更新日: 2023.10.30 その他暮らし
高校生の子ども2人、家族4人暮らしで毎月6万円のローンがある中で突然のリストラ…「200万円」の貯蓄で何ヶ月暮らせる?
今回は、高校生の子どもが2人いる場合、200万円の貯蓄で何ヶ月間暮らしていけるのかを計算してみました。また、生活費のやりくりが困難に感じた場合の支援制度についても併せて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1ヶ月の支出はいくら?
貯蓄200万円で生活できる期間を知るには、まず1ヶ月の支出額を把握する必要があります。総務省統計局が実施した「2022年 家計調査 家計収支編」によると、持ち家・4人世帯における1ヶ月の平均支出額(住居費・教育費を除く)は、27万2539円です。
高校でかかる教育費用
高等学校で教育を受けるには、授業料がかかります。文部科学省の公表するところによると、高校における授業料の年額は、公立高校で年間11万8800円、私立高校で年間平均44万5174円です。
ただし「高等学校等就学支援金制度」を利用している場合は、それぞれ下記の支援金が支給されます。
●公立高校:公立高校授業料相当額(年間11万8800円)
●私立高校:年収590万円以下相当世帯は39万6000円、年収910万円以下相当世帯は11万8800円
子ども2人の通学先が私立高校なら、年収590万円以下の場合は一人あたり年間4万9174円(1ヶ月あたり約4098円)、2人で年間9万8348円(1ヶ月あたり約8196円)の支出がある計算です。
200万円で生活できる期間
実際に、200万円の貯蓄で生活できる期間を計算しましょう。家族4人、持ち家の場合の1ヶ月あたりの生活費は27万2539円でした。そこに住宅ローンの月額6万円と、子ども2人の授業料約8196円をくわえると、1ヶ月で合計34万735円かかる計算になります。
つまり200万円の貯金で生活する場合、5ヶ月は生活ができます。
生活費に困ったときは
200万円の貯蓄があれば、子どもの授業料と住宅ローンの支払いが必要でも、5ヶ月は生活できます。しかし突然のけがや病気による治療代がかかったり、何かの故障により修理代がかかったりなど、急な出費も考えられます。
もしも生活費に困るようなことがあったら「緊急小口資金」などの利用も検討しましょう。
緊急小口資金は、緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に借りられるお金です。のちに返済が必要になりますが、20万円以内で借り入れの申し込みが可能です。
生活費が足りなくなる前に、自治体で設けられている制度への申し込みも検討しておきましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2022年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 2-8 4人世帯(有業者1人)-年間収入五分位階級,住居の所有関係別 二人以上の世帯
文部科学省 高等学校等就学支援金手続きリーフレット 高等学校等就学支援金制度
文部科学省 令和4年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について
厚生労働省 生活福祉資金の特例貸付
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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