「ゆうパック」が10月から約1割の値上げ! 新料金の「値上げ率」は? 改定内容について解説
配信日: 2023.10.11
本記事ではゆうパックの新料金と、利用時に活用したい割引サービスについて解説します。
執筆者:川辺拓也(かわべ たくや)
2級ファイナンシャルプランナー
ゆうパックの新しい料金
燃料価格や物価高、人件費の上昇が影響して、日本郵便はゆうパック運賃の10月値上げに踏み切りました。2023年10月から適用されている新料金の平均改定率は、約10%となっています。一例をみると、関東地方から近畿地方に送る場合の値上げ率は図表1のとおりです。
図表1
日本郵便株式会社 ゆうパックの新運賃のお知らせを基に筆者作成
例えば関東地方から近畿地方まで、縦・横・高さの合計が60cm以下の60サイズの荷物を発送すると、従来の970円が990円になります。荷物の大きさや届け先によって改定率は異なりますが、170サイズだと約48%と最も値上げ率が高くなっています。その他、ゆうパックに関するサービス料金は、下記のとおりになりました。
・重量ゆうパック
ゆうパック新料金に560円を加算
・ゴルフゆうパック
ゆうパック新料金と同額(120サイズ超は、ゆうパック140サイズの運賃と同額)
・スキーゆうパック
ゆうパック新料金と同額(140サイズ超は、ゆうパック160サイズの運賃と同額)
・空港ゆうパック
ゆうパック新料金に800円を加算(140サイズ超は、ゆうパック160サイズの運賃に800円を加算)
・観光ゆうパック
1個あたり1680円
以上のように、ゆうパックのサービス料金がそれぞれ値上げとなりました。そこで、これからゆうパックを使う場合に、少しでも利用料金をお得にするための割引サービスを確認しておきましょう。
ゆうパックの割引サービス
ゆうパックで利用できる割引サービスは、次の4種類です。
・持込割引
・同一あて先割引
・複数口割引
・ゆうパックスマホ割アプリ
持込割引は、ゆうパックを取り扱っているコンビニや郵便局の窓口などに直接持ち込みすると、1個あたり120円が割引されるものです。
同一あて先割引は、1年以内に発送した同じ種類・あて先へ、ゆうパックを再度利用すると割引が適用されるサービスです。以前に利用したゆうパックの「ご依頼主控」を提示すると、1個あたり60円が割引となります。なお、一度割引に使用したラベルや着払いのものは割引対象外となるため注意しましょう。
複数口割引は、同じ種類・あて先の荷物を同時に2個以上発送すると、1個あたり60円が割引されるサービスです。ただし、持込割引は同一あて先割引もしくは複数割引と併用できますが、同一あて先割引と複数口割引は併用できないので注意が必要です。
ゆうパックスマホ割アプリは、アプリを利用すると1個あたり180円の割引になるサービスです。アプリを利用すると以下の割引も受けられるので、よりお得に利用したい人は活用してみるのも良いでしょう。
・郵便局受取割引
発送時に郵便局を受取場所に指定すると、さらに100円割引
・継続利用割引
前月までの1年間に10個以上の発送があった場合は、割引後の運賃から10%割引
ゆうパックは割引サービスを活用してお得に利用しよう
ゆうパックのサービス料金値上げの概要と、お得に利用できる割引サービスを解説しました。10月から利用料金が変わっていますが、サイズや発送先によっては、割引サービスを活用すると、お得にゆうパックが利用できます。ゆうパックを利用する際はこうした割引サービスを有効活用しましょう。
出典
日本郵便株式会社 ゆうパックの新運賃のお知らせ
日本郵便株式会社 ゆうパックの特長 お得な割引
執筆者:川辺拓也
2級ファイナンシャルプランナー