更新日: 2023.12.20 その他暮らし
引越してATMが近くにないから使用しなくなった「残高0円」の口座。解約した方がいい?
本記事では、口座を複数持つメリット・デメリットについて紹介して、解約すべきかどうかの考え方を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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複数の口座を持つメリット
残高0円の口座を解約せずに活用する主なメリットは、以下の通りです。
・目的別に資産を分けられる
・金融機関のトラブルによるリスクを分散できる
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
目的別に資産を分けられる
複数の口座を持つことで、資産を目的別に分けて管理できます。
例えば、2つの口座があるならば、生活用と貯蓄用に分けておき、給料やボーナスが入ったときに貯蓄分を貯蓄用の口座に移すと、無駄遣いが少なくなるかもしれません。「お金が貯められない」「つい使ってしまう」とお悩みであれば、生活用と貯蓄用の口座を分けることで、お金を貯めやすい状況を作れるでしょう。
金融機関のトラブルによるリスクを分散できる
複数の口座を活用することで、金融機関のトラブルに巻き込まれるリスクを分散できます。
例えば、一方の金融機関のATMでシステム障害が起こっても、もう一つの口座があれば、すぐに現金を引き出せます。
また万が一、利用していた金融機関が破綻した場合に、預金保険制度により保証される金額は、1000万円までの元本とその利息のみです。1000万円を超える資産をお持ちの場合は、万が一のリスクに備えて、分散させておくと安心でしょう。
複数の口座を持つデメリット
複数の口座を持つデメリットは、以下の2点です。
・管理に手間がかかる
・資金を移動する際に、手数料がかかる場合がある
管理に手間がかかる
複数の口座を持つと、管理に手間がかかります。口座ごとにキャッシュカードや通帳などが発行されるうえに、さらには暗証番号も管理しなければならず、管理が大変です。なお、引っ越しによる住所変更も、金融機関ごとに行わなければならないでしょう。
資産の把握が難しくなる
あまりに多くの口座を持ってしまうと、どこにいくら預けたのかが見通しにくくなるため、すべての資産を把握することが難しくなってしまいます。また場合によっては、口座を持っていたことを忘れてしまう可能性もあるでしょう。
なお、10年以上取り引きのない口座は「休眠口座」となり、預金の引き出しに所定の手続きなどが必要となってしまう場合があるため、管理ができる分だけ持つことをおすすめします。
用途に応じて解約の有無を検討しましょう
複数の口座を持つことには、メリットとデメリットがあります。そのため、まずはその口座をどのように活用するのかを検討して、メリット・デメリットを比較したうえで、自分にとって必要でなければ解約するほうがよいでしょう。
一方「貯蓄したい」「リスク分散しておきたい」という方は口座を残して、目的に応じた使い方をすることをおすすめします。
出典
金融庁 長い間、お取引のない預金等はありませんか?
金融庁 預金保険制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー