更新日: 2023.10.04 その他暮らし

牛乳が高いので、今度から「成分調整牛乳」を買おうか悩んでいます。普通の牛乳より安いということは栄養が少ないのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

牛乳が高いので、今度から「成分調整牛乳」を買おうか悩んでいます。普通の牛乳より安いということは栄養が少ないのでしょうか?
牛乳は飲み物として、また料理やスイーツなどの食材として使い勝手がよいものです。しかし最近は物価が高騰しており、牛乳も例外ではありません。そのため、毎月何本も購入するとなれば「塵も積もれば」で、食費がかさむ可能性があります。
 
そこで注目されるのが、牛乳に比べ価格が安いことの多い成分調整牛乳です。栄養面などの違いがそれほどなければ、成分調整牛乳を買いたいと思う人も多いでしょう。本記事では、牛乳と成分調整牛乳にどのような違いがあるのか解説します。
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牛乳は4種類ある

ひとくちに牛乳と言っても、「牛乳」「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」の4種類があります。ここでは、それぞれがどのような牛乳なのか解説します。
 

・牛乳

生乳を加熱し殺菌したものが牛乳で、成分無調整牛乳を指します。成分規格は無脂乳固形分が8.0%以上、乳脂肪分が3.0%以上です。加熱殺菌は保持式で、摂氏63度で30分間、あるいは同等以上の殺菌効果がある方法による加熱殺菌をしなければなりません。成分無調整の牛乳は容器の上部分に凹みが作られているため、見分けやすいです。
 

・成分調整牛乳

生乳から乳脂肪分や水分、ミネラルなどの一部を取り除いたうえで殺菌した牛乳です。成分規格は無脂乳固形分が8.0%以上ですが、乳脂肪分についての規定はありません。成分が調整されているので、無調整牛乳と比較して味や栄養価などの変化が感じられるでしょう。
 

・低脂肪牛乳

生乳から乳脂肪分の一部を除去し、殺菌した牛乳です。価格的には、牛乳のなかではほかの種類より安く販売されているケースが多いものです。成分規格は無脂乳固形分が8.0%以上、乳脂肪分が0.5%以上1.5%以下という条件があります。
 

・無脂肪牛乳

生乳から乳脂肪分が0.5%未満になるように除去して殺菌したものです。成分規格は無脂乳固形分が8.0%以上、乳脂肪分が0.5%未満となっています。乳脂肪分がほぼ含まれていないのが特徴です。
 

各種類の牛乳の平均価格

牛乳の各種類について知ったうえで、次に平均的な価格を見てみましょう。今回は、ネットスーパーで実際に販売されている牛乳(各1000ml)の価格を参照しました。
 
2023年9月時点の価格は、牛乳は300円前後、成分調整牛乳は260~270円前後、低脂肪牛乳は200~250円前後、無脂肪牛乳は200~240円前後でした。乳脂肪分をカットした低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は、ほかの種類よりも30~60円ほど安いのがわかります。実店舗であればもう少し安くなっているかと思いますが、種類別の価格にそう差はないでしょう。
 
それぞれ栄養面や味の違いもあるため、栄養成分か価格の安さ、どちらを重視するのかで選択することになります。生乳100%の牛乳(成分無調整牛乳)は本来の栄養がしっかり含まれているタイプです。一方、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は乳脂肪分をカットしており、節約したいときやダイエット中などに向いています。
 

何を優先するのかで選択するのがおすすめ

牛乳は4種類ありますが、栄養バランスや味などに手を加えていない牛乳(生乳100%)は1パック300円ほどするため、高いと感じる人もいるかもしれません。一方、成分が調整されて栄養価に変化がある低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は、牛乳ならでは味にも変化を感じられるでしょう。
 
しかし脂肪分などが抑えられているのでダイエットに、また無調整牛乳に比べ安価なことが多いため節約に向いています。牛乳を購入する際には、価格や栄養価、味など何を優先したいのかで選択すると良いでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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