更新日: 2023.10.09 その他暮らし

野菜って1日「350g」食べなきゃダメですか? 食費的に厳しいのですが、どうすれば安く食べられるでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

野菜って1日「350g」食べなきゃダメですか? 食費的に厳しいのですが、どうすれば安く食べられるでしょうか?
野菜は1日350g摂取すると良いといわれています。では、野菜350gとは、実際にはどれくらいの量なのでしょうか。さまざまなものの値段が上がっており、野菜も例外ではありません。
 
野菜350gを購入するのにかかる金額や1ヶ月ではどのくらいの金額になるのか、また、野菜を安く購入するための方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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野菜を1日350g摂取することが推奨されている理由

厚生労働省による「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本方針」では、平成22年時点では野菜摂取量の平均値は282gでしたが、それを平成34年度には350gにすることを目標に定めています。この野菜350gは1種類ではなく、複数種類を食べることが望ましいとされます。
 
また、青森市の「~毎日プラス1皿の野菜~野菜を1日350グラム食べよう!」と題したコラムでは、緑黄色野菜120gと淡色野菜230gなど組み合わせて摂取することをすすめています。1日3食に分けると、1食あたり両手に一杯くらいの量が目安です。
 
具体的な献立にすると、1日に食べる量は野菜炒め140g、かぼちゃの煮物70g、ほうれん草のおひたし70g、野菜サラダ70gなどがあげられています。これを小鉢に直すと、野菜炒めは小鉢2つ分、他のメニューは小鉢1つ分になるので、1日で小鉢5つ分を摂取すると良いでしょう。
 

野菜350gを購入する金額

農林水産省の「青果物卸売市場調査(令和5年9月下旬)」によれば、1kgあたりの価格が最も安いのははくさいの83円で、最も高いのはパセリの3899円と、種類によってかなりの幅があります。ただし、パセリは1回分に食べる分量が少ないので、1kgあたりの値段で計算した数値はあまり実際的ではありません。
 
よく食べられている野菜で見てみると、キャベツは92円、だいこんは137円、ブロッコリーは706円、かぼちゃは177円、トマトは615円などとなっています。野菜総量の1kgあたりの価格は265円です。350gあたりの価格に換算すると92.75円になります。
 
実際に店舗で販売されている野菜は運送料や小売業のもうけが含まれるため、もっと高くなる傾向です。仮に卸売価格の2倍の値段になったとすれば、1日あたり約190円、30日では約5700円になります。
 

野菜を安く買う方法

野菜の価格も高くなっている中で、少しでも安く買うアイデアを紹介します。
 

・旬の野菜を購入する

旬の時期に販売される野菜は収穫量が多くなり、市場に出回る量も多くなるので安く購入できます。価格が安いだけでなく、旬の野菜は栄養価も豊富なことが特徴です。例えば、生のほうれんそうでビタミンCを比べてみると、夏採りは20mg、冬採りは60mgと3倍になります。
 

・訳あり商品を購入する

野菜直売所やネット通販では、形が不ぞろいだったり傷ができていたりする野菜を安く販売しています。形が規格に合っていないというだけで、味に違いはなく、安く購入できるのでおすすめです。
 

・野菜直売所を利用する

農家が直接販売している野菜は流通にかかる経費が上乗せされていないので、スーパーなどよりもお得に購入できます。地域の野菜直売所や、道路管理者と地方自治体が共同で運営する道の駅では、農家が直接持ち込んだ新鮮な野菜を相場よりも安く購入できておすすめです。
 

・冷凍野菜を購入する

1人暮らしの場合は、野菜を丸ごと買っても使いきれずに余らせてしまい、廃棄すると食材もお金も無駄になります。冷凍野菜なら必要な分量だけを都度使うことができるので、無駄になりません。
 

健康を保つために野菜を安く手に入れて摂取しよう

厚生労働省は健康を保つために「1日に野菜を350g食べる」ことを目標にしています。できればさまざまな野菜を取り合わせて摂取することが望ましいでしょう。野菜はその季節にたくさん収穫される旬のものを選ぶと、価格が安いだけでなく栄養価も豊富なことが魅力です。
 
ここまで紹介した方法なども参考に、旬の野菜を安く手に入れて健康のためにおいしく摂取しましょう。
 

出典

厚生労働省 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針
農林水産省 青果物卸売市場調査(旬別結果)主要卸売市場計 令和5年9月下旬
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
青森市 ~毎日プラス1皿の野菜~野菜を1日350グラム食べよう!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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