更新日: 2023.10.20 その他暮らし

新車購入の予算が足りないので「一番低いグレード」を買う予定です。性能が劣る場合もありますか? 注意点はどのようなものがあるでしょうか?

執筆者 : 宇野源一

新車購入の予算が足りないので「一番低いグレード」を買う予定です。性能が劣る場合もありますか? 注意点はどのようなものがあるでしょうか?
新車を買おうとWEBサイトやカタログを見ていると、同じ車なのにグレードがいくつもあって悩んでしまう、ということがあるかもしれません。本記事では、予算内で購入できるグレードが一番低いグレードだったとき、気をつけたい注意点について解説します。

車のグレード体系はどうなっている?

基本的に車のグレードはエントリー・標準・上位の3段階に分かれています。それぞれどのような特徴があるのかチェックしてみましょう。
 

エントリーモデル

入門用の車として最も安く購入することができるのがエントリーモデルです。車にとって必要な装備が一通り装着されているので、乗る分には何ら問題はありません。外見上は派手な装飾がされていないことが多く、シンプルな見た目が多い印象です。
 

標準モデル

エントリーモデルに快適装備や加飾を施しているのが標準モデルです。エントリーモデルではマニュアルだったエアコンがフルオートになったり、内装や外装のパーツが光沢のあるピアノ調であったり、メッキの加飾が施されていたりします。
 

上位モデル

高性能な装備が充実している車が上位モデルです。標準モデル以下ではオプション装備だったものが標準装備になっていたり、本革シートや専用外装など上位モデル専用の装備がされていたりする車もあります。その分価格は高くなりますが、満足度をより高める効果があるでしょう。
 

基本性能はどのグレードを買っても同じ

車種によって搭載されるエンジンなどに変わりがある場合がありますが、基本的にどのグレードを買っても車としての機能は果たします。つまり、グレードの高い低いに関わらず、どのグレードを購入してもその車を所有していることに変わりはありません。車を所有しているという喜びやモチベーションにグレードの差は関係ないのです。
 

一番低いグレードを買う時の注意点

最後に一番低いグレードを購入する際の注意点を簡単にまとめます。安いからこそ気をつけたいポイントもあるのでみてみましょう。
 

装備の内容が劣ってしまう

標準以上のグレードと比べてしまうと、エントリーモデルは装備が質素です。シートの素材が違っていたり、加飾されていない内外装はシンプルだけど豪華に見えなかったり、装着されているオーディオの質が良くなかったりするなど、性能や乗り心地が他のグレードより劣ってしまうことを覚悟しておく必要があります。
 

同じ車に乗っている人にはわかってしまう

街中でよくある話ですが、同じ車に乗っている人を見るとついチェックしてしまいがちです。駐車場であえて隣に並べて比較する、なんて話も耳にします。そういった人たちから見ると「安いグレードに乗っているな」とわかってしまい、見えないマウントを取られてしまうこともあるかもしれません。気にしない人もいれば気にする人もいるということは理解しておくと良いでしょう。
 

リセールバリューが期待できないケースも

購入してから数年後に車を売却しようとしたとき、思ったよりも値段がつかないということも考えられます。例えば一番低い2WDのグレードのためにSUVなのに査定金額が安くなってしまった、ということも十分にあり得ます。リセールバリューを考慮するなら、標準以上のグレードを買っておいた方が無難だといえます。
 

最終的に自分が納得できればOK

一番低いグレードを買うことの注意点は多々あるものの、車を買うのは自分です。納得した買い物であれば、グレードのことで悩む必要は何らありません。ただ買った後に後悔するのが一番もったいないことですので、しっかりと吟味したうえで購入することをおすすめします。
 
執筆者:宇野源一
AFP

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