更新日: 2023.10.10 その他暮らし

たばこの値上げ・増税についていけない! 禁煙外来にかかるお金や制度を知ろう

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

たばこの値上げ・増税についていけない! 禁煙外来にかかるお金や制度を知ろう
毎年のようにたばこ増税による値上げが行われているため、経済的に苦しさを感じている喫煙者の方も多いのではないでしょうか。「たばこをやめたいけど、自分の意志ではなかなかやめられない」という方は、禁煙外来を受診するという手があります。
 
禁煙外来は、条件を満たせば保険が適用となるため、3割の自己負担額で治療を受けることは可能です。
 
こちらの記事では、具体的なたばこの値上げ額の推移や禁煙外来にかかる費用などを解説します。
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たばこ価格は年々上昇し、今後も上がる可能性が高い

たばこの価格は、値上げによって年々、上昇しています。何10年にもわたってたばこを吸ってきた愛煙家であれば、たばこ価格の上昇を身にしみて感じているのではないでしょうか。
 
JT日本たばこ産業株式会社が製造している「メビウス」を一例としてみると、1977年の価格は1箱150円でした。その後、徐々に値上がりし、2010年10月には410円となりました。2023年9月現在は1箱580円となっており、発売当初の約4倍となっています。
 
今後もたばこの値上げや増税が行われる可能性が高いことを考えると、「そろそろたばこをやめようかな」と感じる方も多いでしょう。もし自分の意志だけで禁煙できない場合は、禁煙外来での治療を検討してみてください。
 

たばこをやめたいなら禁煙外来の利用を検討しよう

「たばこをやめたいと思ってもやめられない」という方は、禁煙外来の受診を検討しましょう。2006年4月より禁煙治療に健康保険が適用されるようになり、以下の患者基準を満たす場合は12週間に5回の禁煙治療に対して、健康保険が適用されます。
 

【禁煙治療に保険が適用となる人】

●「ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト」で10中の5点以上ニコチン依存症と診断された方
●35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
●ただちに禁煙することを希望されている方
●「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方

 
禁煙治療は、貼り薬や飲み薬を用いて「たばこへの依存」を抑制します。自分の意志だけで禁煙する場合よりも確実、かつらくに禁煙できる方法として注目を集めています。
 
実際に、協会けんぽ兵庫支部の資料でも「禁煙外来が禁煙に効果的であると確認できた」と報告されています。厚生労働省の「e-ヘルスネット」でも、禁煙治療を利用することで「禁煙の可能性が自力に比べて3~4倍アップ」することがわかっています。
 
そのため、本気で禁煙を目指す場合は禁煙外来の受診を検討するといいでしょう。なお、厚生労働省の同資料によると、禁煙外来での治療にかかる費用は保険診療で12週間受診する場合、およそ13,000円~20,000円です。
 
たばこを1日に1箱吸う場合、たばこ代で毎月3万円~4万円程度かかることから、禁煙外来を受診すれば「そのあとの人生における毎月3万円の出費」をおさえられます。
 
禁煙外来での治療を途中でやめてしまうと再喫煙するリスクが高まるため、本気で禁煙を目指したいなら「最後まで治療を受ける」ことが大切です。
 

まとめ

たばこ代の負担は年々、上昇しているため、家計に与える影響も大きくなっています。
 
もし経済的事情や家庭的な事情で「禁煙したい」と思ったら、自力ではなく禁煙外来の受診をおすすめします。禁煙外来を受診することで、自力で禁煙を目指す場合よりも禁煙に成功する確率が高まるため、禁煙を目指す人にとって心強いサポートを受けられるでしょう。
 

出典

財務省 たばこ税等に関する資料

厚生労働省e-ヘルスネット 禁煙治療ってどんなもの?

厚生労働省 禁煙支援マニュアル(第二版)p.30

東京都保険医療局 健康ステーション 禁煙治療について

協会けんぽ兵庫支部 禁煙外来による禁煙効果の分析

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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