タクシーに乗ったけど「1万円札」しかない! 万札での支払いは「マナー違反」になる? 乗車拒否される場合もあるの?

配信日: 2023.11.18

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タクシーに乗ったけど「1万円札」しかない! 万札での支払いは「マナー違反」になる? 乗車拒否される場合もあるの?
タクシーは、終電を逃してしまったり、急いで移動しなければならなかったりした際に非常に便利な交通手段です。
 
しかし、タクシーに乗った際に1万円札しか持っていないことに気づき、焦った経験をもつ人もいるでしょう。1万円札のような大きなお金でタクシーの支払いをするのは、一部でマナー違反ともいわれています。今回は、タクシー料金を1万円札で支払うのがマナー違反といわれる理由などを解説しましょう。
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1万円札での支払いが嫌がられる理由

1万円札での支払いを嫌がるタクシー運転手は少なくありません。場合によっては、乗車時に断る運転手もいます。1万円札に限らず、乗車料金が少ない場合には、5000円札での支払いでも同様に嫌がったり断ったりする運転手もいるでしょう。その理由は、お釣りを用意しなければならないためです。
 
タクシー運転手は、営業前にお釣りを用意します。用意するお釣りの額は営業所や運転手によって異なり、また、同じ運転手でも曜日や走行場所によって変える人も珍しくありません。乗車料金の支払いを1万円札でされると、多くのお釣りを渡す必要が出てきます。場合によっては、用意したお釣りが足りなくなる状況も出てくるでしょう。
 
お釣りが足りなければ、運転手自身がお釣りを用意しなければいけません。近くのコンビニなどで両替や買い物をして、釣銭を用意する必要があります。手間がかかるだけではなく、不要な買い物をさせられたり、場合によっては両替に手数料がかかったりすることが、しばしば1万円札での支払いが嫌われる理由です。
 

マナー違反と捉えない運転手もいる

タクシーの料金を1万円札で支払うこと自体がマナー違反かどうかは、運転手の感覚や価値観によります。どのような支払い方法でも文句も言わず、むしろ、利用してもらったことに感謝する運転手もいるでしょう。
 
一方で、1万円札だけではなく5000円札の利用に対しても嫌がったり怒ったり、乗車を拒否したりする運転手もいます。そういう人には、大きなお金での支払いはマナー違反ととられかねません。運転手によってはマナー違反と考えることがあるとの認識が、利用者にとっても大切です。
 

1万円札しかない場合の対処法

マナー違反と捉えられかねないとはいえ、乗客側もうっかり1万円札しか持っていない状況になる可能性もゼロではないでしょう。そのようなときの対処法を紹介します。
 

・電子マネーを使う

多くのタクシーでは、電子マネーの使用が可能です。普段は現金派であっても、万が一のときに備え、電子マネーやクレジットカードを持っておくとよいでしょう。1万円札しかないときでも気兼ねなくタクシーを利用できます。
 

・乗車前に1万円札しかないことを伝える

電子マネーやクレジットカードを持っていない場合や、どうしても使いたくない場合は、乗車前に運転手に1万円札しか持っていないことを伝えましょう。
 
お釣りが十分にある、もしくは、まったく気にしない運転手であれば、問題なく利用できます。お釣りがなかったりマナー違反と捉える運転手だったりした場合には、乗車拒否される可能性も否定はできません。
 
しかし、乗車後にトラブルに巻き込まれるよりはよいでしょう。乗車後に気づいた場合には、謝りつつ事情を話すといった配慮を示すのが無難です。
 

・事前に崩してから乗車する

事前にコンビニなどで買い物をし、1万円札を細かいお金に崩しておくのも一つの方法です。乗車後に気づいた場合には、いったんどこかに停めてもらい、買い物をして崩しておくとよいでしょう。不要なものを買うことになっても、やはり、のちに運転手ともめるなどのトラブルは避けられます。
 

タクシー運転手の気持ちにも配慮して利用しよう

タクシーの運転手は、用意したお釣りが足りない場合は自分でお釣りを用意しています。そのため、お釣りの支払いに対応できない可能性のある、1万円札での支払いを嫌う運転手も少なくありません。一方で、まったく気にせずマナー違反とは捉えない運転手も大勢います。
 
もし手持ちに1万円札しかない場合には、電子マネーを使って支払ったり、1万円札しかないことを謝りつつ伝えたりしましょう。あるいは買い物などをして崩しておくと、無用なトラブルを避けられます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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