更新日: 2023.10.06 その他暮らし

「通勤定期」や「通学定期」は何日くらい通うと元がとれますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「通勤定期」や「通学定期」は何日くらい通うと元がとれますか?
通勤や通学で電車やバスを利用する場合、通勤定期や通学定期を購入すれば、通常の運賃を支払うよりお得と考えられます。しかし、通勤や通学する日数が少なければ、かえって損になる可能性もあるでしょう。通勤・通学定期を購入する場合は、何日通えば通常の運賃を支払うよりお得になるか、計算するとよいでしょう。
 
本記事では、通勤定期・通学定期を何日使えば元がとれるのかを計算する方法や、定期を購入する期間の決め方などを解説します。
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通勤定期・通学定期を何日使えば元がとれるのか計算する方法

通勤定期・通学定期を何日使えば元がとれるかを計算するには、「(定期代)÷(通常の往復運賃)」で計算しましょう。
 
一例として、東京都内の「武蔵小杉駅」から「東京駅」までの定期を買うことを例に挙げて解説します。武蔵小杉駅から東京駅まで、片道320円、往復だと640円です。この区間の通勤定期は1ヶ月9620円、通学定期は1ヶ月7190円です。
 
通勤定期の場合、9620円÷640円=15.03、通学定期の場合は7190円÷640円=11.23となります。つまり、通勤定期は16日、通学定期は12日通えば元がとれる計算です。土日休みの会社や学校でも、通常、月に20日前後は通うと考えれば、定期を買ったほうがお得です。
 

定期の有効期間を決めるポイントは?

定期には、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の3種類があります。期間の長い定期を買うほど割り引き率が高くなります。しかし、長期休みが期間中にある場合や、紛失のリスクを考えると、期間の長い定期を買うことを躊躇(ちゅうちょ)している方もいるでしょう。
 
本項では、定期の有効期間を決めるポイントを解説します。なお、通勤定期・通学定期ではおすすめの期間が異なります。
 

通勤定期なら6ヶ月はお得かも

公休日以外は毎日出勤する会社員なら、通勤定期は長期のほうがお得です。定期の割り引き率は、鉄道会社やバス会社によって異なりますが、1ヶ月定期と6ヶ月定期を比較した場合、6ヶ月定期のほうがお得になる場合が多いでしょう。
 
また、通勤手当を支給してくれる会社ならば、期間の長い定期を購入しても経済的な負担はありません。
 

途中で定期が不要になるリスクがある

期間の長い定期を買った直後に転勤を命じられる可能性もあるでしょう。定期は払い戻しが可能です。しかし、JR東日本の場合、払い戻しは有効期限が1ヶ月以上ある場合に限り、かつ1日でも使用した場合は1ヶ月としてカウントされてしまいます。
 
例えば、JR東日本で4月1日~9月30日までの定期を5月1日まで使って、5月2日に解約した場合、2ヶ月分使用したとみなされてしまうので、払い戻せるのは4ヶ月分のみです。さらに、220円の手数料がかかります。
 
転勤する可能性がある場合は、自分が定期券を購入した鉄道会社の定期払い戻しシステムを理解しておくとよいでしょう。そのうえで、定期を購入する期間を決めましょう。
 

通学定期は1ヶ月分の更新が安全

学校の場合、一般的に、春・夏・冬と3回の長期休暇があります。特に大学生の場合は夏休みが2ヶ月くらい続く場合もあるため、3ヶ月定期のほうがお得な可能性もあるでしょう。
 
また、小学生の場合は紛失リスクもあります。現在のICカードを利用した定期は紛失しても再発行が可能ですが、手数料やデポジットがかかります。何度もなくせば、数1000円の費用がかかる可能性もあるでしょう。したがって、1ヶ月分ずつの購入がおすすめです。
 
ただし、学校の近くの塾に夏休みや冬休み中も通う場合や、部活動で長期休み中も登校する機会が多い場合は、3ヶ月定期のほうがお得なケースもあります。
 

定期は12日以上使えばおおよそ元がとれる

通学定期・通勤定期はおおよそ12日以上使えば元が取れます。通勤・通学で毎日12日以上、会社や学校に通うならば定期を購入したほうがお得でしょう。また、会社員で転勤する可能性が低い場合は、6ヶ月定期を購入するのが最もお得です。
 
ただし、大人といえども紛失には気をつけましょう。通学定期の場合は、長期休みの時期や期間も考慮して定期の期間を決めてください。
 

出典

JR東日本 定期の払いもどし
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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