有名ブランドの通販サイト詐欺が巧妙化! 金融庁が注意喚起する偽サイト被害とは?

配信日: 2023.10.30

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有名ブランドの通販サイト詐欺が巧妙化!  金融庁が注意喚起する偽サイト被害とは?
偽通販サイトを使った詐欺が横行していることをニュースなどで知って「自分も引っかかってしまうかも……」と感じた人も多いのではないでしょうか。偽サイトには手の込んだものも多く見抜くのは困難です。
 
そこで本記事では、偽通販サイトの手口や被害の事例を紹介するとともに、偽サイトを見分けるのに役立つチェックポイントをまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

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有名雑貨店の偽サイト詐欺の手口と被害の内容

令和4年の春以降に起きている偽通販サイト詐欺について、消費者庁が注意を呼び掛けています。SNSのセール広告や検索エンジンの結果などから人気インテリアや雑貨のブランドロゴや商品画像を盗用した偽サイトに消費者を誘導し、商品代金を支払わせるというのが具体的な手口です。
 
偽通販サイト詐欺では、次のような被害が発生しています。
 

・代金をクレジットカードで先払いしたにもかかわらず商品が届かない
・代引きで商品が送られてきた(偽サイトと気付づいて受けとりを拒否した)

 
なかには公式の運営会社名が表示された巧妙な偽サイトもあるなど、一見しただけでは詐欺だと気づくのが難しいケースもあるため、類似する手口にだまされないよう注意しましょう。

 

偽通販サイト被害は増加している

「独立行政法人国民生活センター」が発表した公式通信販売サイトをよそおった偽サイトに関する注意喚起の資料によると、2021年から2022年にかけて、インターネット通販の偽サイトに関する相談の件数は約2倍に増加しています。
 
なかには、商品代金をだましとるだけでなく、クレジット情報や個人情報を盗みとり、不正に利用されて見覚えのない請求がとどくなどの相談事例もあり、被害のパターンはさまざまです。
 
SNSやリスティング広告など、通販サイトにユーザーが気軽にアクセスできる入り口が増えたことから、消費者には、より慎重な判断が求められています。

 

偽通販サイトを見分けるチェックポイント

偽通販サイトの手口は巧妙化しており、一見して見分けるのが困難な場合が少なくありません。しかし、次のようなポイントを細かくチェックすることで、うっかり注文や支払いをする前に偽サイトに気づきやすくなるはずです。
 

・サイトURL
・価格設定・値引き設定
・会社概要
・支払い方法
・フォント(文字)や文章

 
それぞれどのような点に注目すればよいのかをまとめました。なお、以下に当てはまっていても正規の通販サイトの場合もあります。あくまでもチェックの参考としてご利用ください。

 

サイトURLは公式のものか

サイトURLが公式のものではない場合は、偽サイトの可能性が高いです。以下のような不審な点がある場合は、サイトを利用しないなどの対策をしましょう。
 

・英語のつづりが公式のブランド名と少しだけ違う
・トップレベルドメイン(URLの右端の「jp」「com」など)のなかに見慣れない文字列が使われている

 

価格が安すぎないか

期間限定価格や、セール価格、または閉店セールなどの表示で消費者を誘導するのが、偽通販サイトによく見られる手口です。サイト内の販売価格が驚くほど大幅に値引きされている場合は、詐欺の可能性が高いため購入には慎重になりましょう。

 

会社概要に住所や連絡先の記載があるか

会社概要に電話番号やメールアドレスなどの連絡先が明記されているかどうかも、偽通販サイトを見分ける目安です。以下のような場合は、たとえ運営会社名が公式のものでも、偽サイトの可能性が高いでしょう。
 

・連絡先が一切表示されていない
・フリーメールや問い合わせフォーム以外の連絡先がない
・海外の実在しない地名が表示されている

 

支払い方法が限定的すぎないか

会社の規模などにもよりますが、大手や有名商品の通販サイトの多くは、多様な支払い方法を選択できるようになっています。支払い方法が代金引換のみ、クレジットのみなど、極端に限定的な場合は、偽サイトを疑ってみる必要があるでしょう。

 

日本語のフォントや表現が不自然なところはないか

偽通販サイトには海外の組織が作成したものも多く、サイト内のテキストや問い合わせへの返信の文章に不自然な日本語表現が混ざっている場合があります。また、簡体字などの日本語以外のフォントが使われていることもあり、サイトを見て違和感をおぼえるケースもあるでしょう。

 

巧妙化するネット詐欺の手口に注意しよう!

偽通販サイトをはじめ、ネット詐欺の手口は巧妙化しています。便利さに慣れて条件反射的に情報やサービスに飛びつくのではなく「落とし穴がひそんでいるかもしれない」という警戒心を持つことが大切です。
 
SNS広告などでお得な情報を見てもうのみにせず、サイト名で検索し直すなど、公式の情報を確認してみる、口コミや詐欺被害の情報を調べてみるなど、一度立ち止まるクセをつけるとよいでしょう。

 

出典

消費者庁 人気インテリア家具や雑貨等の公式通信販売サイトを装った偽サイトに関する注意喚起
独立行政法人 国民生活センター その通販サイト本物ですか!?“偽サイト”に警戒を!!‐最近の“偽サイト”の見分け方を知って、危険を回避しましょう!‐
東京くらしWEB 気をつけよう! インターネットでのお買物
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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