更新日: 2023.11.20 その他暮らし
毎年秋にボージョレ・ヌーボー解禁はなぜ秋なのですか? 値段はやっぱり高いのですか?
本記事ではボージョレ・ヌーボーについて知りたい人に向けて、ボージョレ・ヌーボーの基本的な知識や値段などについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ボージョレ・ヌーボーとは
ボージョレ・ヌーボーの「ボージョレ」はフランス・ブルゴーニュ地方の最南端にある地区の名前で、「ヌーボー」はフランス語で「新しい」を意味します。これらのことから、ボージョレ・ヌーボーは「フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区にある、その年に収穫されたブドウを使って造られる新しいお酒」であるといえるでしょう。
また、使用されるブドウの品種は、栽培方法などが細かく決められた「ガメイ種」のみであることや、白ワインではなく赤ワインもしくはロゼワインであることなどもボージョレ・ヌーボーの特徴として挙げられます。
ボージョレ・ヌーボーはもともと、ボージョレ地区のブドウ収穫をお祝いするために造られたワインでした。しかし、その人気が高まると利益を得ることを目的とした業者が、未完成のワインをボージョレ・ヌーボーとして市場に流通させたことで、質の悪いものが多く出回るようになったのです。
そのような事態を受けて1960年代にフランス政府は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日を「毎年11月の第3木曜日」と定めました。そして、その解禁日を業者が守るようになったことで、再び質の安定したボージョレ・ヌーボーが人々に行き渡るようになったという経緯があります。
なお、ボージョレ・ヌーボーは、発酵前にブドウを破砕する通常の造り方と異なり、房ごとタンクに入れて発酵させる点も特筆すべき点です。このように、こだわりの製法で造られたボージョレ・ヌーボーは、赤ワイン特有の渋みが少なく、適度な酸味や強い果実味を含むフレッシュな味わいとなっています。
ボージョレ・ヌーボーの価格は
ボージョレ・ヌーボーは本場フランスでは数百円~1000円程度で販売されていますが、日本では例年3000円程度のものが多く販売されています。また、中には1万円以上するものもあるでしょう。一口に「ボージョレ・ヌーボー」といっても、特別な生産方法で造られたものや有名な生産者が造ったものなどは、その希少性から値段が高くなる傾向があります。
日本でボージョレ・ヌーボーの解禁日に合わせて販売するためには空輸便で送る必要があり、その輸送料や関税などを含めるとフランスよりも高くなってしまいます。しかし、2023年は燃料価格の下落による航空輸送費の値下がりで、店頭価格が前年よりも1~2割ほど値下げされました。前年からの値下げは2009年以来14年ぶりだそうです。
ボージョレ・ヌーボーを楽しもう
ボージョレ・ヌーボーは、その年に収穫したばかりのブドウを使って造られた、フレッシュな味わいが特徴のワインです。日本で購入するとフランスよりも値段は高くなりますが、「この時期ならではのワインを楽しめる」というメリットがあるでしょう。
なお、価格は手に入れやすいものから高めのものまで幅があり、それぞれ味わいも異なるため、飲み比べて自分好みの1本を見つけるのも楽しみ方のひとつです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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