更新日: 2023.10.05 その他暮らし

CD収集が趣味なのですが、サブスクの台頭で販売停止にならないか心配です…。CD売上額の遷移を教えてください!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

CD収集が趣味なのですが、サブスクの台頭で販売停止にならないか心配です…。CD売上額の遷移を教えてください!
近年は、サブスクを利用して音楽を楽しむ人が増えています。サブスクが人気となる一方で、CDの売り上げはあまり伸びていません。サブスクの台頭によって、将来的にCDが販売停止となるのではと心配なCDコレクターもいるのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、年代によるCD売上額の遷移、CDの将来性や良いところなどについて紹介していきます。
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CD売上額の遷移

一般社団法人日本レコード協会が公表しているデータ統計によると、CDの生産実績は、2013年が1億8873万7000枚、2022年が1億91万5000枚となっています。金額でみると、2013年が1961億8600万円、2022年が1298億円でした。
 
このデータからは、直近10年間でCDの生産量や売り上げが大幅に減っていることが分かります。
 

・CDバブル時代

今はCDの生産量や売り上げが落ち込んでしまいましたが、かつては大量のCDがリリースされていた時代もありました。もっともCDが売れたのは、1990年代です。この時代は、ミリオンセラーのCDがたくさんリリースされたことから、「CDバブル」とも呼ばれています。
 
一般社団法人日本レコード協会のデータによると、アルバムCDが一番多く生産されたのは1998年です。この年は、3億291万3000枚のCDが生産されていました。ちなみに、1998年のシングルCDの生産数は1億5426万枚でした。
 
アルバムCDとシングルCDの生産合計数は4億5717万3000枚、売り上げは5878億7800万円です。2022年と比較すると、約4倍ものCDが流通していました。
 
1990年代にこのようなCDバブルが起こったのは、テレビドラマやコマーシャルなどのタイアップ、カラオケブームなどが背景にあったからともいわれています。
 

・CD不況時代

CDの生産量のピークに達したのは、1998年でした。その後は生産量が年々減っていったことから、1999年以降は「CD不況」と呼ばれることもあります。
 
2007年にはアルバムCDの生産量が2億枚以下となり、2018年には1億枚以下までに減少してしまいました。
 

将来的にCDは消えてしまうのか?

CDの生産量が落ち込んでいることを知って、将来的にCDが消えてしまうのではと不安になった方もいることでしょう。確かに、ピーク時と比べると生産量が減りましたが、サブスクが台頭した現在でも、CDが作られている状況です。少しずつでも流通していますので、しばらくは市場からCDが完全に消える可能性は低いでしょう。
 
音楽愛好家やコレクターたちの間では、未だにレコードの需要がありますし、近年は若者たちの間でカセットテープブームとなりました。あえて、レコードやカセットテープで作品をリリースする有名ミュージシャンもいます。もしかしたら、レコードやカセットテープのように、CDもずっと残り続けることになるかもしれません。
 

CDのメリット

CDのメリットは、購入した音源が手元に残ることです。サブスクの場合は、解約したり、提供元がサービスを終了したりすると、音楽が聴けなくなってしまいます。
 
購入した音楽が自分のものになり、ずっと聴けるのがCDのよいところです。音質の良さ、現物をコレクションする楽しさなども、CDならではのメリットといえます。
 

CDの生産量は減少傾向!でもCDならではの良さもある!

CDの生産量は年々減っている状況です。もっともCDが生産された1998年と比較すると4倍近くも減少しています。
 
とはいえCDには、音質がよい、音源が手元に残るなどのメリットがあります。コレクションする楽しみが味わえることもCDのメリットです。そんなCDの良さを感じながら、音楽を楽しんではいかがでしょうか。
 

出典

一般社団法人日本レコード協会 生産実績 過去10年間 オーディオレコード CD合計
一般社団法人日本レコード協会 音楽ソフト 種類別生産数量推移
 

参照

@dime 新譜も再生機も充実!Z世代がハマる「カセットテープ」の深イイ魅力
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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