大型連休があるなら電車代は「定期券」ではなく「切符」のほうがお得?
配信日: 2023.12.17
そこで本記事では「何日乗れば定期券のほうがお得になるの? 」という疑問に対し、具体例を交えながら計算方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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何日乗るなら「定期券」のほうがお得?
通常の切符と定期券のどちらが安く済むかは、以下の計算式で求められます。
・定期券の料金÷(片道運賃×2)
この計算式の答えを求めることで、定期券を何日使えば元が取れるのかが分かります。
例えば、1ヶ月の定期券の料金が4000円、切符の片道運賃が150円の場合の計算は以下の通りです。
・4000÷(150×2)=13.333……
上記の場合、14日以上出勤・通学するのであれば、定期券のほうがお得となります。
東日本旅客鉄道(以下JR東日本)の場合
東京圏の鉄道におけるJR東日本の乗車券と定期券の料金を比較します。
JR東日本の鉄道における片道運賃
JR東日本の鉄道における切符の料金は「営業キロ」ごとに決められています。JR東日本の鉄道における営業キロごとの片道運賃は以下の通りです。
表1
営業キロ(運賃計算キロ)単位:キロメートル | 片道運賃 |
---|---|
1から3 | 150円 |
4から6 | 190円 |
7から10 | 200円 |
11から15 | 240円 |
16から20 | 330円 |
21から25 | 420円 |
26から30 | 510円 |
31から35 | 590円 |
36から40 | 680円 |
41から45 | 770円 |
46から50 | 860円 |
51から60 | 990円 |
61から70 | 1170円 |
71から80 | 1340円 |
81から90 | 1520円 |
91から100 | 1690円 |
※JRおでかけネット「JR東日本・JR東海・JR西日本(本州3社)のみをご利用の場合の運賃 : 幹線または地方交通線のみをご利用の場合」を基に筆者作成(2023年12月時点)
JR東日本の鉄道における1ヶ月の定期券料金
次に、JR東日本の鉄道における1ヶ月の定期券料金を見ていきましょう。
図1
出典:JR東日本 旅客営業規則 別表第2号ヨ
例えば、営業キロが11〜15キロメートルで、片道切符の価格が240円の区間に通学・通勤している場合の1ヶ月定期券の金額は、6670円です。
この場合、6670÷(240×2)=13.895……となるため、14日以上通学・通勤する場合は定期券の方がお得であると判断できます。
通学・通勤する日数を考慮してどちらがお得かを計算しましょう
何日乗るなら定期券のほうがお得になるかは、使用する電車や、通勤する経路などによって異なります。そのため、乗車券と定期券の料金を調べ、紹介した計算式に当てはめて、何日乗れば元がとれるのかを算出するといいでしょう。どちらがお得になるのかを調べたうえで、定期券購入の可否を決めましょう。
出典
一般社団法人 日本民営鉄道協会 「営業キロ」
西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット 「JR東日本・JR東海・JR西日本(本州3社)のみをご利用の場合の運賃 : 幹線または地方交通線のみをご利用の場合」
東日本旅客鉄道株式会社 「旅客営業規則 別表」第2号ヨ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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