毎日くだものを食べる家庭は「富裕層」ですか? 世帯年収400万円のわが家では、くだものよりお米やお肉を買ってしまいます…

配信日: 2023.11.10

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毎日くだものを食べる家庭は「富裕層」ですか? 世帯年収400万円のわが家では、くだものよりお米やお肉を買ってしまいます…
さまざまな食品の価格が高騰している今、くだものを買いたくても、予算的になかなか買いづらい家庭も多いのではないでしょうか。本記事ではくだものの摂取目標量や消費量、健康的なメリットを解説し、くだものの入手方法のポイントを紹介します。

くだものの摂取目標量

そもそも、くだものは毎日食べたほうがいい食べ物なのでしょうか? 厚生労働省と農林水産省が共同で作成した「食事バランスガイド」によると、くだものは毎日200グラム摂取するのがよいとされています。200グラム分のくだものの具体的な目安としては、「りんご1個」「なし1個」「ぶどう1房」「みかん2個」「柿2個」がそれぞれ200グラム分の量に相当します。
 

くだものの消費量と購入額の現状

くだものを毎日200グラム食べるとなると、金銭的な負担を感じる家庭も多いかもしれません。公益財団法人中央果実協会の「令和四年度 果物の消費に関するアンケート調査報告書」によると、くだものを1日平均200グラム以上摂取できている人は約1割強です。その理由については「値段が高く食費に余裕がないから」という理由が最も多くなっています。
 
また総務省統計局の家計調査(2020年~2022年平均)によると、世帯のくだものの平均年間支出額は年間3万6781円です。月に3000円程度をくだものの購入に充てている計算になります。りんごが1個約180円だとしても、毎日食べられるほどの量は買えない計算になります。
 

くだものの健康的メリット

くだものを食べることで健康的なメリットもあります。くだものはビタミンやミネラル、食物繊維を含んでいます。ビタミンやミネラルにはそれぞれ多くの種類がありますが、くだものに含まれるビタミンはビタミンCが主で、ミネラルはカリウムが主です。
 
ビタミンCには皮膚や粘膜の健康を保つ働きが、カリウムには高血圧の大きな原因となる塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きが、それぞれあります。食物繊維は糖質が消化管で吸収されるのを遅らせ、急激な血糖値の上昇を抑えます。
 
野菜ほど色々な種類のビタミンやミネラルが摂取できるわけではありませんが、このようにくだものは栄養が豊富に含まれています。なるべく摂りたい食品といえるでしょう。
 

くだものの上手な入手方法

家計が厳しくても、少しでもくだものを食卓に取り入れたいと感じる人は多いかもしれません。ここでは、くだものをお得に入手する際のコツをご紹介します。
 

旬のくだものを購入

くだものは旬のものを選ぶと、安く購入できます。旬のくだものはハウス栽培などと比べて栽培にかかるコストが少なく、栄養価も高くなります。秋はりんごやぶどう、柿、梨、冬はみかんやキウイフルーツ、冬から春にかけてはいちごがおすすめです。
 

費用に対して栄養価の高いくだものを購入

価格に対して栄養価が高いくだものを選ぶと、コスパよく健康面のメリットが得られます。日本バナナ輸入組合の『費用対“栄養”価』フルーツランキングによると、「価格に対しての栄養価が高い」くだものはバナナ、柿、オレンジ、みかん、キウイフルーツなどとされています。
 

ふるさと納税を活用

ふるさと納税の返礼品でくだものを選択するという方法もあります。所得税の寄付金控除や住民税の控除などの税制上のメリットが受けられることに加えて、くだものを返礼品として受け取ることができます。一度寄付すれば、数回に分けて返礼品を送ってくれる自治体もあるので、ぜひ活用してみましょう。
 

まとめ

くだものは毎日200グラム摂取することが推奨されていますが、金銭的に負担に感じるご家庭も多いのが事実です。今回紹介した方法を参考に、無理のない範囲でくだものを食卓に取り入れてくださいね。
 

出典

厚生労働省 「食事バランスガイド」について

公益財団法人中央果実協会 令和四年度果物の消費に関するアンケート調査報告書

総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2020年(令和2年)~2022年(令和4年)平均)

厚生労働省 e-ヘルスネット 果物

日本バナナ輸入組合 『費用対“栄養”価』フルーツランキング

 
執筆者:山田麻耶
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