父の実家から大量の「古銭」が! 今でも使える?「プレミア価格」が付く場合もあるって本当?

配信日: 2023.11.18

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父の実家から大量の「古銭」が! 今でも使える?「プレミア価格」が付く場合もあるって本当?
過去に家族がコレクションしていたことがあるなどで、家から思いがけず古銭が出てくるケースがあります。古くてもお金であることには変わりありません。大量にあった場合、お金として使えるのかどうか、使えないときはどのようにすべきか悩む人もいるでしょう。
 
そこで、今回は、古銭の定義や今もお金として使える古銭、プレミア価格がつきやすいものなどを紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも古銭とは?

古銭とは、文字通り「古いお金」のことで、昔の通貨のことです。現在は通貨として使えないものがほとんどで、それらには貨幣価値はありません。
 
しかし、プレミアがついていて額面よりもはるかに高い値段がつく古銭もあります。中には、コレクターがいるほど人気の高い古銭も存在します。高値がつきやすいのは、記念硬貨や現存数が少ないなど、希少価値の高い古銭です。
 

今でも使える古銭は?

すでに発行はされていないものの、お金として使える貨幣と紙幣を紹介していきます。
 

・現在も有効な貨幣

5円硬貨は、昭和24年~33年まで製造されていた5円黄銅貨幣(楷書体)と昭和23年~24年まで製造されていた5円黄銅貨幣(穴なし)が使えます。10円硬貨で使えるのは、昭和26年~33年まで製造されていた10円青銅貨幣(ギザあり)です。
 
50円硬貨は2種類あります。昭和34年~41年まで製造されていた50円ニッケル貨幣と、昭和30年~33年まで製造されていた50円ニッケル貨幣(穴なし)です。100円硬貨も2種類あり、昭和34年~41年まで製造されていた100円銀貨幣(稲穂)と昭和32年~33年まで製造されていた100円銀貨幣(鳳凰)が今も使えます。
 
500円硬貨で今も使えるのは、昭和57年~平成11年まで製造されていた500円白銅貨幣と平成12年~令和3年まで製造されていた500円ニッケル黄銅貨幣です。
 

・現在も有効な紙幣

紙幣(銀行券)についても、まだお金として使えるものがいくつかあります。まず、昭和33年に発行が停止された大黒像、二宮尊徳、武内宿禰の1円札です。昭和30年に発行停止となった5円札と10円札、昭和33年に発行停止となって高橋是清の50円札、昭和31年に発行停止となった聖徳太子の100円札、昭和49年に発行停止となった板垣退助の100円札も、まだお金として使えます。
 
そして、昭和46と平成6年に発行停止となった岩倉具視の500円札も使用が可能です。岩倉具視の500円札は、デザインが新旧で2種類存在します。
 
1000円札では、昭和40発行停止となった聖徳太子、昭和61年発行停止となった伊藤博文、平成19年発行停止となった夏目漱石の3種類が使えます。昭和61年発行停止となった聖徳太子の5000円札、平成19年発行停止となった新渡戸稲造の5000円札も使用可能です。
 
最後に1万円札ですが、平成19年発行停止となった福沢諭吉の他、昭和61年発行停止となった聖徳太子もまだお金として使うことができます。
 

プレミア価格がつきやすい古銭は?

硬貨の場合、寛永通宝は価格が上がりやすい傾向にあり、200円から高いものだと20万円を超えるものもあります。今回紹介した稲穂の絵柄の100円銀貨幣も希少性があり、500~1万円前後で取引されています。
 
紙幣でもっともプレミア価格がつきやすいのは、旧国立銀行券です。明治時代の初期に発行されたもので、1円、5円、10円、20円が出ています。額面が高く状態がよければ1000万円を超えることもあるレア紙幣です。今回紹介した大黒像の1円紙幣もプレミア価格がつきやすいため、あれば買い取ってもらうほうがいいでしょう。
 
1円の他に5円、10円、100円が発行されていましたが、10円札は200万円を超えるケースもあります。1円札でも4~30万円ほどが買取相場です。
 

古銭は使わずにまず査定を

古銭の中には、現在もお金として使えるものもあります。ただし、中には額面よりもはるかに価値がついている古銭もあるため注意が必要です。もちろん、捨ててしまうのもよくありません。
 
本来100円であっても、査定してもらうと100倍も価値が上がることも期待できます。古銭が出てきたときは、そのまま使うよりもまず査定してもらいましょう。
 

出典

財務省 通常貨幣一覧
日本銀行 現在発行されていないが有効な銀行券
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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