで水道水をろ過・浄化してくれるタイプです。水質については、水道水をろ過する水道直結型や浄水型よりも、天然水を宅配する宅配型ウォーターサーバーのほうが良いとされています。
 
今回は「宅配型」はサントリーウォーターのサーバーと料金を、「浄水型」はハミングウォーターのサーバーと料金を、「水道直結型」はウォータースタンドのサーバーと料金を参考にします。
 

宅配型の料金

サントリーウォーターサーバーの宅配型で、1ヶ月60リットルの水を使う場合、図表1のように、9箱(70リットル)コースがよいでしょう。1万3122円で、電気代は最低金額の1300円とすると、月額の合計費用は1万4422円です。
 

浄水型の料金

ハミングウォーターの浄水型は、図表1のように、水の利用量に関わらず定額3300円なので、60リットル使う今回の場合も、3300円です。電気代は最低金額の475円とすると、月額の合計費用は3775円です。
 

浄水型の料金

ウォータースタンドの水道直結型は、図表1のように、水の利用量に関わらず定額4400円なので、60リットル使う今回の場合も、4400円です。電気代は最低金額の518円とすると、月額の合計費用は4918円です。
 
【図表1】

図表1

各社公式HPより筆者作成
 

2Lペットボトルの購入にかかる費用

対して、2リットルのペットボトルを購入する場合の費用を見てみましょう。
 
通販サイトAmazonで最もお得に購入できる天然水は2リットル×9本=18リットルで1082円。1本あたり約120円です。1ヶ月60リットルの水を使う場合、2リットルのペットボトルが30本必要となり、1ヶ月の費用としては、120円×30本=3600円となります。
 

1日の利用水量が2.3リットル以下の場合はペットボトルがコスパ良し

ここまで見てきたように、1ヶ月60リットル使う条件だと、コストパフォーマンスという観点だけで見れば、基本的にはペットボトルの天然水を購入するほうが優れています。
 
しかし、水質を天然水にこだわらない場合、1日あたり約2.3リットル、1ヶ月にして70リットル以上使用するならば、ハミングウォーターの浄水型を利用するほうが安くなります。計算式は次の通りです。

・ペットボトル
70リットル使う場合、2リットルのペットボトルが35本必要。
120円×35本=4200円
 
・ハミングウォーター浄水型
3775円
 
・その差
4200円-3775円=425円

子どもが大きくなって毎日大きめの水筒をもたせる家庭や、料理などに使う水の質にもこだわりたい家庭には良い選択肢となります。
 
また、利便性という点ではウォーターサーバーのほうが圧倒的に優れているといえるでしょう。ペットボトルのようにまとまったゴミのストックが発生しない、冷水・温水どちらもすぐに飲むことができるなど、生活にかかる手間をウォーターサーバーは軽減してくれる点も大きなメリットといえます。
 
また、ペットボトルの場合、最大でも1本2リットルの大きさであるため、家にストックする場合スペースをかなりとってしまうというデメリットもあります。
 

メリット・デメリットを考えたうえで選択を

このように、ウォーターサーバーの利用とペットボトルの購入は、どちらもメリット・デメリットがあります。
 
家庭の水選びは、日々使う水量や使用用途、コストパフォーマンス以外の手間に対する負担感などを総合的に判断して自身にあったものを選択しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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