更新日: 2023.12.18 その他暮らし
高速道路の「ETCレーン」を通ったときにバーが上がらなかった! 支払いはどうなる? 筆者の体験も含め解説
もちろん、こうした状況は避けたいですが、いくつかの理由によってバーが上がらないケースが発生します。本記事では、ETCレーンのバーが上がらない原因と対処法に加え、ETCを利用する際の注意点を解説します。
執筆者:山本峻(やまもと しゅん)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ETCレーンでバーが上がらない原因
ETCレーンでバーが上がらない原因としては、次のようなものが挙げられます。
●ETCカードの入れ忘れ
●機器同士の通信に不具合が生じた
●ETCカードが完全に差し込まれていなかった
●ETCカードの有効期限切れ
●ETCカードの破損
●ETCカードの挿入方向が間違っている
このようなことは誰にでも起こり得ますが、JAF(日本自動車連盟)によると、ETCレーンのバーが上がらない原因の65%が「ETCカードの差し忘れ」や「差し込み不足」とされています。
またETCカードをしっかりと差し込んでいても、ETC車載器の経年劣化等によってカードが読み込めなくなることもあります。特に中古車を購入した際は、ETC車載器がきちんと利用できるか確認しておいてください。
筆者の経験では、中古車を購入して4年経過してからETCカードが読み込めなくなり、新たにETC車載器を購入することになりました。ETCは車載器と料金所のアンテナを電波で交信するというシンプルな仕組みですが、電気製品である以上、長く使っていれば不具合が起こることも意識しておきましょう。
ETCレーンのバーが上がらなかったときの対処法
もしETCレーンのバーが上がらず、料金所を通過できなかった場合、あわてて車を後退させてはいけません。追突事故を発生させないためにも、まずはハザードランプを焚いて後続車に注意を促してください。
ETCレーンの横には、発券機およびインターホンがついています。係員からも指示がありますが、車の窓を開けて、発券機から通行券を取得してください。出口の料金所では「一般/ETC」もしくは「一般」レーンを選び、通行券とETCカードを係員に渡して清算します。
場合によっては、「入口の料金所は通過できたのに、出口の料金所では通過できなかった」といったケースも発生します。その際はインターホンでの案内か、係員が直接出向いて案内することになります。対応には時間がかかる場合もあり、係員の指定された場所に車を停車して支払い手続きを行うか、場合によっては料金所事務室で支払い手続きすることもあります。
ETCを利用する際に気をつけるべきこと
ETCレーンが開かない原因と対処法を理解しておくのも大切ですが、こういったトラブルはなるべく避けたいものです。もし高速道路でETCレーンを利用するのであれば「ETCカードがきちんと差し込まれているか」「有効期限が切れていないか」「接触不良を起こしていないか」といったことを事前に確認しておきましょう。
仮に自分の車に問題がなくても、前の車がETCレーンを通過できずに急ブレーキをかける可能性もゼロではありません。そのためレーンを通過する際は、前方車両との車間距離を空けておくことも大切です。
ETCは自動で高速道路料金が清算されるため大変便利なものですが、ときには思わぬトラブルが発生する場合もあります。ETCレーンを通過できなければ、後続車や料金所の係員に大きな迷惑がかかるため、ETCカードと車載器の取り扱いにはじゅうぶん注意してください。
出典
JAF(日本自動車連盟)クルマ何でも質問箱 [Q] ETCレーンが開かない場合はどうすればいいのですか?
NEXCO西日本 よくあるご質問 Q2ETCの仕組みは?
NEXCO東日本 ドラぷら 料金所を通過する際に、ETCレーンの開閉バーが開かなかったらどうしたらいいですか。
執筆者:山本峻
2級ファイナンシャル・プランニング技能士