更新日: 2023.12.05 子育て

幼稚園・保育園、来年4月入所の申込時期! 入園時にかかる費用と無償化にならない費用とは?

執筆者 : 宮野真弓

幼稚園・保育園、来年4月入所の申込時期! 入園時にかかる費用と無償化にならない費用とは?
多くの自治体において10月~11月頃は、幼稚園・保育園の翌年4月入所の申込時期となっています。自治体によってはすでに締め切られていたり、二次申込の期間になっていたりするかもしれませんが、希望の園に決まった際に慌てないよう、入園時にかかる費用や、無償化の対象にならない費用を確認しておきましょう。
宮野真弓

執筆者:宮野真弓(みやのまゆみ)

FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

子育てファミリーや妊活カップルのライフプランニングを中心に活動しています。
結婚や妊活、出産、住宅購入など人生のターニングポイントにおけるお悩みに対して、お金の専門家としての知識だけでなく、不妊治療、育児、転職、起業など、自身のさまざまな経験を活かし、アドバイスさせていただきます。
https://fpoffice-minoria.jimdo.com/

入園時にかかる費用

子どもの入園を控えるパパ・ママにとって、幼稚園や保育園の入園時にかかる費用は気になるところだと思います。入園時にかかる費用は無償化の対象にならないものもあります。また、幼稚園か保育園か、公立か私立かによって金額が大きく異なります。それぞれ順に確認してみましょう。
 

幼稚園の入園時にかかる費用

私立幼稚園に入園する際には、「検定料」と「入園料」の2つの費用がかかるのが一般的です。入園までの基本的な流れは、「願書を提出→面接→入園」というところが多く、面接を受ける際に「検定料」を、入園が決まった後に「入園料」を支払います。金額は園によってまちまちですが、かなり高額な入園料が必要になる園もあります。
 
検定料は無償化の対象ではありませんが、入園料は無償化の対象です。ただし、新制度未移行の私立幼稚園の保育料無償化には上限金額があるため、上限金額を超えた部分は自己負担となる点には注意が必要です。
 
公立幼稚園には検定料は不要で、入園料も少額または不要です。
 

幼稚園の入園までに準備するもの

入園料を払った後もお金がかかります。制服や通園カバンなどが園で指定されている場合がありますし、それら以外にも入園までに準備が必要な物があります。園によって異なりますが、主な準備物は下記のとおりです。
 

●制服、制帽
●通園カバン
●上靴、上靴袋
●スモック
●体操服、体操服袋
●給食セット
●ループ付きタオル 

など

 
すべてを新品で準備しようとすると、それなりの金額になります。園内のバザーなどで卒園児の中古の制服などを販売していることもありますので、活用してみても良いでしょう。
 

保育園の入園時にかかる費用

認可保育園の場合、入園料は不要です。認可外保育園の場合は入園料がかかる場合があります。
 

保育園の入園までに準備するもの

保育園でも制服や通園カバンが指定されている場合があります。また、着替えや昼寝用の布団など、幼稚園とは異なる準備物が必要になることもあります。保育園の準備物は子どもの年齢によっても大きく異なりますが、主なものは下記のとおりです。
 

●制服、制帽
●通園カバン
●上靴、上靴袋
●スモック、エプロン
●体操服、体操服袋
●給食セット
●ループ付きタオル
●昼寝用布団セット
●着替え(上下服・肌着等を数セット) 

など

 
筆者は保育園と私立幼稚園の両方に子どもを通わせた経験があります。筆者が通わせた園の話ですが、私立幼稚園の準備物は、量は少ないけれど園指定のものが多く一つひとつの金額が高め。
 
保育園の準備物は、園指定のものはなかったものの、着替えやタオルなどとにかく量が必要でした。子どもの成長とともに買い替えが必要になるものもありますので、そのあたりも踏まえて準備物についての情報収集をしておくことをおすすめします。
 

幼児教育・保育無償化の対象になるもの・ならないもの

幼児教育・保育無償化といいますが、無償化の対象になるのは、基本的には利用料(保育料)のみです。それ以外の費用は保護者が負担する必要があります。
 

対象になるもの

●各施設の利用料
●幼稚園や認定こども園(幼稚園部分)の預かり保育の利用料(「保育の必要性」の認定を受けた場合。上限あり)
●幼稚園の入園料

 

対象にならないものの例

●通園送迎費(通園バスなど)
●給食費(食材費)
●行事費
●教材費
●お昼寝布団のレンタル料
●認可保育施設の延長保育料

など

 
また、幼児教育・保育無償化は、施設や子どもの年齢によって上限金額が異なります。表1にまとめておきましたので、自分の子がどこに当てはまるのか確認しておきましょう。
 
表1
 

 
(筆者作成)
 
幼児教育・保育無償化により保育料の負担は軽減されましたが、対象外の費用も多く、入園前には思った以上にお金がかかる場合があります。また、自治体によって独自の減免措置を行っているところもあります。お住まいの自治体の制度や、入園を希望する園の情報を早めに集め、ゆとりをもって準備しておきましょう。
 
※2023/12/5 記事を一部修正いたしました。
 
執筆者:宮野真弓
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

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