お米は「ミネラルウォーター」で炊いたほうがおいしい? 味の違いや費用について解説
配信日: 2023.11.18
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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3合のお米を炊く際に必要な水の量
お米を炊く際にどのくらいの水が必要なのか知るために、農林水産省が推奨するお米の炊き方を見ていきましょう。
ボウルなどにお米と水を入れたら、軽く洗って最初の水はすぐに流します。その後お米を10回から20回ほどかき回して研ぎ、水を注いで流す行為を2回ほどくり返します。最後にもう1度水で軽く洗い、ザルなどに上げておいてください。ここまで4回水を注ぐ必要があります。3合のお米を炊く場合、1回あたり1リットル、計4リットルの水が必要だと仮定しましょう。
水加減は炊飯器の目盛りを目安にしますが、水は米の重量の1.2倍量が基本です。米3合なら180ミリリットル×3合×1.2=650ミリリットルが必要となります。お米を研ぐのに必要な水と合わせると、3合のお米を炊く際に必要な水の目安量は約4.65リットルです。
【ミネラルウォーターVS水道水】お米を炊く際の費用は?
ミネラルウォーターの料金は商品によって異なりますが、2リットル入りのペットボトル水を1本110円で購入したとします。1リットルあたりの費用は55円なので、4.65リットル分は255.75円です。毎日3合のご飯を1回炊く家庭では、1ヶ月(30日間)で7672.5円のミネラルウォーター代がかかることになります。
一方、水道水については東京水道局の公式ホームページを参考に1リットルあたりの単価を0.24円とします。計算すると4.65リットル分は1.116円です。1ヶ月(30日間)の水道代は33.48円となります。ミネラルウォーター使用時と水道水使用時の1ヶ月の費用差は7600円以上で、水道水を使用した方が圧倒的にお得です。
なお、これらはお米を研ぐ際の水を含んでいるので、純粋に炊くだけの水の量650ミリリットルで計算すると、ミネラルウォーター650ミリリットルは35.75円で1ヶ月(30日間)で1072.5円、水道水650ミリリットルは0.156円で1ヶ月(30日間)で4.68円となり、1ヶ月の費用差は1067.82円となります。
お米の味に違いはあるのか?
結論からいうと、お米を炊く際には水道水よりもミネラルウォーターを使用したほうがおいしく仕上がります。お米を研いだり浸水させたりする間に、お米が水分を吸収するためです。ミネラルウォーターには水道水のように塩素が含まれていないため、炊き上がった際にカルキ臭が気になることはありません。
とはいえ、紹介したようにお米を炊く過程すべてにミネラルウォーターを使用すると費用がかさみます。節約したい人は、お米を炊く過程の一部分のみにミネラルウォーターを使用するとよいでしょう。
ミネラルウォーターを使用するおすすめのタイミングは、最初の水とお米を炊くときの2回です。お米が水分を最も吸収するタイミングは、最初の水を注いだ瞬間といわれています。
最初の水とお米を炊く水にはミネラルウォーターがおすすめ
お米を炊く際に水道水を使用するよりも、ミネラルウォーターを使用したほうがおいしく炊き上がります。ただし、お米を炊く過程すべてにミネラルウォーターを使用すると費用がかさみます。
お米が水分を最も吸収するタイミングは、最初の水を注いだ瞬間です。また、研いだ後にも吸水の工程があることから、最初の水とお米を炊くときの2回はミネラルウォーターを使用するとよいでしょう。
出典
農林水産省 今日からできる!お米のおいしい食べ方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー