更新日: 2023.12.13 その他暮らし

「SNSお悩み相談員」のバイトを始めましたが、登録料で10万円請求されました…!これって詐欺ですよね?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「SNSお悩み相談員」のバイトを始めましたが、登録料で10万円請求されました…!これって詐欺ですよね?
高単価の仕事を探している人の心理や気持ちを利用して、お金をだまし取る手口が横行しています。
 
一例として「利益誘引型」と呼ばれる手口があります。「利益誘引型」は、利用者に大きな利益があるようにうたってサイトなどに登録させ、登録料・手続き料といった名目で高額な請求をするものです。
 
実際に被害に遭ってしまった事例を紹介しながら、同じような場面に出会ったときの対処法について解説します。
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「SNSで相談にのるだけ」のアルバイトの例

「簡単なのにすぐ稼げる」などの甘い言葉でサイトへの登録を促し、その後手続き費用などとして高額な請求をするというのが「利益誘引型」の手口です。
 
独立行政法人 国民生活センターの相談事例より、「利益誘引型」サイトの被害一例を見てみましょう。
 
まず、相談者は「チャットで相談にのるだけ」の副業サイトに登録したところ、相談相手の男性から「より多くの報酬を支払いたいから有料の手続きをしてほしい」と言われ、その手続き料として約10万円を支払ってしまいました。
 
約10万円はまとめて支払ったわけではなく、クレジットカードとプリペイド型電子マネーで数回に分けて支払っていたようですが、手続きがうまくいかなかったとして追加で7万円を請求されたことで、不審に思い、だまされていたことが発覚したようです。
 
登録自体は無料でも、報酬などの金銭を受け取るための手続き費用といった名目で高額な請求を受け、支払いを続けても一向にお金を受け取れず、トラブルになっています。
 

高時給のアルバイトを装い、金銭を要求する手口が横行

独立行政法人国民生活センター発表情報によると「チャットで相談にのるだけ」という名目以外にも、以下の事例のように巧みに手口を変えながら行われています。

●収入を得るために「レンタル彼氏」のサイトに登録したが、月額登録利用料のみ支払わせられた
●「荷受け代行」のバイトで身分証を提出したら知らないうちに自分名義でスマートフォンを購入されていた

指示されたとおりにお金を支払って手続きしても報酬が受け取れなかったり、身分証を犯罪に使われて詐欺だと気づいたというケースが多発しています。
 

金銭を支払ってしまった時の対処法

不審なサイトやサービスにお金を支払ってしまった場合は、支払うまでのやり取りをスクリーンショットなどで記録しておき、最寄りの消費生活センターなどに相談するといいでしょう。
 
記録をしておくことで、返金を求める際の証拠になります。サイトを退会してしまうと、やり取りしたメッセージが確認できなくなる可能性もあるため、退会する前に必ず記録することをおすすめします。
 

高時給のアルバイトには要注意

「簡単なのに高収入」といったうたい文句はとても魅力的に感じます。
 
しかし「手数料」「登録料」などの言葉が出たら警戒し、簡単に登録したり個人情報を入力したりしないよう注意が必要です。
 
少しでも不審に感じたときは、自分だけで判断せずに周りの人や消費者生活センター等、専門機関に相談することをおすすめします。
 

出典

独立行政法人 国民生活センター 消費者トラブル解説集
独立行政法人 国民生活センター 発表情報
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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