更新日: 2023.11.14 その他暮らし

1枚5円のレジ袋と1枚3円のレジ袋、毎回買うと「1年」でどれくらい変わるの?

1枚5円のレジ袋と1枚3円のレジ袋、毎回買うと「1年」でどれくらい変わるの?
2020年7月1日よりスタートしたレジ袋の有料化。初めの頃は有料であることをうっかり忘れて、無駄に購入することも多かったのではないでしょうか。現在では、レジ袋を購入せずに、エコバッグやカバンを利用する人も増えています。
 
本記事では、有料となったレジ袋を購入し続けるといくら費用がかかるかを、5円と3円の場合で比較します。また、レジ袋有料化のきっかけとなった背景や、エコバッグを利用するメリットなどもあわせて紹介しますので、環境と家計に優しい買い物ができるようにしましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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買い物のたびにレジ袋を購入するといくらになる?

レジ袋が有料となりエコバッグを利用し始めたものの、エコバッグを持ち歩くのが面倒でつい自宅に忘れてしまうなど、さまざまな理由からレジ袋を購入する人もいるでしょう。1枚の価格が大きくないため、購入し続けても、実際にいくら費用がかかっているかを把握できていない人も多いのではないでしょうか。
 
今回は、レジ袋を週3回・1年間買い続けた場合の費用を紹介します。レジ袋は、お店やサイズによって価格が異なるため、今回は3円・5円の場合を想定します。
 

1枚3円のレジ袋を週3回・1年間買い続けると432円かかる

レジ袋1枚の価格を3円と仮定して、週3回・1年間購入した場合の価格を算出します。
 
3円×週3回×4週×12ヶ月=432円/年
 
計算の結果、1年間で432円かかることが分かりました。たかが数百円と思われるかもしれませんが、10年、20年と年月を重ねると、大きな金額になります。また、一度の買い物で数枚のレジ袋を使用する場合や、買い物の頻度が高い場合などは、さらに費用がかかるでしょう。
 

1枚5円のレジ袋を週3回・1年間買い続けると720円かかる

次に、レジ袋1枚の価格を5円と仮定して、週3回・1年間購入した場合の価格を算出します。
 
5円×週3回×4週×12ヶ月=720円/年
 
10年間だと7200円、20年間だと1万4400円と、大きな金額になります。物価の上昇が止まらない現在において、少しでも買い物にかかる費用を抑えるためには、レジ袋の利用を控えることも一つの手段です。
 

レジ袋の利用が問題視される背景

レジ袋の有料化がスタートしたことには、さまざまな理由があります。こちらでは、きっかけとなった問題をいくつか紹介します。家計の負担軽減だけではなく環境への配慮としても、レジ袋の使用を控える意識を持ちましょう。
 

プラスチックごみによる海洋生物への影響

現在、プラスチックごみが環境に大きな影響を与えるとして、使用量を抑えるためにさまざまな取り組みが実施されています。レジ袋の有料化も、環境問題への対策としてスタートしました。
 
捨てられたレジ袋は、微生物による分解を受けられません。海へ流出するレジ袋をはじめとしたプラスチックごみが海底に蓄積すれば、海洋生物のすみかや繁殖場所を奪ってしまいます。
 
また、耐薬品性の高いプラスチックごみには有害物質が付着している可能性もあり、海へ有害物質を広げるとともに、海洋生物が誤って飲み込んでしまうことで、生態系に悪影響を与える可能性があると考えられるでしょう。プラスチックごみを体内に蓄積させた海産物を人間が食べれば、人体にも影響を及ぼしかねません。
 

石油の大量消費につながる

レジ袋をはじめとしたプラスチックは、原油を精製してできるナフサと呼ばれる物質を、熱分解することで得られるプロピレンやエチレンを材料としています。プラスチックは複数の種類があり、加工方法や添加物の違いがあります。
 
種類にかかわらず石油を消費してつくられるため、化石資源の枯渇が問題視されるでしょう。
 

エコバッグを活用して環境にも家計にも優しい買い物をしよう

買い物時にエコバッグを利用するメリットは、以下のとおりです。

・環境へ配慮できる
・節約につながる
・おしゃれなデザインを楽しめる

レジ袋有料化に伴い、エコバッグを利用する人が増えています。レジ袋の消費を減らすことで、プラスチックごみ問題への配慮や、石油の消費量削減への貢献が期待できます。
 
また、各家庭でのメリットとしては、節約につながり、家計の負担を微力ながらも軽減できることです。先述したように、たかが数百円と思いがちですが、数十年と購入し続ければ大きな金額になります。
 
有料化をきっかけに、環境問題や家計管理に今一度目を向けて、レジ袋の使用頻度を減らせるよう意識しましょう。
 

出典

経済産業省 プラスチック製買物袋の有料化が2020年7月1日よりスタートします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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