更新日: 2023.10.10 その他暮らし
【新築マンションの購入】いよいよ購入! 引き渡しから入居までにすべきこと
不動産会社などによっては、引き渡し前にやっておくべきことを事前に済ませるというケースもあると思いますが、どのようなことをやっておく必要があるのでしょうか。
執筆者:吉野裕一(よしの ゆういち)
夢実現プランナー
2級ファイナンシャルプランニング技能士/2級DCプランナー/住宅ローンアドバイザーなどの資格を保有し、相談される方が安心して過ごせるプランニングを行うための総括的な提案を行う
各種セミナーやコラムなど多数の実績があり、定評を受けている
引っ越しの日を決めておく
引っ越しを引き渡し日にするというケースもあるかもしれませんが、引き渡し日以降にするというケースが多いでしょう。賃貸に住んでいる場合には、早く引っ越しをした方が家賃も無駄になりませんから、まず引っ越しをいつにするか決め、引っ越し業者に依頼しておくことも大切です。
引っ越しをした後も今までと変わらないような生活を行うためには、引き渡し後にさまざまな手続きが必要になってきますので、引っ越しの日はゆとりをもって考えておく必要があります。
火災保険の加入
引き渡しまでは売主に物件の管理を行っておく義務がありますので、その間に火災があれば、買主は契約の解除ができます。しかし引き渡し後は、マンションは買主の持ち物になりますので、買主自身が火災保険に加入しなくてはいけません。
不動産会社によっては、取り扱いを行っている保険会社を勧めて、事前に契約をすることもあります。勧められた保険に加入することもできますが、自分で保険会社を選び契約しておくこともできます。また、住宅ローンを利用する場合には、銀行から火災保険を勧められることもあります。
住宅ローンを利用する場合は、金融機関での火災保険の加入を条件としていることがほとんどですので、住宅ローンを契約する前か契約時には、火災保険に加入することになるでしょう。不動産会社や金融機関でも複数の会社の保険を扱っている場合もありますが、複数社の保険を保険代理店で見積もりした場合、同条件でより保険料の安いものを見つけることもできます。
ライフラインの契約
引っ越しの日も決まり必要となるのは、電気や水道、ガスなどのライフラインを使用できるようにしておくことです。新築マンションでは、契約している会社や水道局に住所変更届を出すことで、利用できるようになります。
また、最近ではインターネットを利用する人も増え、自宅にインターネット回線を引いているというケースも多いと思います。
最近のマンションでは、入居してすぐにインターネットを利用できる環境が整ってきているのかもしれませんが、屋内の配線工事が必要になることもあるかもしれません。引き渡し後に確認をしておきましょう。
またプロバイダーによっては、引っ越し先で継続して利用できなくなる可能性もありますので、引っ越し前にはプロバイダーに確認し、必要であれば新しいプロバイダーを決めておきましょう。
家具や家電の準備
それまで住んでいたときに使っていた家具や家電をそのまま使うケースと、新たに家具や家電を買い替えるというケースがあると思います。
引き渡しから入居日までに日にちがある場合は、引き渡し後に家具や家電を置く場所の採寸をして、サイズの合う家具や家電を手配しておきます。このとき、カーテンも採寸して手配しておくと、引っ越し時には家具などを全てそろえておくこともできます。
それまで使っていた家具や家電を使う場合には、新居のどこに置くことができるかなど、あらかじめ考えておくと引っ越し後の整理もスムーズに行えるでしょう。
郵便物の転居・転送
引き渡しから引っ越し後までは、いろいろなことがあり、ゆとりがなくなることがあります。カード会社や携帯会社などからも、多様な郵便物が送られている人も多いでしょう。引っ越し前に住所変更の手続きを一度に済ませようとしても、見落としてしまうこともあります。
郵便局であれば、事前に転居・転送サービスを利用しておくと、一定期間は、旧住所に送られたものでも新住所に転送してもらえます。
宅配便の場合、宅配業者によっては転居・転送サービスの提供がある場合もありますが、普段利用している業者でも使えるかどうか、事前に調べておく必要があるでしょう。
まとめ
新築マンションを購入した後は、待望の自分の城を持ちうれしい気持ちと、今後の夢や希望に溢れた生活への期待が、高まっていると思います。しかし「マンション購入から引き渡しまでで、一段落できる」と思っていても、そこで終わりではありません。
引き渡しから引っ越しまでは、引っ越し後すぐにいつもどおりの生活ができるような準備が必要ですが、引っ越し後も近所の人々へのあいさつや荷物の片付けなど、やらなくてはいけないことが多くあります。
引っ越し前から引っ越し後にやるべきことをまとめておくことで、円滑に引っ越しが進んでいくと思います。特に住所変更届などの手続きは多くなりますので、早めに手続きができるときは、済ませておくと安心です。
執筆者:吉野裕一
夢実現プランナー