ガソリン代が高いなら「タクシー通勤」のほうがお得!? 自家用車との費用を比較

配信日: 2023.10.20

この記事は約 3 分で読めます。
ガソリン代が高いなら「タクシー通勤」のほうがお得!? 自家用車との費用を比較
高騰していたガソリン代はこのところ落ち着き、レギュラーガソリンは、2023年10月10日時点では176.9円と5週連続で値下がりしています。
 
しかし、これは政府の補助金政策によるもので、補助金がなければ200円を超えているとされ実際は高騰が続いています。政府は175円程度を目標にしていますが、円安も続いているだけに、まだまだガソリン代の高い状況が続きそうです。
 
車はそれ以外にも維持費が必要で、所有するためには思っていたよりも費用がかかることが多いです。ガソリン代の高騰により、車を手放してタクシーで通勤したほうが良いのではないかとも考えてしまう人もいるでしょう。
 
そこで本記事では、ガソリン代を含めた車の維持費とタクシー代を比較し、タクシーの方がお得になる場合があるかについて解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

車の維持費は月に約3万円

車は所有しているだけで自動車税や車検代、保険料などがかかります。ここでは東京都在住でコンパクトカーに乗車している人を想定して計算します。
 
自動車税は総排気量によって税率が異なり、年間で2万9000円から11万1000円の支払いが必要です。軽自動車の場合は軽自動車税がかかり、新車だと1万800円となっています。排気量が1.5リットル以下のコンパクトカーだと年に3万500円です。
 
また、数年に1度車検を受けなければいけません。車検代は登録手数料や検査手数料がかかります。それ以外にも、車検をディーラーや整備会社に依頼する場合はサービス料やメンテナンスの費用が必要です。例えば、5年乗っているコンパクトカーだと6万円から7万円ほどかかります。ここでは7万円だと想定します。
 
車を所有していると保険料の支払いも必要です。保険には法律で加入が義務付けられている強制保険(自賠責保険)と任意で加入する任意保険があります。強制保険は車検代に含まれている場合が多いので、ここでは任意保険についてのみ考えます。任意保険の平均は約6万5000円です。
 
さらに駐車料金も支払わなければいけません。東京23区の駐車料金は月に1万円から3万円以上するところもあります。ここでは月に2万円で計算していきます。
 
これらを合算すると、1ヶ月あたり約3万円です。
 

1ヶ月あたりのガソリン代は?

国土交通省の調査によると、ガソリン乗用車の平均燃費は1リットルあたり18.9kmです。10月10日現在のガソリン代は176.9円なので、1kmあたり約9円のガソリン代がかかっていることがわかります。
 
平日の出勤で1日往復10km、休日に1日10km車に乗ると考えると、月に240km運転することになります。そのため、約2000円が月に必要なガソリン代です。
 

タクシーで通勤すると1ヶ月あたりいくらかかる?

東京都のタクシー代は約1kmまでの初乗りが500円、それ以降は255mごとに100円が加算される仕組みです。
 
通勤のみをタクシーに置き換えてみると、1日約4000円かかります。そのため、月にかかるタクシー代は約8万円です。
 

車の維持費について見直してみましょう。

さすがに通勤の全てをタクシーに変えてしまうと自動車通勤よりも高くなってしまうことがわかりました。このことからガソリン代が高くなったからといって車の維持費としては大きな差はないとも考えられます。
 
しかし、排気量の大きい車であれば自動車税が本事例よりも高くなり、車検代や任意保険、駐車場代が高い場合は月にかかる維持費は大きくなります。
 
また、走行距離が短くなればタクシーの方がお得になる場合も考えられるので、車の所有そのものについて悩む時代になってきたのかもしれません。
 

出典

経済産業省エネルギー庁 石油製品価格調査
東京都主税局 自動車税種別割
国土交通省 ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値の推移
一般社団法人東京都個人タクシー協会 運賃料金表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集