35歳同士で挙式します。プランナーから「30代は20代よりもワンランク上のプランが普通」と言われたのですが本当でしょうか?
配信日: 2023.11.16
さらにウエディングプランナーから、「30代は20代よりも良いプランにするのが普通」なんて言われたら、本当のところ、30代の結婚式費用がどうなのか気になるでしょう。
本記事では、結婚式にかかる費用やどこにお金をかけるべきかなど、30代のウエディング事情を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年代別の挙式費用の平均額は? 30代の結婚費用は20代よりも少ない
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区)が運営する「マイナビウエディング」で行った、2022年7月~2023年6月までに全国の20~49歳までの男女で結婚した1083名と結婚式を行った1010名対象の「2023年 結婚・結婚式の実態調査」によると、結婚式を行った割合は45.3%で前年とほぼ横ばいです。年代に関わらず、招待客も少人数の傾向が続いており、結婚式の規模は縮小傾向にありますが、挙式費用は減ってはいないようです。
また、株式会社リクルート(本社:東京都千代田区)が運営する「ブライダル総研」の「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティーにかかった総額の全国平均は303万8000円でした。
次に年齢別の総額平均費用を見てみましょう。
【図表1】
挙式、披露宴・ウエディングパーティー年代別の総額(首都圏)
妻の年齢 | 挙式・披露宴の総額平均 | 結納・婚約〜新婚旅行に まつわる金額の平均額 |
---|---|---|
24歳以下 | 345万5000円 | 396万4000円 |
25~29歳 | 369万8000円 | 445万1000円 |
30~34歳 | 301万3000円 | 380万円 |
35歳以上 | 290万円 | 358万5000円 |
出典:株式会社リクルート ブライダル総研 「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」より筆者作成
ウエディングプランナーから「30代は20代よりもワンランク上のプランが普通」と言われたそうですが、実際には挙式数の割合が一番多い25〜29歳が最もお金をかけています。30代前半、30代後半と年齢が上がるほど挙式費用は抑えめになる傾向が見られます。
挙式や披露宴、ウエディングパーティー以外の結婚費用の総額で見ても、20代よりも30代のほうが費用をかけているわけではなく、むしろ金額は少ないようです。
30代のウエディングで重視するのはアットホームなムードとおもてなし
全体的な結婚費用は、20代よりも低い傾向にある30代ウエディングですが、すべての費用を抑えているわけではありません。
図表2は、年齢別に見た「招待人数の平均と一人当たりの費用」です。30〜34歳は招待客が35.4人、35歳以上は34.1人と、20代が約47人なのに比べて、招待人数は少ない傾向にあります。しかし、招待客一人当たりにかける費用は、30代のほうが高く、招待客を絞ってアットホームなおもてなしをしたい30代のウエディングプランが見えてきます。
【図表2】
年齢別:招待人数と一人当たりの費用(首都圏)
年齢別 | 披露宴・ウエディングパーティー 招待客人数(人) |
一人当たりの挙式、披露宴・ウエディングパーティー費用 |
---|---|---|
全国平均(推計値) | 44.0人 | 10.8円 |
24歳以下 | 47.3人 | 9.3万円 |
25~29歳 | 47.7人 | 10.3万円 |
30~34歳 | 35.4人 | 13.3万円 |
35歳以上 | 34.1人 | 11.0万円 |
出典:株式会社リクルート ブライダル総研 「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」より筆者作成
先述しました「マイナビウエディング」の調査でも、「結婚式で最も重視したこと」として、
1.アットホームなムードになること
2.自分らしさを表現できること
3.ゲスト一人ひとりに対しておもてなしをすること
以上の3つが上位に並んでいますが、30代は特にその傾向が強いようです。
30歳、35歳以上の結婚は、よりその後のライフプランやマネープランを考えている人が多く、20代よりも現実的に考える人が多くなります。将来のマイホーム、教育資金など、近い将来の出来事として考えたとき、何にお金をかけるのか考える人が多いのかもしれません。
まとめ
30代の結婚式は「招待人数は少ないけれど、自分たちらしく。大事な人一人ひとりを丁寧におもてなし」を考えている人が多いようです。
ウエディングプランナーの「30代は20代よりもワンランク上のプランが普通」の言葉に踊らされることなく、その後のライフプランを考えた、自分たちらしい挙式を考えてみてはいかがでしょうか。
出典
株式会社マイナビ マイナビウエディング 2023年 結婚・結婚式の実態調査
株式会社リクルート ブライダル総研 ゼクシィ結婚トレンド調査 2022
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー