更新日: 2023.12.20 その他暮らし
4人家族で通信費が月2万円もかかっています。全員スマホを持っているので仕方ないのでしょうか?
本記事では、通信費月額2万円かかる家庭を例に一般的に見て高いのか、それとも妥当な金額なのかを焦点に解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
4人世帯の通信料月平均額は、1万4815円
2022年の家計調査年報(家計収支編)によると、4人世帯の通信料月平均額は1万4815円となっています。6人以上の世帯であっても1万6903円なので、4人家族で月額2万円の通信費は平均よりも高めといえるでしょう。
次に、世帯主の年齢別に通信料月平均額を確認してみると、世帯主が50代の家庭が最も高額で1万3987円、世帯主が30代の家庭は月額9833円、40代の家庭は1万3569円でした。世帯人数や年齢などがさまざまなため、単純比較はできませんが、いずれにしても2万円を大きく下回っています。
家族全員がスマートフォンを持つ家庭が一般的に
ライフスタイルの変化やスマートフォンの普及に伴い、低年齢からスマートフォンを持つ子どもが増えています。株式会社KG情報(岡山市)が運営する「ママソレ」で、2023年9月に小学生から高校生の子どもを持つ保護者200人に聞いた「子どものスマホに関するアンケート」によると、「小学生のうちにスマートフォンを持たせた」と答えた人が全体の8割弱を占めました。
また、株式会社NTTドコモ(東京都千代田区)が運営する「モバイル社会研究所」が2022年1月に全国15~79歳の男女を対象とした「2022年一般向けモバイル動向調査」によると、スマートフォン・ケータイ利用者のうち、スマートフォン比率は2010年の4.4%から2022年には94%に達しています。今や、子育て世帯では家族全員がスマートフォンを持っていても珍しくはありません。
一方で、2018年には総務省が大手キャリアに携帯電話料金の見直しを促し、各キャリアが別ブランドの低価格サービスを展開する流れができました。
スマートフォンの料金プランが増え、さまざまな選択肢が提示されたこともあってか、2014年以降増え続けてきた総世帯の携帯電話通信料は、2018~2020年の間、横ばいになっています。こうした状況を踏まえると、月額2万円の通信料には軽減の余地がありそうです。
スマートフォンの利用シーンを確認し、使い方や料金プランの見直しを
セゾン自動車火災保険株式会社(東京都豊島区)が、2023年10月に全国の 15 歳以上の男女 1105 人を対象とした「年代別にスマホ依存の実態を調査」によると、回答者全体の51.8%が「子どもがスマホ依存になるのではないか」と心配しています。
実際に、「気が付くとスマホに没頭し、時間を忘れていることがありますか」という問いに「そう思う」と答えた人の割合は10代で93%、20代で85.6%でした。同調査では、「親のスマートフォン利用時間が長いと子どもも長くなる」という結果も出ています。
家族4人全員がスマートフォンを持っている場合は、携帯電話料金が通信料の多くを占めているはずです。
家族一人ひとりについてスマートフォンを使うシーンを見直し、契約しているデータ容量が適切なものか、必要がないのにインターネットを見すぎていないかなどを確認してみましょう。スマートフォンの利用時間について、家族で話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。
4人家族で通信料月額2万円はやや高額! 携帯電話利用を見直してみよう
総務省の「家計調査」によると、2022年における4人世帯の通信料月平均額は1万4815円で、世帯主の年齢別に分類したデータでも通信料は2万円を下回っていました。家族全員がスマートフォンを持つことは一般的となっており、通信料における携帯電話料金の割合も高くなっているといえるでしょう。
通信費の見直しには、携帯電話料金の確認が欠かせません。親子ともに、適切な利用ができているかを再度確認したうえで必要に応じて料金プランを見直すことが大切です。
出典
総務省統計局 家計調査家計収支編 2022年 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(総世帯)
株式会社KG情報 ママソレ 子どものスマホに関するアンケート
株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所 2022年一般向けモバイル動向調査
総務省 令和3年 情報通信白書 第2部 基本データと政策動向 第2節 ICTサービスの利用動向 4 家計におけるICT関連支出
セゾン自動車火災保険株式会社 年代別にスマホ依存の実態を調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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