更新日: 2023.10.14 その他暮らし
「高尾山」は普段着で登って大丈夫? 登山用の装備をそろえるべき? 相場や登山の注意点を解説
そこで今回は、登山をするときの服装や装備品、注意点について解説しながら、高尾山の登山コースも紹介していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高尾山ってどんな山? 所在地や魅力を紹介
高尾山は、秩父山系の南東端に位置している山で、東京の新宿からは西に約40km、京王線の準特急を利用すれば登山口まで約50分の道のりです。都心からも近いため、一年中観光客や登山客が訪れています。標高はそれほど高くなく、599mです。昔から国によって保護・管理されているため、多種多様な生態系が維持されて豊かな自然に恵まれています。
例えば、リスやイタチ、タヌキなどの野生動物も多く、暗くなると空を滑空するムササビは有名でしょう。
高尾山の魅力は、「登山コースによってさまざまな地形を楽しめるところ」「初心者から上級者まで楽しめる登山コースが多数存在していること」といえます。実際に、高尾山には10通り以上の登山コースがあるため、気軽なハイキングから本格的な登山まで楽しめるのです。
また、高尾山は気候的に冷温帯と暖温帯の境目に位置しているため、常緑広葉樹であるカシやシイ、落葉広葉樹であるブナなどの森林帯が同時に存在し、1600種以上の植物が育まれています。これが、ミシュラン観光ガイドで三つ星に選ばれた理由です。
初心者でも大丈夫? 高尾山の登山コースを紹介
高尾山には、初心者向けとして自然研究路の「1号路から6号路のコース」があります。このコースは、高尾山の自然を楽しみながら登れるハイキングコースです。ただし、6号路だけは道の状態がよくないため、石などにつまずいて転倒しないように注意しましょう。
なお、1号路は薬王院の表参道を通る都道であり、高尾山のメインともいえる観光コースです。「稲荷山コース」「いろはの森コース」「蛇滝コース」は中級者向けといえます。これらのコースは、距離が長くて傾斜もキツイ道が多いため、ハイキング気分で登るには少し無理があるでしょう。
奥高尾に向かう4つのコースは、上級者向けとされています。これらのコースはまさに山道と呼べる道が続き、わかれ道も多いため、標識を見落とさないように注意が必要です。そのうえ、奥高尾の山頂は高尾山の標高よりも70mほど高いため、歩く距離も長くなります。しかし、その分見晴らしもよく、素晴らしい眺望が期待できるでしょう。
油断は危険! 準備すべき装備や登山の注意点を解説
登山を楽しむには、動きやすくて多少の汚れも気にならない服装が基本です。靴は、歩きやすくて底がすべりにくいものが必要で、ハイヒールやオフィス用の革靴は向きません。数万円もする本格的な登山靴は必要ないにしても、2000~6000円など1万円以下で入手できるトレッキングシューズがおすすめです。
ほかに高尾山を登山する装備として、「地図」「携帯電話」「雨具」「防寒具」「食料と飲み物」は最低限必要です。地図は位置の把握、携帯電話は緊急時の連絡に必須といえます。地図は紙のものなら1000円前後、また京王線の高尾山口駅では簡易の地図が配布されています。地図アプリなら無料のものもあるのでダウンロードしておきましょう。
高尾山も山であるため、天気の急変に備えての雨具と、雨に濡れて体温が低下するリスクのための防寒具が必須です。雨具や防寒具もワークマンやユニクロなどで2000~6000円前後で入手できます。1号路以外には食堂も自販機もないため、食料と飲み物も必須といえます。
登山するときは、早起きして出発するのが基本です。これは、山の天気は午後に崩れやすいのが理由です。春・夏なら午後5時から6時ごろ、秋・冬なら午後3時には登山口に戻れるようにしましょう。登山中に無理をするのは禁物です。ゆっくりとしたペースで40~50分ほど歩いたら10分ほど休息を挟むなど、リズムをとりましょう。
また、マナーも大切です。「ゴミを捨てない」「急いでいる人には道を譲る」「すれ違うときは下り側が道を譲る」「追い抜くときは一声かける」などは、気持ちよく登山するためのマナーとして覚えておきましょう。
登山を楽しんだあとは無事に下山しよう
山をなめて登山すると、どんな危険が発生してもおかしくないでしょう。観光地として人気があり、多くの人に知られている高尾山も、山であることに変わりはありません。そのため、登山するにはそれなりの装備が必要です。
また、登山をするなら、注意すべきことをしっかり意識して事故を起こさず、マナーも守ってよい思い出を作りたいものです。必要な装備や注意点、そしてマナーを忘れずに登山を楽しみ、無事に下山できるようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー