「高尾山」は普段着で登って大丈夫? 登山用の装備をそろえるべき? 相場や登山の注意点を解説
配信日: 2023.10.14
そこで今回は、登山をするときの服装や装備品、注意点について解説しながら、高尾山の登山コースも紹介していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
高尾山ってどんな山? 所在地や魅力を紹介
高尾山は、秩父山系の南東端に位置している山で、東京の新宿からは西に約40km、京王線の準特急を利用すれば登山口まで約50分の道のりです。都心からも近いため、一年中観光客や登山客が訪れています。標高はそれほど高くなく、599mです。昔から国によって保護・管理されているため、多種多様な生態系が維持されて豊かな自然に恵まれています。
例えば、リスやイタチ、タヌキなどの野生動物も多く、暗くなると空を滑空するムササビは有名でしょう。
高尾山の魅力は、「登山コースによってさまざまな地形を楽しめるところ」「初心者から上級者まで楽しめる登山コースが多数存在していること」といえます。実際に、高尾山には10通り以上の登山コースがあるため、気軽なハイキングから本格的な登山まで楽しめるのです。
また、高尾山は気候的に冷温帯と暖温帯の境目に位置しているため、常緑広葉樹であるカシやシイ、落葉広葉樹であるブナなどの森林帯が同時に存在し、1600種以上の植物が育まれています。これが、ミシュラン観光ガイドで三つ星に選ばれた理由です。
初心者でも大丈夫? 高尾山の登山コースを紹介
高尾山には、初心者向けとして自然研究路の「1号路から6号路のコース」があります。このコースは、高尾山の自然を楽しみながら登れるハイキングコースです。ただし、6号路だけは道の状態がよくないため、石などにつまずいて転倒しないように注意しましょう。
なお、1号路は薬王院の表参道を通る都道であり、高尾山のメインともいえる観光コースです。「稲荷山コース」「いろはの森コース」「蛇滝コース」は中級者向けといえます。これらのコースは、距離が長くて傾斜もキツイ道が多いため、ハイキング気分で登るには少し無理があるでしょう。
奥高尾に向かう4つのコースは、上級者向けとされています。これらのコースはまさに山道と呼べる道が続き、わかれ道も多いため、標識を見落とさないように注意が必要です。そのうえ、奥高尾の山頂は高尾山の標高よりも70mほど高いため、歩く距離も長くなります。しかし、その分見晴らしもよく、素晴らしい眺望が期待できるでしょう。
油断は危険! 準備すべき装備や登山の注意点を解説
登山を楽しむには、動きやすくて多少の汚れも気にならない服装が基本です。靴は、歩きやすくて底がすべりにくいものが必要で、ハイヒールやオフィス用の革靴は向きません。数万円もする本格的な登山靴は必要ないにしても、2000~6000円など1万円以下で入手できるトレッキングシューズがおすすめです。
ほかに高尾山を登山する装備として、「地図」「携帯電話」「雨具」「防寒具」「食料と飲み物」は最低限必要です。地図は位置の把握、携帯電話は緊急時の連絡に必須といえます。地図は紙のものなら1000円前後、また京王線の高尾山口駅では簡易の地図が配布されています。地図アプリなら無料のものもあるのでダウンロードしておきましょう。
高尾山も山であるため、天気の急変に備えての雨具と、雨に濡れて体温が低下するリスクのための防寒具が必須です。雨具や防寒具もワークマンやユニクロなどで2000~6000円前後で入手できます。1号路以外には食堂も自販機もないため、食料と飲み物も必須といえます。
登山するときは、早起きして出発するのが基本です。これは、山の天気は午後に崩れやすいのが理由です。春・夏なら午後5時から6時ごろ、秋・冬なら午後3時には登山口に戻れるようにしましょう。登山中に無理をするのは禁物です。ゆっくりとしたペースで40~50分ほど歩いたら10分ほど休息を挟むなど、リズムをとりましょう。
また、マナーも大切です。「ゴミを捨てない」「急いでいる人には道を譲る」「すれ違うときは下り側が道を譲る」「追い抜くときは一声かける」などは、気持ちよく登山するためのマナーとして覚えておきましょう。
登山を楽しんだあとは無事に下山しよう
山をなめて登山すると、どんな危険が発生してもおかしくないでしょう。観光地として人気があり、多くの人に知られている高尾山も、山であることに変わりはありません。そのため、登山するにはそれなりの装備が必要です。
また、登山をするなら、注意すべきことをしっかり意識して事故を起こさず、マナーも守ってよい思い出を作りたいものです。必要な装備や注意点、そしてマナーを忘れずに登山を楽しみ、無事に下山できるようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー