更新日: 2023.11.21 その他暮らし

「高値」になる硬貨は「ギザ10円玉」だけではない?高値で取引されている硬貨とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「高値」になる硬貨は「ギザ10円玉」だけではない?高値で取引されている硬貨とは?
「ギザ10(円玉)」は、貨幣としての価値よりも高く取り引きされることで有名な硬貨のひとつです。ただ、なぜこのような高値になるのかとか、ほかにも同じように高値で取り引きされる硬貨があるのではないかなど、気になる方もいらっしゃるでしょう。
 
本記事では、ギザ10円玉が高値で取り引きされる理由と、ギザ10円玉のように高値で取り引きされている硬貨がほかにもあるのかどうかを解説します。

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そもそもギザ10円玉はなぜ高値で取り引きされる?

ギザ10円玉が高値で取り引きされる背景には、以下のような2つの理由があるといわれています。
 

●現在では製造されていないため
●昭和26(1951)〜昭和33(1958)年[昭和31(1956)年は製造なし]の間の7年しか製造されていないため

 
また、ギザ10円玉の中でも、初めて10円玉が発行された年である昭和26(1951)年と、極端に発行枚数の少ない昭和32(1957)年・昭和33(1958)年のギザ10円玉は、より高値で取り引きされているようです。
 
ちなみに、ギザ付き10円玉の発行枚数は、表1の通りです。
 
表1
 

発行年 発行枚数
昭和26(1951)年 1億106万8000枚
昭和27(1952)年 4億8663万2000枚
昭和28(1953)年 4億6630万枚
昭和29(1954)年 5億2090万枚
昭和30(1955)年 1億2310万枚
昭和32(1957)年 5000万枚
昭和33(1958)年 2500万枚

 
※造幣局「年銘別貨幣製造枚数」を基に筆者作成
 
なお、同じ発行年のギザ10円玉であっても、硬貨の状態によって、その価値は変わってしまいます。具体的には、使用済みであれば数十〜数百円での取り引きになってしまうところ、未使用品であれば、数千〜数万円になることもあるようです。
 

ギザ10円玉のように高値で取り引きされている硬貨

実はギザ10円玉以外にも、貨幣としての価値以上の価格で取り引きされている硬貨があります。
 
ギザ10円玉のように、発行枚数が少ないなどの理由から、高値で取り引きされている硬貨の一例は、表2の通りです。
 
表2
 

硬貨の種類 発行年
1円玉 平成12(2000)~平成14(2002)年
5円玉 昭和32(1957)年・平成12(2000)年
50円玉 昭和35(1960)年・昭和62(1987)年
500円玉 昭和62(1987)年

 
※筆者作成
 
また、上記のほかにも「エラーコイン」と呼ばれる、以下のような硬貨も高値で取り引きされる傾向があるようです。
 

●穴がズレている硬貨
●50円玉などの穴があるはずなのにない硬貨
●デザインが中央からズレている硬貨
●両面が同じ図柄になっている硬貨
●表と裏のデザインがズレている硬貨

 
誰にでも、このような硬貨を手に入れる可能性はあるため、日常的に財布の中をチェックしておきましょう。
 
なお、価値の高い硬貨を見つけた場合は、専門の買取業者へ買取依頼することをおすすめします。フリマアプリやオークションサイトでは、硬貨を出品できるケースもありますが、中には規約で禁止されているケースもあるため、利用する場合は十分な注意が必要です。
 

財布の中をチェックして高値がつく硬貨を見つけよう!

高値で取り引きされる硬貨はギザ10円玉が有名ですが、そのほかにも多くの種類が存在します。時間が空いたときに財布の中身を確認することで、もしかすると希少価値の高い硬貨が入っているかもしれません。宝探しのような感覚で、希少価値の高い硬貨探しを楽しんでください。
 

出典

独立行政法人造幣局 年銘別貨幣製造枚数

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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