更新日: 2023.10.17 その他暮らし

狩猟の免許が欲しい方必見!北海道蘭越町の「銃猟免許等取得支援事業補助金」を解説

執筆者 : 小久保輝司

狩猟の免許が欲しい方必見!北海道蘭越町の「銃猟免許等取得支援事業補助金」を解説
野生動物による農業等への被害が増えており、駆除(被害防除)の必要がある一方で、絶滅のおそれのある動物は保護管理も大切となります。このような場面に必要なのが、狩猟免許を持ったハンターです。
 
今回は、狩猟の免許を取得する場合に役立つ制度の例として、「北海道蘭越町の銃猟免許等取得支援事業補助金」について説明します。
小久保輝司

執筆者:小久保輝司(こくぼ てるし)

幸プランナー 代表

30数年の営業経験と金融・経済の知識をマッチング納得いくまでお話しさせていただきます。

狩猟を行う目的

狩猟を行う目的は、(1)趣味としての楽しみ、(2)自然資源としての肉や皮の利用、(3)農林水産業被害の予防、(4)生物多様性の保全などです。
 
その中で、倫理観・知識・技術を持つハンターが行う狩猟は、野生鳥獣の個体数を適正に維持するなど、野生鳥獣と人が共存していくために重要な役割を持っています。
 
しかし、近年ハンターの減少や高齢化が顕著です。環境省によると、ハンターの人数は昭和50年代の50万人をピークに平成22年度は20万人以下まで減少し、さらにそのうち60%を60歳以上が占めているそうです。
 
また狩猟は、一歩間違えれば自分自身や周囲にも危険を及ぼす可能性のある行為であり、実際に、狩猟による事故は毎年発生しています。
 
そのため、狩猟に対してマイナスのイメージを持つ方も少なくないのが現状です。
 

狩猟の代表的なルールやマナー

ハンターは、世間の厳しい目にさらされていることを自覚し、法令に基づくルールやマナーを守って安全な狩猟を行わなければなりません。
 
環境省が提示している内容は以下のとおりです。
 

(1)野生鳥獣の命に最大の礼を尽くしましょう。
(2)狩猟可能鳥獣および捕獲可能数を守りましょう。
(3)猟具は、規定されたものを使用しましょう。
(4)狩猟可能場所以外では狩猟できません。
(5)狩猟可能期間(猟期)以外は狩猟できません。

 

北海道蘭越町の「銃猟免許等取得支援事業補助金」とは

ハンターの人材確保を目的に、狩猟免許を取得する人を対象に補助金等を交付している自治体等もあります。北海道蘭越町もそのひとつで、「銃猟免許等取得支援事業補助金」というものがあります。
 

(1)制度の目的 

 

有害鳥獣捕獲の担い手を確保するともに、農作物被害等の減少に寄与すること
 

(2)補助金の交付対象者の要件

●蘭越町に住居を有する者
●新たに第1種銃猟免許および鉄砲所持許可を取得した者
●蘭越町被害対策協議会の活動に協力する意思のある者
●北海道猟友会俱知安支部蘭越部会に所属する者

 

(3)補助金の交付対象経費

●狩猟免許申請手数料
●狩猟免許試験予備講習受講料
●狩猟者登録手数料
●その他

 

(4)補助金額

●1人7万円

 

(5)補助金交付申請

以下の書類を添えて、「狩猟免許等取得支援事業補助金交付申請書」を町長宛てに提出します。
 

●狩猟免状または狩猟者の登録証の写し
●鉄砲所持許可証の写し
●北海道猟友会俱治安支部蘭越部会に入会したことを証する書面
●補助対象経費に係る領収証の写し
●補助金の振込口座がわかる書類の写し

 
その内容を町長が審査し、適当と認められるときは補助金の交付を決定することになります。
 

まとめ

狩猟免許を取りたいと考えている人は、自治体などで補助金を出しているところもあるので、ぜひ一度調べてみてください。
 
ただし、狩猟には危険がつきものです。動物愛護の問題もあり、行動には細心の注意を払う必要があります。また、人間も生物の一員であることを理解し、野生動物と人の共生を考える必要があるでしょう。
 

出典

環境省狩猟ポータル 狩猟の魅力丸わかりフォーラムとは 狩猟の意義や役割

環境省狩猟ポータル ハンターになるには 知っておくべきこと

蘭越町銃猟免許等取得支援事業補助金交付要綱

 
執筆者:小久保輝司
幸プランナー 代表

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