更新日: 2023.10.19 キャッシュレス

上京し「PASMO」を使用していますが、「Suica」とどう違いますか? どちらがお得などあるのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

上京し「PASMO」を使用していますが、「Suica」とどう違いますか? どちらがお得などあるのでしょうか?
首都圏で利用できる交通系ICカードとしては、PASMOやSuicaがあります。これらのカードを持っていれば、キャッシュレスでバスや電車に乗れるうえに、電子マネーとしても利用可能です。
 
上京した際に取りあえずPASMOを購入したが、Suicaとどう違うのだろう気になる人もいるかもしれません。本記事では、PASMOとSuicaのそれぞれの特徴や違い、どちらがお得なのかを紹介していきます。
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PASMOとSuicaはどのようなカード?

PASMO(パスモ)とSuica(スイカ)は、現金不要で電車やバスなどに乗ることができる交通系ICカードです。両者は相互利用ができるため、PASMOでJR線へ乗車、Suicaで私鉄へ乗車といった使い方も可能です。
 
PASMOとSuicaは、電子マネーとしての機能も搭載しています。対応している店舗の端末や自動販売機などへかざすだけで、キャッシュレスで支払えるのがメリットです。さらに、モバイルでの利用も可能です。専用アプリを使えば、スマートフォンでも公共交通機関への乗車や買い物ができます。
 

PASMOとSuicaの違い

最初に発行されたのは、Suicaです。2001年11月18日からSuicaのサービスが開始されました。PASMOが登場するのは、Suicaの開始から約6年後の2007年3月18日です。現在では、どちらも普及率が高い交通系ICカードとなっており、多くの人たちが利用しています。PASMOとSuicaの主な違いは、次の通りです。
 

・発行枚数

PASMOとSuicaは、発行枚数が異なります。発行枚数が多いのはSuicaです。2021年9月末での発行枚数は、8759万枚となっています。一方、PASMOの発行枚数は、4000万枚(2021年4月)です。
 
なお、世界的な半導体不足の影響により、2023年8月よりSuicaやPASMOの新規発行が一時中止となってしまいました。カードの購入ができませんので、これから利用する人はスマートフォンで利用可能な「モバイル Suica」や「モバイル PASMO」を検討したほうがよいでしょう。
 

・発行元

PASMOとSuicaは、発行元が異なります。PASMOは、株式会社パスモが発行する交通系ICカードです。Suicaは、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京モノレール、東京臨海高速鉄道などが発行しています。購入する際には、それぞれの取扱事業者の各駅の券売機、駅の窓口へ出向きましょう。
 

PASMOとSuicaには独自のポイントプログラムが用意されている

Suicaには、JRE POINTというポイントプログラムが用意されています。鉄道の利用のほか、Suica決済、駅ビルでの買い物、ビューカードのクレジット払いなどを利用するとJRE POINTがもらえます。
 
貯めたポイントは、登録したSuicaへのチャージ、Suicaグリーン券への交換、商品への交換、駅ビルでの支払いなどに利用可能です。Suicaは、JR線や新幹線を利用する機会が多い人に向いている交通系ICカードといえます。
 
PASMOにもポイントプログラムがありますが、事業者によって貯まるポイント、還元率、交換先などが異なります。東京メトロはメトポ、西武鉄道はSEIBU Smile POINT、東武鉄道はトブポマイル、小田急電鉄は小田急ポイントが利用可能です。私鉄を利用する機会が多い人は、各事業者のポイントが貯まるPASMOの方がお得でしょう。
 

JRを利用するならSuica! 私鉄の利用が多いならPASMOがお得!

PASMOとSuicaは相互乗り入れが可能となっているため、ほぼ同じエリアで利用できます。どちらかの交通系ICカードやモバイルアプリを利用すれば、首都圏での移動で困ることはないでしょう。ただ、JR線を利用する機会が多い人は、JRE POINTが貯まるSuicaがお得です。
 
PASMOは、各事業者によってポイントプログラムの内容が異なりますので、利用機会が多い鉄道会社の情報をよく調べてみるとよいでしょう。
 

出典

JR東日本 Suicaトップ

PASMO PASMOとは

 
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